6月6日
桜が散りかけた頃
サザンの桑田から電話が入った。
まあメールとかは割と頻繁に
やりとりはしているのだが
電話とは珍しい。
新型コロナウイルスに景気低迷などで
閉塞感が漂っている時に
ロシアのウクライナ侵攻が起きた
もう傍観者で居られない
俺たちが音楽で行動を起こそう
という内容だった。
その素晴らしい提案には
一にも二にも大賛成！
そしてそのメンツを聞いてびっくりした
世良公則・佐野元春・Ｃｈａｒ・野口五郎
しかも全員６６歳。
「でも桑田よう、俺ってギター弾けないけど・・」
「分かってるよ、ミュージック・ビデオを作るから
ドラム叩いてくれよ！」
「おう、それならＯＫだよ！」
ということで
自然に囲まれた廃校での撮影現場へ。
８０年代あたりは全員が“頭張って”
しのぎを削っていた者同士も
良い年の取り方をして
こんな素敵な再会となった。
ドラムでプロになりたいと
本気で思っていた俺は
もう嬉しくて嬉しくて！
一人ではしゃいでしまった。
撮影現場の“溜まり場”で昔話に花が咲く。
原坊ちゃんがキーボード
ハマ・オカモトさんがベース
そして俺がドラムの
最高のバッキングメンバー
撮影中も笑顔が絶えなかった。
いや～～～楽しかった。
こんなに夢中になれたのはいつ以来だろう！
昔は音楽で世界を変えてやろうなんて
本気で意気がっていた。
そいつは無理な話だぜ
でも音楽にはチカラがある。
届けたい言葉を素敵なメロディーに乗せて
誰かの心の扉をノックする。
音楽の魅力をもっと伝えたい！
そして音楽に感謝したい！
そんな思いが全編に詰まった
ミュージック・ビデオが出来上がった。
たくさんの人たちに見て欲しいです。
『時代遅れのRock’n’Roll Band』
桑田から「大友にも声をかけなかったら、
あとで何を言われるかわからないからなあ」
の一言には笑えたなあ。
この世に大切な
一人ひとりが居て
歌え Rock'n'Roll Band!!
