カラオケのお会計を済ませて外に出ると、いつものように彼は私の沿線の駅の改札まで送ってくれた。

すると、
彼「俺の終電なくなったからホテル泊まろう。」

だめだ、また元の生活に戻ってしまう。

私「悪いけどタクシーで帰って。」

なかなか通してくれない彼をすり抜けて、改札に入った。一応振り返ると、電話がかかってきた。

彼「ふざけるな!お前のせいで乗り遅れたんだ!戻ってこい!」

私「今日は無理だよ。お母さん待ってるから。」

彼「ふざけるな!戻ってこい!」

私「前に私が人身事故で帰れなくなった時何もしてくれなかったじゃん。」

彼「ふざけるな!そっちまで行くからお前も来い。」

だめだ、ブチ切れてる。何言っても聞いてくれない。どんどんこっちに向かってる。どうしよう。

私「お金払うから、お願いだから家に帰ってください。」

ちなみに飲んでる時に聞いたら、彼はまだ実家で暮らしていて、奥さん子供とは一緒に暮らしていないそう。

彼「ふざけるな!今お前ん家の方に行ってるんだ!必ず来い!お前のせいで帰れなくなったんだ!」


とりあえず友達に連絡。
時間は深夜1時近く、、、

誰も起きてるわけない。

でも怖い、どうしたらいいのかわからない。

その時親友から「起きてるよ」と返信が来た。

すぐ親友に電話。事情を説明した。
親友「それはやばいね、彼から電話かからないようにずっと電話繋いどいてあげる。」

優しいえーん

私「いつもごめんなさい」

彼女には再三「いい加減やめろ」と言われ続けてきた。にも関わらず、ずっと関係を続け、困ったときは頼りにしてきた。見放されてもいいはずなのに、、、

親友「謝り過ぎ!●●(私)は悪くないから。」

親友と話している間も彼からの電話は鳴り止まない。

どうしたら許してくれるの。

時刻は深夜2時を回った。
彼からの電話はやっと鳴り止んだ。

私「もう落ち着いたみたい」

親友「死なないで(笑)」

私「そこまではしないよー」


…と言ったけど、正直怖かった。

彼、めっちゃ怒ってた。
家に火をつけられるかもしれない。家族に迷惑はかけられない。

とか思いつつ、寝てしまった。