昨今、精霊棚(しょうりょうだな)を設ける家は、
ホントに少なくなりました。

でも、精霊棚にお供えしていた、
脚(あし)の着いたキュウリとナスは、
ある程度残っているようです。

これも、見たことのない人には、
チョッと想像がつかないかも知れません。

脚(あし)にするのは、オガラというもので、
これをキュウリとナスに、
4本差し込んだだけのものです。

オガラは、
皮を剥(は)いだ麻の茎なのですが、
実に軽いものです。

でもオガラは、盆にはなくてはならないものです。

まず、キュウリやナスの脚になりますね。

そして、梯子(はしご)に組んだり、
お盆中のお箸(はし)の役目もします。

迎え火も、送り火も、このオガラを焚(た)くのですね。

さてさて、少し戻って、キュウリとナスは、
それぞれ馬と牛を模(かたど)っています。

ご先祖さまを迎えるときは、
馬のように早く、
お送りするときは、
牛のようにゆっくりと、
の意味だそうです。

やはり、
「我が家は、イイなぁ」
と、言ってもらいたいのですね。

日本人のほほえましい人情ですね。