5日ぶりに固形物(病院食)を食べたときの感動は、今でも覚えています。
しかし、その感動も束の間で、徐々に、病院食を食べることが苦痛になってきました。
状況を整理します。
4人部屋で、僕以外は年配の方々。そのうちのお1人は、自力ではトイレに行けずベットに看護師さんが来られてそこで用を足しています。
で、僕は窓側にいたので、換気をしたいなぁと思い、さりげなく窓を開けようとしました。
すると、僕の隣のおじさんが
"蚊が入ってくるから、窓は開けないでね"
"わかりました"
(ここ10階やねんけど蚊入ってくるんやなぁと思いつつ)
こんなやりとりを、入院初日にしていました。
そのことを思い出し、窓は開けられない。
つまり、においがこもる。
どんどん食欲は失せていきました。
でも、何か食べないと、栄養つけないと。
そこで、ほんまはダメなんですけども、当時お付き合いしていた彼女さんに、弁当を作って持ってきてもらい、こっそり一階のロビーでむしゃむしゃしていました。
一度だけ。
あとは、1階にあるコンビニで自分が食べれそうなものを買って、むしゃむしゃ。
病院食も、手はつけるんですけど、どうしてももう拒絶反応が起きちゃって、食べることができなかったんですよね。
#けっこうキツかった
トータルすると、2週間の入院生活を送ったのですが、後半1週間は、そんな日々を過ごしていました。
今思い返しても、10階に蚊って入ってくるんかな?(笑)
まぁそんなことは置いといて、徐々に体調も良くなってきていました。
でも、どうしても血便が止まらない。
トイレの回数は、少しずつ減ってきてはいるものの、便の状態が良くない。
"ほんまにあと数日で退院できるんか?"
...つづく。
こへ蔵
以前新聞に掲載していただきました☺︎