とある日の僕のなまなましい日常 | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

とある日の僕のなまなましい日常

先日のことです。私は愛犬のジュリオに乗って町一番と評判のなまめかしい場所へと向かいました。
ジュリオはチワワですがよく走る犬で、僕の櫛を通しに通した長髪がさらさらごうごうと風に乗って舞うのです。それはとても心持ちの良い感覚に僕を誘います。
30分ほども走ると、大きな門が見えてきます。なまめかしい場所の入口となる大門です。そこから先はジュリオからおりて歩かなけりゃなりません。
ジュリオを門前のコインパーキングに預けようと、尻のポケットから金のぎっしり入った小袋をだそうとすると、なんとまあどんなに尻をまさぐろうが金のぎっしり入った小袋が見つからないではありませんか。さてはジュリオが食べたなと、僕はジュリオの腹を手で引き裂いたのですが小袋は見つかりません。ジュリオはオスなので子袋すら見つかりません。せめて子袋ぐらい、となにかとても損した気分です。
来る時にケツからこぼれ落ちたのだろうかと、仕方なく僕は来た道をたどろうとしました。しかし、なんということでしょう。愛犬のジュリオが腹から贓物をまき散らし死んでいるではありませんか!。この短い間に一体何が起こったというのでしょう。
金もなくすし足もなくす。家を出る時のウキウキとした気分はすっかり雨散霧消してしまいました。
未だ僕の金がぎっしり入った小袋は見つかりません。きっと善い人が、拾ったのはいいものの警察を信用していないので直接僕に返そうとしているのでしょう。住所の記されたものが入ってないので困っているに違いまりません。ひょっとしたら読者の皆々様の中に該当の人物がおいでになっているかもしれません。また金のぎっしり入った小袋ですから、持ちなれない人が持つと金を落とし続けているかもしれません。落ちた金は自販機の下などにも転がっていくでしょう。町で金を拾ったという人へ、それは僕の金ですから、僕の落とした小袋から漏れた金ですから、返してくださいね。返してください。僕に、直接、返してください。連絡待っています。