ひかたんが旅立ってからもう一ヶ月以上が経ちました。
とても早いです。この一ヶ月はひかたんが頭から離れずひかたんのことを想わない日はありません。

相変わらず毎日冷凍庫から母乳パックを一つずつ解凍してお供えしていますが、ストックもそろそろ無くなりそうでそれがまた寂しくも感じます。

ひかたんにやってあげられることをまだまだ探してしまう私です。うん、これはひかたんへの愛ということで。




最近はというと有難いことにとても穏やかに生活が送れています。
ひかたんとは心で繋がっているような感じでいつも私たちの心の中で生き続けています。
もちろんひかたんに会えない寂しさはあります。

でも悲しみという感覚よりもひかたんがいたことが幻だったかのような…
一緒にいたことが夢だったかのような…
そんな感覚に襲われます。

なんなんでしょう、この感覚…。
でもそれはひかたんとの時間をかけがえのない時間というのを念頭に大事に大事に過ごし、
自分たちがひかたんに愛情をかけてきた以上にひかたんからもらったことの方が多かったからかもしれません。
我が家に天使がやってきたかのような感覚でひかたんは大切なことを私たちにたくさん教えてくれ、今まで味わったことのない幸せをくれました。

食べること、声を出すこと、動くこと、泣くこと。これらは全部ひかたんにはできませんでした。
今まで当たり前だと思っていたことは本当は
〝当たり前ではない〟
ということを思わされました。
本来であればとても有難いことなのだと。


なのに今までの私はそれが当たり前になり過ぎていて有り難みを感じることは一切なく自分本位に生活をし、親不孝をし、こっこちゃんにイライラしながら子育てをし叩いたり、主人に当たることもありました。

ホント何様だったんでしょう…

ご飯が食べられる、お風呂に入れる、両親がいる、家族がいる、こっこちゃんに絵本を読んであげられる、苦手だけどパパのシャツのアイロンをかけてあげられる、1日がある、そもそも呼吸をすることだって、一つ一つ本当は有難いことで1日を過ごさせてもらっているんだと思います。

もっともっと日々ありがたいありがたいと感謝しながら腰を低く低くして生きなければいけなかったんじゃないかなと。

そして色んな人を傷つけ罵倒し、自分のことしか考えらないような醜い人間だったことに深く反省しました。
これまでの自分の人生がなんてチンケで貧しく、度量の狭い人生だったんだろう…。
本当に反省です。



そのように気付いたことがたくさんあったのでひかたんと過ごせた生活はありがたみに満ち溢れていてとても幸せでした。

家族4人でおうちで過ごすこと、ひかたんと一緒にお風呂に入ること、みんなで川の字で寝ること、近所の公園に行くこと、普通なことですが最高に幸せでした。
1日の終わりには毎日ひかたん今日を生きてくれてありがとうという思いで寝る前に家族でひかたんのリハビリ&排痰がてらひかたんとじゃれ合ってから寝ていました。
家族4人で一緒に共有できた時間や記憶はとても大切で一生の宝物です。


今まで旅行をしたり、見栄を張って美味しいレストランに行ったり、良いお洋服を着て良いバッグを持って、そこそこお金があることが幸せだと思っていた自分が本当に恥ずかしいです。

どんな本を読んでも、人の話を聞いても変わることのなかった私の薄っぺらい人生観を変えてくれたひかたん。こうした気付きがあったのはひかたんのおかげです。ありがとうひかたん。



ひかたんには大切なことを教えてくれたことへの感謝の気持ちと1日をこうして過ごさせていただいた感謝の気持ちを忘れないよう、これからも毎日ひかたんに手を合わせていきたいと思います。

ひかたんに顔向けできるような人生を送れるように過ごしていきたいです。

そしてこの経験や思いを無駄にしないようひかたんのように周りの人を幸せにできるような人間になるべく社会にも貢献していきたいなって思うようになりました。
私みたいな人間が何ができるかわかりませんが誰かの役に立ちたいんです。


このブログも整理してひかたんの病状や在宅ケアについてなど詳しく書きとめて他の子の役に立てられるようにしたいなと思っています。
のんびりペースかもしれませんが…宜しくお願いします