さよならの“こっち”側(7)占いの話 | こはにわ歴史堂のブログ

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朝日放送コヤブ歴史堂のスピンオフ。こはにわの休日の、楽しい歴史のお話です。ゆっくりじっくり読んでください。

コヤブ歴史堂の楽しさ、というと、毎回おいでいただいているゲストさんたちのトークがあります。
ほんとにたくさんのゲストのみなさんにおいでいただきました。

むろん芸人さんなのですが、ほんとうにみなさんおもしろいし、何よりプロの意識が高い方たちばかりでした。
本番前や楽屋などで、ほんとうにどういうようにすれば楽しくおもしろくなるか、いろいろみなさん“策”を練っておられました。

准レギュラーといってもよいほど、たくさんおいでいただいていたのが

 宇都宮まきさん

でした。この方、ほんとに良い方ですよ。
もちろん、以前からテレビなどでお目にかかってはおりましたが、お会いしてお話しもさせていただいて、好感度ぐ~んとアップしました。

ほんとに明るく、性格のよい方です。

本番前、フロアのところにお茶やお菓子、軽食が用意されています。
収録の前や間、そこで色々出演者の方やスタッフの方とお話しするんですが、宇都宮さんは気軽にわたしなどにも話しかけてくださり、なんとはない世間話などもさせていただきました。

ちょうど、土肥ポン太さんと出られたときです。
その回は、貴族の楽しい話をさせてもらったときだったのですが、番組の中で「占い」の話が出てきました。

収録前の、軽食タイムのときに、ちょうど昔の貴族の“陰陽道”や占い、まじないの話になり、いろいろしゃべらせてもらったんです。

 五行説

というのがあり、物事は

 木→火→土→金→水

と、展開していく、というものです。そしてこれに陰陽を加えます。

 木の陰陽
 火の陰陽
 土の陰陽
 金の陰陽
 水の陰陽

とすると、全部で10になりますよね。

これを「十干」といいます。
むかしは、プラス・マイナスとはいいませんので、それぞれ兄・弟と表現しました。

 木の兄・木の弟
 火の兄・火の弟
 土の兄・土の弟
 金の兄・金の弟
 水の兄・水の弟

「木の兄」だから「きのえ」、「木の弟」だから「きのと」

同じように、「ひのえ」「ひのと」「つちのえ」「つちのと」「かのえ」「かのと」「みずのえ」「みずのと」となります。

もうわかりますよね。

 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

と表記されるものです。

これに十二支を重ねます。

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

甲子・乙丑・丙寅・丁卯… と、あてはめといくと60番目が癸亥になり、61番目に最初の甲子にもどってきます。

 還暦

という言葉、聞いたことありますよね? ぐるっとまわって一周するのが、60年。だから還暦と言うんです。

実は、これで年代を表記するときがあるんですよね。

大正十三年は、「甲子」の年です。
この年の八月、大きな球場がつくられました。もうご存知ですよね? 

 甲子園球場

です。

とうでしょう。歴史上の事件で、この十干十二支で表示されているもの、たくさんあると思いませんか? あれ、起こった出来事を表示しているんです。

 乙巳の変
 壬申の乱
 戊辰戦争

などなど… 他にも歴史好きのみなさんなら、いろいろあげられますでしょ?

 645年は巳年ですし、672年は申年ですし、戊辰戦争は辰年に起こった、というのが名前をみただけでわかるんですよね。

さて、十二支の動物たちにも、それぞれ「木火土金水」の性があてはめられます。

「午」は「火」の動物とされています。

「丙午」生まれは、火・火なので、火が重なりますでしょ?

江戸の町に大火事をもたらした、八百屋お七が、丙午生まれだ、と、いわれたのは、「火」が関係しているからで、そこから転じて「丙午生まれの女はだめだ」な~んていう“迷信”が生まれました。
(丙午生まれの女性のみなさん、丙午が気性が激しいとか悪い女だ、な~んてのは、こんな話から生まれた単なる迷信ですからどうかご安心ください。)

十二支では、子・辰・申は、「水」の性のものと考えられています。

火事になる家からネズミが逃げ出す、つまり、水がなくなる家に火が出る、というところに話がつながります。
昔の日本家屋の欄間や、屋根の軒下などに、ねずみ、竜、猿の絵や彫刻がほどこされている例が多いのはこのためです。(門などにみざるきかざるいわざるの三猿の彫刻があったりするのも申が水性のためです。)

河童という妖怪、ご存知ですよね。
あれは、顔が「ねずみ」、うでが「さる」、体が「りゅう」のウロコにおおわれている、というように、子・申・辰の水性の動物を合成して描かれた怪物なんです。

で、河童は、馬をひきずりこむでしょ? 火(午)は水(河童)に負ける、という話になっているわけです。

「午年」生まれは火性ですから、「申年」「辰年」「子年」など水性とは相性が悪い、な~んて「占い」にも利用されていくわけですね。

このようなお話しを、収録前の休憩時間にしたりしていました。

おもしろいことに、西洋の占星術でも、よくにた考え方をします。

12星座を「火」「土」「風」「水」に分けるんですよ。

「おひつじ座・しし座・いて座」が「火」
「おうし座・おとめ座・やぎ座」が「土」
「ふたご座・てんびん座・みずかめ座」が「風」
「かに座・さそり座・うお座」が「水」

番組では、土肥ポン太さんが「風」。
小薮さんや宇都宮さんが「土」。

風は自由に土の上を吹くけれど、土はほこりが舞って鬱陶しい!
となる関係になりやすい… 風は気にしてないけど土はイラっとする、という関係だ、な~んて話をさせていただきました。

おもしろいことに、番組スタッフもわたしも小薮さんもほとんどみんな「土」でした。

かたくて安定した結びつき…
分かれても、また、気が付けば、もとにもどる相性…

う~ん…
西洋の占いでは、コヤブ歴史堂は、もう一度再開されてもおかしくはないのですがねぇ~