11月26日

 

舞台の本番を控えた24日

いつもより熱のこもった稽古を終えて

帰路に着く頃、また訃報が入った。

人生の師と仰ぐ伊集院静さんが亡くなった・・

以前より闘病生活に入られていたが

まさかこんなに早く悲しい知らせが届くとは・・

 

ショックを通り越して

ただただ呆然とするばかりです。

 

俺にとって、スーパースターであり

鉄人であり永遠の憧れの方でした。

 

伊集院さんのことを“師匠”と呼んでいました。

「“落語家”みたいだからその呼び方はやめてくれ。」

といつも言われていました。

 

ツアー移動中は、いつも師匠の本やコラムを

読み漁っていました。

 

知人の紹介で六本木の小料理屋さんで

初めてお会いした時は緊張しまくりでした

本当に格好良かった!

その後、雑誌での対談やらTV番組やらで

変お世話になりました。

 

震災復興に向けて一緒に

「ハガネのように 花のように」を

作ったこと

銀座の焼き鳥屋さんで人生相談をしたこと

西麻布のバーで飲みすぎたこと

草野球チームに飛び入りしたこ

などなど思い出は尽きません。

 

師匠はお会いしたり、電話したりすると必ず

「お母さんはお元気ですか?奥さんには

くれぐれもよろしく」と言ってくれました。

 

師匠のお母さんがいつも言っていたことが

「出来うれば人のために生きなさい」

「出来うれば人に勇気を与える仕事をしなさい」

この言葉を胸に刻んで生きていきたいと思います。

 

師匠は人が大好きでちょっぴり寂しがりやさんでした。

だから“さよなら”は言いません

俺の心の中に生き続けています。