未確認動物どうさん | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

未確認動物どうさん

少年はいつもひとりで、岩陰に身を潜めてみつめる
友達は駆ける公園中を、少年の姿は銅像
いつしか大人になって、住み慣れた街角から抜けだし
恋人と歩く雨降る街を
語り出すふたりの将来像
だけれどおれの視界の中、変な生き物が見えてる
とても尾の長い、ゾウに似たものそれがどうさん
鼻は短い、長いのは尻尾だどうさん
その長い尻尾、踏まれたらすぐに死ぬらしい
悲しい目をしておれを見るどうさん
尻尾を踏まれたら死んでしまうどうさん
どうさんが見えてから、不安とゆううつにさいなまされ
歩く姿はすり足になり、道行く人に笑われる
恋人も気味悪がり、緩い銀のペアリングを外して
あなたには何が見えてるの?訊かれてるふたりの将来像
おれに見えてるのは変なゾウ、そう言うと恋は終わった
どうさんが笑ってる、泣いてるおれ見て笑ってる
愉快に大きな丸い耳ぱたつかせ
お前のせいだと、怒りで震えだした体
悲しい目をみておれを見るどうさん
尻尾を踏んだらすぐに死んだどうさん



モヤモヤ