姫路の西に、
室津という港があります。
そこでも、法然上人は、
遊女との縁を持ちます。
こちらは、法然上人の伝記、
『四十八巻伝』にも、
記事が収録されています。
『四十八巻伝』は、
四十八巻からなる伝記だからの通称で、
『法然上人行状絵図』という名です。
法然上人の百回忌を記念して、
後伏見上皇の命を受けた、
国家事業としての著作です。
そこで、取り上げられているのですね。
これには、立派な挿絵(さしえ)も付いており、
そこからも、情報を得ることが出来ます。
もっとも、正確かどうかも判りませんが・・・
法然上人の船を、
遊女の船が追いかけて、
法然上人のご説法を聞くのです。
この記事は本文にありますが、
主人公の遊女と、禿(かむろ)らしい少女、
そして、船を操る、年配の女性が、
描かれています。
服装も立派で、
主人公は、鼓(つづみ)を持っています。
鼓は、遊女らしい持ち物なのでしょうね。
ともかく、この遊女は、
お付きを連れて、船を仕立てているのです。
裕福なのと、自由があるのには、
驚かされます。