八丈島最終 | 栗原功平オフィシャルブログ「Co-Starring」Powered by Ameba

八丈島最終

始めに。


ちょいとこの記事はいつもより長いですよ。




今年の始めから、八丈島の小学生に芝居を通じてコミュニケーションを育てるワークショップを行ってきました。

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約1カ月半のワークショップ。




これまで、いろんな地で幾度のそういう機会をいただいてきましたが、今回のクラスは驚かされるクラスでした。


何が凄いのか、うまく説明できないのですが。



僕は何一つ才能はないんですが、一つだけ自信がある事があります。



それは人を見る目です。



子供たちがどう育つかは、どんな環境で育ったか、どんな人に出会ったかが大きく影響してくると思う。



例えば、引っ越しばかりする環境。


親を早くになくしてしまう環境。


暴力を受ける環境。


様々な環境に子供は大きく影響されます。


でも、子供たちは何も悪くなくて、子供たちは何もできなくて。


ただ大人を信じなくなり、世界を遮断するしかできなくなる。



様々な環境で育った子供たちが集まる学校という場所はとても繊細なバランスの中で成り立っていると思う。


それは、どの学校も一緒。



だから、担任の先生というのは、そのクラスを良い方向に向けなくてはならないバランサーという、言葉では表せないくらい難しいポジション。


1クラスの全ての子供たちを見るのはとても難しく、それを見逃せば、子供たちは大人ばかりでなくお互いの仲間すら遮断したり、イジメになったりしてしまう。


これはあくまで僕の考えです。



だから、僕らがワークショップに行く場合、担任の先生のチカラが大きく影響してくる。



初日。


今回行ったクラスもそんな可能性すら起こりうる様々な環境で育った子供たちが集まっているように感じた。


そういう可能性もよくある事。


もう一度言いますが、子供たちは何も悪くないんです。




でも、




その子供たちは、絶妙なバランスの中にいました。


それぞれが、お互いを信じる努力をし、思いやり合い、助け合う努力を惜しまないクラスがそこにありました。


なんでだ?


このクラスのこの子供たちはどうして、こんなに眩しく育つ事ができたんだ?



今回の担任の先生。



怪物とも言える担任の先生でした。



愛に溢れた先生。

何事にも熱い先生。

自分の弱さを見せ、バカができる先生。

子供たちの目線に立つ事ができる先生。

子供たちの話を聞き理解できる先生。

子供たちのためなら、どんな努力も惜しまない先生。

大人を遮断した子供たちが、扉を開いてくれるまで、諦めず扉を優しくノックし続ける事ができる先生。

ただただ子供たちを全員、見る事に徹する事ができる先生。


この中の一つだけでも相当難しいと思う。


この先生は全てを当たり前のように、持ってる。


まさに怪物。


現代版、金八先生。




僕らが初めてのワークショップに行った時は、僕らは受け入れてはもらえていないように感じました。


それはそうだ。


いきなり、知らない大人が来て、あれやろう。これやろうと言ったところで信じられる訳ない。


でも先生を通じて、少しずつ僕らも信じてくれる子供たち。


どんどん成長していく子供たち。


恥ずかしさを隠し、お互いを助け合い向上のために励んでくれる子供たち。


芝居も通じてコミュニケーションをとっていく子供たち。


信じていい大人もたくさんいると信じてくれた子供たち。


こんなに嬉しい事はない。




行く度に楽しみが増していきました。


子供たちと一緒に給食を食べてバカな話して。


昼休み一緒にドッチボール、サッカー、リレー、バレーボールで遊びまくって。


先生と露天風呂で語り明かして。


毎日がドラマの中の1人としているみたいでした。


まさに金八先生。


先生の、子供たちの一言一行動が身体に入ってくる。


本当にドラマのようなクラス。



そして、いよいよ発表会。



そこには、信じられないくらいのエンターテイメント劇がそこにありました。



小学生があんな芝居を創れるなんて。



まだ信じられない。



歌う度、踊る度、大きな拍手。



ラストのカーテンコールでは大喝采の拍手。


何でも全力でやっている姿は本当にカッコイイ。


1人1人を本当に尊敬した。



もう滲んで前が見えなかった。


こんなに多くの事を学ばせてくれたクラス。


もう2度とないかも知れない。


でも、あってほしい。


なきゃ困る。


ただただ、ありがとうございます。



帰りの空港では、サプライズで先生と子供たちが見送りにまで。


わざわざ親に言って、車で乗せてもらって。


ズルい。




さらに全員から一言入った色紙のプレゼント。



ズルい!!!!





飛行機に乗ってからも見えなくなるまで手を振り続けてくれてました。



ズルい・・・・。

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本当に来て良かった。


本当に出会えて良かった。


ありがとう。子供たち。
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ありがとう。先生。
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ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。


ありがとう!!!!













聞いてくれてありがとう。