え、もう、本当にごめんなさい。
昨日の夜に出す予定だった小説です。


本当に申し訳ないです。。

昨日の夜に出したという定でお読み下さい🙇



どうぞ~

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ひかるside




保「なんでそうなるんよ?意味わからん」

ひ「保乃ちゃんが12時回っても帰ってこんかった、それに理由が夏鈴とおったから。そうやろ?」

保「それは仕事で一緒におっただけで、しょうがないやんか」

ひ「…っ、保乃ちゃんなんて大っ嫌い!!」




誕生日の前日に、保乃ちゃんと私は喧嘩をした。


すぐ仲直りする私達が、意外にも謝る事が出来なくて1日引きずってしまった。


そんなこんなで現在、もうすぐ私の誕生日は終わってしまう。

今年で2年目の私達だけど、誕生日に保乃ちゃんからのおめでとうが無く1日が終わるだなんて思いもしなかった。

こんなにも苦しくて、こんなにも寂しいなんて。


もうこのまま帰ってこないんじゃないのかって不安になってると鍵の開く音がした。

次第に音は廊下を歩く音に変わり、目の前のドアが開いた。



保「た、ただいま」

ひ「っ…、おかえり」



好き。とか、帰ってきてくれた。とか、そんな事よりも“会いたい”が勝っていた私。

1日ぶりに会えた保乃ちゃんに、今すぐにでも温かさを感じたい私は、必死に必死に感情を無にした。



保「ひぃちゃん、これ買ってきた。一緒に食べへん?」

ひ「う、うん、」



保乃ちゃんはケーキを買ってきてくれた。

1日経ったから怒りとかは無いけど、2人の空間がものすごく気まずくなってしまった。


そう思っていると、お皿とフォークを持ってきた保乃ちゃんは私の隣に座った。

少し緊張してるのか大きな目が泳いでいた。



保「昨日はほんまにごめん。遅く帰るつもりは無くて、なんなら早くひぃちゃんに会いたかった。誕生日に間に合わんくて本当にごめんなさい…」



少し泣きそうな顔で謝られた私。

全部全部私が悪いのに。



ひ「私もごめん、なさい…私が全部悪いのに保乃ちゃんに怒鳴ったりして、…ほんとごめん」

保「ふふ…これはお互い様やなぁ。ひぃちゃん、1日遅れたけど誕生日おめでとう。…一番に言いたかったんやけど、…ごめn」

ひ「保乃ちゃんっ、」

保「わぁ、ひ、ひぃちゃん?!!」



保乃ちゃんを押し倒すほどに強く飛び付いた。


本当に申し訳ない。私の我儘な気持ちのせいで、悲しくさせてしまったんだ。


ふわっ、と保乃ちゃんの優しい匂いに包まれて、これでもかってほどに今までの寂しさを埋めていった。



ひ「ありがとう、保乃ちゃん大好き。私は保乃ちゃんしか見えとらんし好きなのは保乃ちゃんだけ。ほんと伝えきれんくらいに愛してる。本当にありがとう」

保「…っ、ちょ、ちょっと!…//、、この体制で言われたら恥ずかしい…//」

ひ「あ、ごめん…!つい勢い余って…」



グウゥとした気持ちをどうにか伝えたくて、たくさん愛を伝えてしまった。


顔を見ると真っ赤にしている保乃ちゃん。

あぁ、ほんとに可愛い。


流石にあかん。と言われて、恥ずかしがって顔を隠している保乃ちゃんを見ながら体制を戻した。




ひ「ねぇ保乃ちゃん。こっち向いて?」

保「い、嫌や。今ぜったい顔真っ赤やもん」




そっぽを向いてこちらを向いてくれない。

お顔真っ赤なのがたまらなく可愛いのに。


んー、これはどうしたらいいのだろうか。



保「ふぅぅっ…、よし!ひぃちゃん」

ひ「ん!?どうしたの!?」

保「保乃決めた。ひぃちゃんにも同じ気持ちしてもらう」




急に意気込むから何事か!って焦ったけど、そこまで重要な事じゃなさそう。

大きく深呼吸して、あの可愛い笑顔で私を見つめながら言葉を発した。



保「保乃も大好き。運命とか信じるつもりは無いけど、ひぃちゃんと会ったのは、ほんまに運命的やと思った。今もこれからもひかるの隣は保乃だけやから。」
「…//ひかるはどう?」



うっっ、と声が漏れてしまいそうで、必死に抑えた。

そんな恥ずかしそうな顔で言わんでよ。

“ひかる”とかいつもなら言わんくせに。

びっくりしたし、こっちも恥ずかしくて照れる。



ひ「…//私も、保乃の隣は私だけ。誰にも譲れん」

保「えへ、嬉しい」

ひ「っ、、か、、可愛い過ぎる、、!!!!」




時計の針はもう12時を回っていたけど最高の誕生日だった。


これからも保乃ちゃんと一緒に誕生日を祝っていきたいな。


そんな願いを込めながら
ろうそくの火をふぅ、と消した。






『1日遅れの誕生日』




~END~