ときは少しだけ戻る。
父が救急病院から転院した先の脳神経外科専門病院で
面会に行くたびに元気になって行った、
実は、私は父が倒れる前から、
父が万が一亡くなることがあっても
相続を放棄したい、と思ってた。
当時結婚していた夫も、それで構わないと言ってくれていた。
私達は仕事があるし、家も(マンションだけど)ある。
家族もいる。
だから、父の一軒家とか現金とか、
ほしくないわけじゃないけど、
アルバイト程度しかしてない妹が暮らしていくには
ささやかでも遺産がないと無理だろう、と思ってたのだ。
いや、それだけじゃない。
多分
亡母が私にかけた呪い
『お姉ちゃんなんだから姉妹の面倒を見てあげなさい』
がまたもや発動していたからなんだと思う。