やったー
待ちに待った父の人工鼻の装着の手術日が決まりました
【人工鼻装着の手術＝気管と食道とをつなぐ手術で、“プロヴォックス“という器具を装着し、肺の空気を食道に送ることで発発声を促す方法】で咽頭形成手術というものらしいです。
練習は少し必要なようですが、これで自分の口から第２の声で音を発して話すことが可能になります！
下咽頭がんの再発を宣告され、
命とひきかえに７１年連れ添ってきた声を失った父。
（一昨年の年末に咽頭（のど）を摘出して失声をよぎなくされました）
この手術、早い人だと咽頭切除した際に同時に行ったり
一般的には２，３か月待って行う事が多いようですが
父は１年前の咽頭がん放射線治療の後の
再発なので大事を見て。
結果、長期間の待機となりました。
放射線を照射したところは
皮膚や組織が弱ってたり硬くなっていたりで状態が著しく良くないのだそうで
術後の想定外の皮膚の癒着等を避けるため、すぐには出来なかったのでした
はっきりといつなら出来るとは言ってくれない先生に
術後の定期検査の度に
「先生、まだ出来ませんか？」→「もう少し待ちましょうかね」の繰り返し。
一方、有難いことに父の術後の経過はすこぶる良くて、術後の喉（気管孔まわり）の状態が「教科書に載せたいくらいきれいだ」と
ちょっとなんなら半笑いで言われるほどで、経過の良さはお墨付きをもらっていました
その後はコロナ事情もあり院内感染なども避けたかった事からこちらから先生に催促して尋ねることはなくなっていました。
でも…そろそろ、咽頭切除手術から１年３か月。
結構待った！術後の経過もいいらしい！コロナの動向も少し落ち着いてきてるし！
そろそろ先生にお伺いを立ててみようと、先日診察に行ってきたのです。
診察室に入った後、いつも通り手術箇所を覗き込んだ先生から…
「相変わらずきれい！」
「○○さん、もう手術しましょうよ！話したいよね！」
やったーーーーー！
１人暮らしの父は
一生懸命タブレットの使い方覚えて
ＬＩＮＥ覚えて
口パクも上手になって（少し軽く音を立てながらの口パク）、身振り手振りのジェスチャーも大きくなって、お陰で私はお父さんの言いたいことの９割以上は分かるよ！
でも…また自分の声（第二の声ではあるけれど））を出したいよね。
「助けて」も「苦しい」も言えない。
「ありがとう」も「ごめんね」も
「行ってらっしゃい」も「おかえり」も
「わっはっは…」って笑うことすら
声にならないなんて、どんなだろう…
でもいつも前向きな父に逆に励まされたのは私でした。私が出来たことは、ただただ寄り添ったことだけ。（実際のところ、どれだけ寄り添えたのかは分かりませんが）
実は下咽頭がんの前に上顎がん治療の影響で片目を失明している父。
食事をすると片頬が麻痺してくる感覚もあるのだとか…
どの部分のがんでも本当に辛いのだと思うのです。でも、色々な機能が詰まった顔まわりにできるがんも相当に辛いものだと思います。
父の詳しい病気の詳細や経緯などは、同じ上顎がんや下咽頭がんを患った方々やご家族の参考になりますよう、またいつかお伝え出来たらと思っております
植木や花、蛙に亀にグッピーに、メダカにオキナインコ、うさぎ…
朝からお世話に忙しい父は本当にたくましくて心の強い人。
病と対峙して頑張っている父の側に寄り添ってきて、私はもしかしたらはじめて父を尊敬しましたかもしれません
待ちに待った父が喋れるようになる手術！！
いよいよ１週間後となりました。
またご報告させて頂きます！
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