[山門不幸]の意味を教えてください。
との質問を受けました。

丁度、浄土宗・知恩院の最高位であった、
中村康隆猊下の葬儀を6月11日に迎えます。

その関係でしょうか。

実は、わたしには、この意味が、
もうひとつ消化しきれていません。

辞書にもないようなことばですから、
[お寺の中に住んでいる人が、亡くなった]
という意味のことだけは伝えて置きました。

主に、山門の側の高札(駒札)に、
[山門不幸]と書いて掲げるものですから、
[門]のことかと、思いますが、
それでは、意味をなしません。

わたしは、
[寺門]と同義語だと理解しています。

主に住職が亡くなったときに用いますが、
その限りではなく、
寺族の場合も使うようです。

たてておく期間は、葬儀までで、
一般の[忌中]に似ている
と思います。

なぜ不幸なのか。

浄土宗の場合、
[住職が、見事に往生を遂げたのだから、
めでたいのではないか]
という議論があり、
わたしには、真意がつかめていません。