からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -150ページ目

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スギ花粉

悔しいからこれから奴らのこと「山がおなにーしてる前立腺」って呼ぼうぜ。語呂悪。スギの木のことなのか花粉のことなのか前腺のことなのか。
え、今年も山がおなにーをし始める時期になりました。ぽかぽか陽気をおかずにして本日山は何発もヌく予報が出ています、皆さんぶっかけられぬよう注意してく…あれ?なんだか無性に眠たいや。

いつの間にか

気がつけば同類でした。

アラクネ(24)

「違う!私じゃない!そんなこともわからないのか出歯亀が!ピーピング野郎め!お前らは敵だ!ベラブル様の敵だ!針金虫めが!二度と私の前に顔を見せるな出歯亀が!」

「亀だのトムだの敵だの虫だの亀だの、せわしないな」

「どっかいけええぇ!出ていけえぇ!」

「そういうわけにもいかん。ここは俺達の部屋出しな。出ていくなり行かないなりはあなた次第。ま、少なくとも二十二日間、ゆっくりしていけ」

コンクリートの床を穿つジグモの巣が二本、三本。

「ま、明日から毎日毎日何時間も顔をつきあわすことになるんだ。時間を有意義に使うことを考えるんだな。はぁあ、こっちが疲れたよ」

渋みのあるどこか悲痛な顔をして刑事はそう言い、野崎アヤの取り調べを切り上げた。今昼テレビで放送され録画している筈の映画「フライド・グリーン・トマト」を早く帰って観たかった。

相棒の若い刑事は、

「薬で捕まったわけじゃなし。かばう組織もあるじゃなし。早く吐いた方が楽だぞ」

と、言って、書類になにやら書き込んだ。

野崎アヤが留置されている部屋は独房である。容疑と精神状態を鑑みればそれは当然の処置。

やることというものがまるで無い簡素な部屋。ふて寝することも叶わずアヤは就寝時間までベラブル様に祈りを捧げた。

見回りの看守は覗き窓から見るこの親不知を抜いた時のように頬の膨らんだ女を、こんな時にも目の輝きを失わぬか細い体躯の女を見て、「果たしてこの女が素手で人体を引き裂くことが出来るのか」と、一瞬思ってすぐに心を機械に戻した。

「便水、ロングぅ」しんとした女性留置場に響くハスキーボイス。

絶対に大便はしたくないとアヤはベラブル様にお願いしながら眠りについた。

「はいよ。ちょっくら失礼いたしますよ」

脳内ににじむような声と“耳元”に迫る足音を聴いてアヤはぱっちりと瞳を開けた。どこまでも広がる黒い闇、あるはずの天井をも突き抜けて。周りを見渡す。犯される、とまず思った。

予測に反して周りに人影はなかった。見渡せばただただ黒い空間。気がつけば華奢な椅子に座っていた。自身の体やその椅子ははっきりとその色まで見てとれる。黒いのに暗くは無いらしい。ただし、明かりは見当たらない。

「ただ認めよ。さすれば与えん」

「なに!?」

アヤの目の前に巨大なウデムシが現れた。まだら斑点がまがまがしい。

「ベラブル様!」

それはお守りに縫い込まれているベラブル様の姿だった。

「おー、おー、ウデムシウデムシ」

「ベラブル様!ああ、ああ」

まぶたの目頭側にあるエロティシズム溢れる魅惑の小さな穴、そう、涙腺。そのエロティックな涙腺からゆるゆると涌き信者の瞳に溜まる液体、その名はそう、涙。

「違うね。おー、ウデムシ怖いウデムシ怖い」

「違う!?」

信者の瞳から鼻腔へと引いていく液体、その名はそう、鼻水である。

「こんなのもあったなぁ」

やけに澱む声で巨大ウデムシは言うと、その姿は巨大コオロギになった。コオロギというにかわいらしくなく、長い後肢は刺々しく、その姿見るからに凶悪。

「り、リオック」

眼球が飛び出るのではないかという程眼を見開いたアヤに、

「そうさ。バカ女にはお似合いの悪霊さ」

と、リオックと呼ばれた虫は言った。

アヤが入信したウデムシのベラブル様を本尊とする新興宗教「外骨格王研究会」はウデムシであるベラブル様と悪の根源である巨大コオロギリオック率いるコオロギやキリギリス達との戦いが教典のメインパートになっている。

