インドでは、
仏教徒は、5正色(せいしょく)と呼ばれる、
青・黄・赤・白・黒は避け、
5正色以外の壊色(えじき)を用いていました。
しかし、寄進などの行為によって、
壊色から、派手な色も用いるようになりました。
そこに、もう一つ、
位に関係する色目が、出現しました。
これは、お坊さんでも、
知っている人は、少ないでしょう。
わたしも、実物は、
見たことがありません。
勿体(もったい)ぶっていますが、それは、
〔香衣(こうえ)〕と呼ばれるものです。
香で煮しめたものです。
香で煮るのですから、
普通は、茶色ですね。
でも、樒(しきみ)のような香木でも、
染め付けるらしいので、
緑系もあるかな、と思います。
これは、色目としては壊色のようですが
位の高い人が、用いたようです。
実際には、
名前のみ知られていますが、
普及されたとは思えません。
もっと言えば、
色衣のシャレた言い方として、
香衣の名前を使うことすら、あります。