『日本国紀』読書ノート序 | こはにわ歴史堂のブログ

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朝日放送コヤブ歴史堂のスピンオフ。こはにわの休日の、楽しい歴史のお話です。ゆっくりじっくり読んでください。

百田氏の『日本国紀』を読みました。

500ページちょっとで日本史の通史を書く…

さすがだと思います。なにせ、ベストセラー作家。

日本の通史って、専門家が書くと、学生はもちろん、一般の方にも、ちょっと疲れてしまうものになる場合があります。

気楽に読める、て、大切ですよね。

わたしもがんばって『超軽っ日本史』を以前に出版させていただきましたが、まずは安土・桃山まで書くのがせいいっぱい。

一気に全史は無理でした。

で、ようやく、先日、『超軽っ幕末史』を電子書籍を出させてもらいました。(江戸時代はどうなってんっ、てツッコミが入りそうですが、ついつい大河ドラマなどで幕末・明治が注目されているので、わかりやすい幕末史を書いてみよう、と思ったもので…)

 

さて『日本国紀』なのですが、ちょっと気になる部分がいくつかありました。

誤解されているところがいくつかあるんです。

誤りもあるんですが、今は学校でこう教えています、今はこう説明していないです、というところがあって、ちょっと気になりました。

「あげ足とり」って怒られそうなんですけれど、大きな通史でも、そこをそう説明しちゃうと、あとのその話がおかしくなっちゃう、せっかくそう言いたいのに、それが伝わらなくなる、ていうところもあります。

誤解の上に話が積まれると、違う方向に行っちゃいますからね…

 

『相棒』の右京さんじゃないんですが、

 

「細かいことが気になる、ぼくの悪いクセ」

 

ていう感じ。

けっして誹謗中傷にはならないように、「こう説明されているけれど、こういう話もある」と説明していきたいと思います。