トイレは1日40回

〜潰瘍性大腸炎〜

#4






"内視鏡検査をしてみましょう"




と、その前に。


点滴生活が数日経った頃、面白い現象が起きました。



顎がムカムカするんです。



噛みたくて噛みたくて仕方がない。そんな欲を抱いたのは、初めてでした。



固形物を食べられない状態だったので、咀嚼することがほとんどありませんでした。おそらく、動物の本能的"噛む"という動作を全くしていなかったからなのか、"噛みたい衝動"を抑えることができませんでした。



そこで、僕は何をしたかというと、"ポカリスウェットをひたすら噛む"です。



つまり、味がある水分を噛んで、"僕は今噛んでるぞ"って、錯覚させようとしたんです。

#他にも策はあっただろ(笑)



時系列は少し遡ります。



数日間飲めず食べられずの生活を過ごしていても、喉も乾かないしお腹も減らないんです。

#不思議やなぁ


これには、ふと気づいた時に驚きました。



"点滴って、すげぇ。でも、やっぱり食べるという行為がしたいなぁ"



とまぁ、そんな日々を1週間ほど過ごしたあと、内視鏡検査をすることになりました。



いざ、検査室へ。



普通の内視鏡検査は、下剤を2リットル程飲んで大腸全体を診ると思うのですが、僕の場合は入り口だけ。大量の下剤を飲むこともありませんでした。



検査もすぐに終了。



そして、お医者さんにこう告げられました。




...つづく。



こへ蔵



雑誌に掲載していただいた時の写真です📸