レビューにあたりご注意点を…
あくまで主観でございます。
私は評論家でも何でもございません。
人の感性はまさにそれぞれ!
その旨をご理解ください。
今回レビューする機種はこちら!

Victor(JVC) HP-FX500
通称「初代どんぐり」
私をイヤホンスパイラルに導いた記念すべきウッドのイヤホンでございます。
購入はおよそ5年前くらいですかね。
それまでイヤホンは5000円以下で適当に見た目で買ってた時のこと…
基本的にこの頃は「ソニー」か「オーディオテクニカ」のイヤホン(ヘッドホン)を買えば外れないないだろと思ってました。
その日も使っているイヤホンが断線して新しいイヤホンを買いに京都のビックカメラに足を運んだのです。
イヤホンコーナーをウロウロしてるときに、ショーケースに展示されてたFX500を見つけたのです。
お値段なんと「15000円」(当時)!!
普通の人なら「いやいや高い高いI」ってなるでしょう。
私の第一印象は「美しい」でした。(笑)
ウッドのハウジング(ボディ)に金属パーツというのがビビっときたのです☆
店員さんに声をかけて視聴させていただきました。
するとどうでしょう…
今まで体験した事ないような音が私の鼓膜を襲うではありませんか!!
値段を見て少し尻込みしたものの「この音を毎日聴けるのか…」と思いそのまま購入!!
時間があればこの「どんぐり」を聴くこととなるのです。(笑)
まず、このイヤホンの特徴を簡単に説明しましょう。
何と言っても「木」を素材に使ってるというところです!
これだけ聞くと「それならたまに見かけるよ。比較的安い値段で。」と思われる方もおられると思います。
こいつの凄いところは音を出す「ドライバー」まで木を加工して作ってしまったところなのです!!!!!
一般的なイヤホンの構造はダイナミック型とBA(バランスド・アーマチュア)型と分類されるのですが
(この形式の違いについてはまた後日解説します)
こいつはダイナミック型というスピーカーなどと同じような構造で出来てるイヤホンなのですが、この「ドライバー」の「振動板」が電気信号で振動することによって音が出るのです。
その振動板を木で作るのは並大抵の努力ではないはず…
(なんせ加工するのが難しいでしょうし、しかもそれを商品化するなど…)
ハウジングを木の素材で作ってるイヤホンは数あれど振動板までとなると当時はこの機種が初めてだったと記憶してます。
ようは「木のハウジングに木の振動板使えば相性抜群でないかい?」ということなのです。
このVictorといメーカーのこだわりに私は心奪われることとなりました。
(そういったモノ作りに対する情熱とか技術に興奮するタイプ)
その他にも色々な特徴があるのですか話すと長くなるので、気になる方はメーカーのホームページでもご覧になってください(笑)
イヤホンの肝心なところの「音」に関して…
音色に関しては暖かさを感じる音色です。
木で振動板を作ってるので基本的にはアコースティックサウンドが相性いいことは想像にかたくないところでしょう。
(アコースティックギターの奏者の指の動きを想像できるほど艶めかしい)
もちろんオーケストラやJAZZなどは相性抜群でこざいます。
アコースティック楽器の暖かさを表現出来る機種と言えるでしょう。
音のバランスは基本的にドンシャリ。
高音域の低音域を強調していますので、録音バランスによっては中域(ボーカル)が埋もれる時があります。
ただし、曲によってボーカルが凄くセクシーに聴こえる場合があります。
ボーカルの口の動き(軽いリップノイズ)とブレスの音が聞こえてる音源だと艶感がハンパないんです!!!
ある意味「エロい」といっても過言ではないでしょう。
この曲によってボーカルが埋もれてしまうといところがこの機種の評価を分けてしまう原因となっているのではないでしょうか。
高音域はハッキリとしているのですが、ウッド振動板のしなやかさのおかげが耳に刺さらないですし、低音域はベースの音がふくよかな立体感を出しています。(逆に言うと引き締まった低音ではありません)
解像度もこの時期のイヤホン(10000~20000円クラス)としては中の上と言ったところでしょうか。
イヤホン業界も現在はホントに安い値段帯でも良い音のものが増えて全体の値段帯のラインナップも当時の数倍に増えていますから、今現在の基準だと中の中か中の下ぐらいでしょうか(あくまでも10000~20000クラスの中での話)
そして音場ですがイヤホンとしては普通~そこその広いの間ぐらいかなと思います。
なのでイヤホンとしての性能を冷静に分析したときに目立って凄いところはもしかしたらあまり無いのかもしれません。
ゆえに数値化されない+αの魅力、
「色気」や「音色の艶」というところが特化されているイヤホンとも言えるでしょう。
色々言うてはおりますが、個人的にこのイヤホンの最大の特徴は、「打」楽器の音の響きにあると思うのです。
弦楽器や管楽器、鍵盤楽器、ボーカルではなく「打」楽器なのです!
なぜかというと、打楽器って基本的に他の楽器にくらべてアタックが強いですよね?
音の張りが強調される楽器だと思うのですが(叩いて音を出すのであたりまえではあります)この叩いて出た音の張りが実に力強くしなやかなのです。
独特の硬さとしなやかさをこのイヤホンは出すことが出来るのです。
あえて例えるなら竹のような…
あ、竹と言われてピンと来てませんね?(笑)
竹という木は表面がとても硬いですよね。
本当かどうかはわかりませんが、「竹林で銃を打つと弾丸が跳弾して(跳ね返って)危険」と言われてるのを耳にした事があります。
それだけ表面は硬いという事なんですが、竹のもう一つの特徴、それはしなりが強いということです。
あの細さや中が空洞になっているというのもあるのでょうが、あのしなやかさがあるからなかなか折れないのだそうです。
つまり硬さとしなやかさをかね揃えているのですが、このイヤホンの打楽器の響きがまさにそう。
音の聞こえ方が打楽器を叩いた瞬間は硬いのですがしなやかに音が消えていく。
基本的には全域に暖かい艶っぽい音が鳴るのに、打楽器に関しては独特の硬さとしなやかさを感じるます。
個人的にこの打楽器の音が最高のアクセントととなって曲を聞いていて気持ちよくなるのです☆
曲によって高音域と打楽器の音色がいい意味で暴れるので、まさにこのイヤホンてしか聴けない音色を奏でるのです!!
今やVictorはこの木のイヤホンをウッドシリーズとして複数種類リリースしてますが、上記の音の暴れ方はこの初代ドングリが1番暴れてる気がするので、私はこのイヤホンが本当に大好きなのです。
現在は製造は終了しているので、もう新品で買えませんが、不思議な魅力を持つ名品といえるでしょう♪
購入後、色々あり(仕事場に忘れたら仕事場の上司に何故か捨てられたりなどなど)今は手元にありませんが、中古で見かけたら迷わず購入しようと思います(笑)
何はともあれ、このイヤホンが私のイヤホンライフのスタートのきっかけになったので、本当に思い出深い一品です!
総評
聴く人の好みは選ぶが、この音の色気は唯一無二の魅力がある。
スペックなどでは目えない魅力を持った日本が世界に誇る「木」の振動板を使ったイヤホン。
音色…艶のある暖かい音 ただし打楽器は独特の硬さ
解像度…C~C+
音場(空間の広さ)…C
遮音性…C-
音漏れ…D+~C-音の抜けが良い分漏れやすい
特性…ドンシャリ 音源によって中音が埋もれるが、音源がハマれば色気満点の中域がでる
※ランクはABCDE の5段階評価
HUNTER×HUNTERでいう「特質型」ですね(笑)