「バカ女馬鹿女ばかバカ。死ね。お前は死ね。死ねよ死ね死ね。生きる価値なし。ははははは」

歪む声が轟く中、巨大コオロギはぐにょぐにょと、ドーナツがティーカップに変わるが如く、その姿を変えていく。

「これかなこれかなどれかなこれかな」

呆気に取られているアヤは信ずる道を弄ばれたことも忘れてその様子をただ見つめていた。

「これだなやっぱりこれだな。バカにはこれだ。バカにはこれさ」

ぐにょぐにょと蠢く塊はやがて見覚えのある、否、アヤに取って忘れることの出来ない姿形となって落ち着いた。

「お前はバカさお前はバカさ。認めろよ。土下座しろよ」

学生服を着た一見すると容姿端麗な男がそこにいた。

「お前えぇあぁぁ」

取り乱し、椅子から四つん這いに転げ落ちたアヤ。見紛うことなし、その男はアヤが高校時代アヤをバカにしコケにし続けた人物、すなわち、アヤを苛烈に虐めていた張本人である。

「バカ女。また土下座しろよ。許しを請えよ。認めろよ。あたしはバカだと認めろよ」

その虐めは凄まじかった。アヤは肉体、精神、その両方に深くえぐい傷を負った。なまじ優等生だっただけに親の目を気にし不登校になることも出来ず、そしてなまじ秀才だった為に、学業の面に於いてさえ、この男に勝てなかったことがどれほど重く、辛く、悔しく、情けなく、痛かったことか。アヤのレゾン・デートルを根こそぎなぎ倒したのがこの男なのである。

「まだ風船ほっぺは治ってねえみたいだなぁ。また割らせてくれよ。針でよぉ。土人の装飾みたいによぉ。また貫き通してやるよぉ。しぼませてやるよぉ。あの時みたくよぉバカ女ぁ。うざったい女ぁ。俺はお前みたいによぉ。いい子ぶってよぉ。自分がやっていることは常に正しい、この世の善事だ、って思ってるバカ女がよぉ大嫌いなんだよぉ。自分の知っていることを知らない奴を見下してせせら笑ってるくせして親切に教えてあげようかだなんて先導者気取りでいい気になりやがってよぉ、ちゃんちゃらおかしいんだよお前如きバカ女がよお。肩腹どころか両肩腹が痛いんだよぉ。バカ女が大嫌いなんだよぉ。下手に出りゃ調子に乗ってちょっと噛みつかれたらヒスって逃げて勝ったつもりで息巻いてよぉ。通俗なくせして何か人と違うだなんて思いあがりやがってよぉ。よお。土下座しろよあの時みたくよぉ。泣いて踊れよ裸になってよぉ」

四つん這いのまま、五体から力の失せたアヤはベラブル様にすがることしか出来なかった。今出来ることはそれしかなかった。その姿はあたかも男に土下座をしているようであった。


走り書きとはいえ

“えんぴつみがき”たのしいだけじゃダメかしら?-090309_0844~0001.jpg
これでも読めるほうだかんね。自分でもなに書いてあるのか読めないなんてよくあること。
あ、この下書きはノート使った時にした暇つぶしのいたずら書きで、どのシリーズも基本一度書いたりしてません。当たり前っちゃ当たり前か。何も考えずに書き出してたまたまうまくいくなんてよくあること。
おれはなぁんも考えてねえ。なぁんも。
あ、よく感情移入感情移入言う人達いるけども、おれ今まで一度も小説やらマンガやらドラマやら映画やらの登場人物に感情移入した覚えが無いのだが、当然感情移入出来る出来ないがその作品の評価に影響しないのだが、みんなそんなに誰かに感情移入してんの?それを求めてんの?どうでもよくね?いや、感動したりはするよ。たまにメソメソ泣いたりもする。でもそれだけだよ?あ、だから読んだり観たりした端から内容忘れていくのか?ていうか感情移入ってなんだ?空虚なる人ってやつなのかおれは。あ、だから初めての時「そこじゃない」って言われたのかな?よくあるよくある。あれの位置もっと上だと思ってた。よくあるよくある。ファーストキスで舌入れられてパニックになった。よくあるよくある。おれも知らなかったおれの子供が見た顔の女と共に現れた。よくあるよくある。あーだからあの時突然一方的にふられたんだねと納得した夜。よくあるよくある。人生って恐ろしいね。