こういうちゃんとした文章も書けるのですよ! | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

こういうちゃんとした文章も書けるのですよ!

過去記事の再投稿。ツッコミ役を排除した形です。といってもなんのこっちゃわからんでしょうが。では以下に。




黒巻き猫のラビリンスは毎夜、星に願いをかけている。
「星よ星、夜の帳にまたたき光を放つ星々よ。わたしの願いを叶えておくれ。わたしの探し物を見つけておくれ」
ラビリンスはフクザツなメス猫で、齢95になる。もう少しで尾っぽが二つに別れ、猫叉となる一歩手前の、アラサーならぬアラマタなメス猫だ。ホルモンバランスが劇的な変化を始めたラビリンスの体と心は、とてもアンバランスで、段々と人面味を帯び始めた顔は荒俣宏に似ているし、それを傾国の美女顔だと思わざるにいられない。
かいつまんで言うと、ラビリンスは探し物を見つけられるよう星に願いを託しているものの、実は「探し物など見つからなければいいのににゃあ」と荒俣宏の唇のような頭の中で思っている。ちなみに荒俣宏の唇の中には、腐ったみかんが六房入っている。
昼のポカポカ太陽の下、ラビリンスは気ままにひなたぼっこ。荒俣宏はドイツで車上荒らし。
探し物のことなんかほったらかしで、うたた寝。荒俣宏は毎日とても悲しい。
道行く銀ガエルのマニファクチャーがうたた寝をするラビリンスの鼻前で挨拶をしたならば、ついついマニファクチャーの後ろ脚をもいでしまう、もいでもいで姫なラビリンス。
実は、その銀ガエルのマニファクチャーこそ、荒俣宏、の、生き別れた双子の姉の義理の兄のいとこの息子の友達の親戚の知人の荒俣宏に似ている荒俣宏である。
こうして太陽が出ている昼日向を好きに生きていられるのもすべて、ラビリンスが探し物を探している途中だからだった。探し物を探しているのだから、ラビリンスはニートではない。決して、ニートではない。決して、ニートではない。
夏の暑い日には、近所への体面上、町へ行き、仕事を探す。しかし、いつものように見つからないから、公園の木陰に行き、土を掘り、冷たい地面を求める。
冬の寒い日には、近所への体面上、町へ行き、仕事を探す。いつものように見つからないから、ラビリンスは身近のオンボロギツネをその歯牙にかけ、自分の毛皮の上になめした血まみれの皮衣を身につけて、先斗町に行く。
この生活様では顔だけではなく行動まで荒俣宏のようだ。
昼間にいっぱい寝るから、ラビリンスの夜は長い。そして、インコの体は驚くほど熱い。
星々がまたたく今日の夜、ラビリンスは草原の小さな丘の上から、一等輝く星に願いを託す。時折夜空に舞う流れ星は、地球防衛軍の間隙を縫い地球に飛来する宇宙山賊「六月の花嫁」のビーム兵器「ガッデムマカロンマザーファッカー」みたいだにゃあ、と荒俣宏が言ったとか言わなかったとか。
その日の夜空は空気の澄んだ雲ひとつないアクリルの空で、とてもきれいだった。まるで、荒俣宏がサスマタでピロシキを食べているようにきれいな夜だ。
と、この夜の星空を見たサスマタピロシは言うに違いない。
ラビリンスが星に言った。
「星よ星、夜空に輝くきれいな星よ、どうかわたしの願いを叶えておくれ。わたしの探し物を見つけておくれ」
その時、空に大きな流れ星がピロリロリンと弧を描いた。ラビリンスは、これはひょっとして宇宙山賊「六月の花嫁」がついに地球防衛軍の防衛網を突破し、「ガッデムマカロンマザーファッカー」によりこの地をメギドに変貌させる日がきた、とは思わなかった。地の果てでひとり慌てる荒俣宏。荒俣宏の命運や如何に。後半へ続く。
言い忘れたが、この世界に人間は荒俣宏しか生き残っていない。
大きな流れ星が夜空に跳ねると、ラビリンスの視界は光に包まれた。その時、狸に鼻をつままれる荒俣宏。光に包まれたラビリンス。マタマタを風呂敷に包むサスマタピロシ。光に包まれたラビリンス。生放送で激高し卑猥な放送禁止用語を連呼する舘ひろし。舘ピロシ。それを偶然観ていたエグザイル。光に包まれたエグザイル。二人足りないエグザイル。もうなんなら誰もいなくなったエグザイル。笑う荒川静香。敵地でハットトリックを決めた荒俣宏。ファックユー。
明るい光の中、黒目を細くしぼめ、ラビリンスはなんとか視力を確保した。
その白く輝く世界の中で目をこらすと、ラビリンスの目の前に光の球があった。
光の球は言った。
「私は星。空にまたたき世界を見る星。探し物を探す日々を送る迷い猫よ、あなたの想いは銀河を貫き、光の届かぬ深淵なる闇を越え、私のもとへと運ばれてきました。毎夜の願いをこの時、叶えてあげましょう」
ラビリンスは歓喜した。ついに、積年の願いが遂げられるのだから。
「ああ、お星様、お星様。この薄汚い猫めに光を与えてください。わたしの願いを叶えてください。わたしの探し物を見つけてください」
ラビリンスはしゃきりと香箱を作って星に言った。
「いいでしょう。迷い猫よ、あなたの探し物はなんですか」
「見つけにくい物です」
「そうでしょう。探し物とは見つけにくい物だと、かの荒俣宏も言っています」
「はい」
「では、願いを強く想うのです。それはきっと見つかることでしょう」

気がつくと、ラビリンスは草原の小さな丘の上にいた。どうやらうたた寝をしていたようだと合点した志の輔は、ラビリンスにこう言った。
「次の笑点司会者は俺だよな?」
シュプレヒコールの波。観衆の中、ひときわ大きな声でわめく安達祐実。
「同情するならそれなりのポジションを用意しな」
ラビリンスの日常はその日以降も変わらなかった。昼日向の公園でうたた寝をしたり、銀ガエルのマニファクチャーの後ろ脚をいたずらにもいだりして、楽しく過ごした。
あの日あの時あの場所で星に願えなかったら、宏はいつまでも荒俣宏のまま。君のために宏になる、君を宏続ける。ピロシキよく食べる、関口宏のママ。ママ。
あの時ラビリンスが願ったものはこうだ。
「生きている目的を探しているのです」
その願いは叶えられ、ラビリンスは毎日楽しく過ごせるようになった。
もう少し経つと、ラビリンスは猫叉に変わる。
猫叉に変われば、尾っぽが増えて、ますます荒俣宏似の美女になるにゃあと、ラビリンスは思った。
あなたの探し物はなんですか?。
赤坂見附憎い者ですか?。
ラビリンスは今日も元気です。
ちなみに荒俣宏はあの日以降、言葉では言い表せないほどのひどい目にあい続けているけど、ラッキー池田は今日も元気です。めでたしめでたし。




ほんとなんのこっちゃわからんでしょうなあ。これは。