微笑シリーズ。ふりかえろうバンクーバー | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

微笑シリーズ。ふりかえろうバンクーバー

『やることないから、ちょっとバンクーバー五輪をふりかえってみようと思ってね』
「タイミングを逸してる気もするがな」
『カナダで行われちゃって』
「ちゃってってどんな言い草だよ」
『ま、カナダで五輪、谷で金、と』
「なんだそれ、谷で金って言いたいだけだろ」
『谷と結婚したばっかりに』
「は?」
『いえね、どうせ結婚するならさ、名字変わって、田村で金、何々で金って言うことになるなら、谷じゃなけりゃ良かったのになってさ。谷ってお前、トニー谷の谷だぜ?』
「ほっとけよ!」
『もっとかっこがつく名字だったら良かったのに、って。せっかく田村っつう地味な名字から変わるんだから』
「別に名字変える為だけに結婚したわけじゃないだろ。じゃあ、例えばどんな名字ならいいんだよ」
『そりゃまあ、国母とか。はい、そうです。バンクーバー五輪といえば服装問題でしたね』
「下手、話を導くの下手過ぎだろ。急だし下手だしでボケが不完全燃焼きたしちゃってるよ」
『いやあ、今回の五輪………ああ、ちょっと話はそれるけど、今回のオリンピックで五輪真弓はどんな便乗を』
「しょうもねえ、久しぶりの微笑シリーズだって期待したらしょうもなさにだけ磨きがかかってやがる」
『服装問題ね』
「ああ、結果的に全競技通じて金メダルがなかったから、一層色濃く残るものになったかもな。誰かが金メダル取ってたら、ひょっとしたら無かったことになってたかもしれない。まあ本人がメダル取ってたら、逆にもっと騒がれたと思うけど」
『メダルメダルって、お前はメダルキチガイか!』
「言いたいだけだろそれ。オリンピックって聞くと言わなけりゃ気がおさまらないフレーズ連発しやがって。アトランタで金メダル取った千葉すずの発言ね」
『田村で金、千葉すずで金』
「わけわかんねえよ。どういう状況だそれ」
『キチガイで金』
「それに至ってはただただ、ひどい」
『そういやおれこの前知能指数計ってみたんだよ』
「話が脱線するなあ。あれだな。バンクーバーをふりかえろうっつって国母問題だけしか用意してないからかなあ」
『こないだ知能指数調べたらさ。おれのIQ84だったんだよ。ま、村上春樹の1Q84みたいだねってだけの実話なんだけど』
「だけの話って、だけで済むものじゃなくないか?。IQが84って、結構大事なことのような気がするが」
『まあでも、実際問題IQなんて社会に出てから使わないからな』
「微分積分みたく言うな!、まったく違うものだよ!」
『IQなんてセックスの時しか使わない。イクイクなんつって』
「さっきから今日のお前はひどいっつってんだろ!。気をつけろよ!」
『おれのIQが84だったってのは確かに怖いことだが、もっと怖ろしいのは一緒に受けた6人の中でおれが上から2位だったことだ』
「それはお前…」
『70の奴がダントツのビリだったな』
「ダントツっていうかお前…」
『ダントツのビリーだよな』
「………わけわかんなくて二の句が告げねえよ」
『ダントーツのビー・リーだよな』
「確かにお前のIQは84ぐらいだな。もう84すら疑わしくなってきた」
『いや、ダントッツの風、イギーだよな』
「ビリーどこいったビリー!」
『ビリー?なにそれ』
「お前…いや、怖ろしいね、知能指数は」
『ああ、間違えてた。知能指数じゃなくて、偏差値の数字だった』
「わかりやすい嘘つくな!」
『じゃあわかりにくい嘘ならいいのか!?、ほんとはIQ計ってないって言えばいいのか!?』
「そういう問題じゃねえよ!。つうかほんとはIQ計ってないの!?」
『………でまあ服装問題ですけども、あれはなんというかね、やっぱり人間って愚かなんだなって』
「わかりにくい嘘つかれっぱなしだよ!」
『言われたことは守らないと。場に応じて、身分わきまえてさ。自分には甘くて、ちょっとぐらいルール破っても大丈夫だろって。おれのやりたいようにするんだってさ。バンクーバーの空港では夢の中みたくあんな楽しそうな顔してたのに、やってみたらこの始末』
「まあなあ」
『私思うんですよ。やっぱり、笑うせえるすまんから物をもらっちゃ駄目だとね』
「それ服装問題じゃなくて喪黒福造問題だろ、ってだから、下手なんだよボケの導き方が!」
『ドーン!されて有頂天から奈落の底だよ。競技なんか技を二回とも失敗しちゃってメダル取れなかった。ドーンされちゃったんだよ。目黒に』
「喪黒な!。目黒だとカーリングの人になっちゃうだろ!」
『ああ、チーム泡盛の』
「酒!。ひでえ出来だよ。ひでえ様さらしてるよお前」
『でまあ、国母といや』
「謝罪会見なんかもしたね」
『そう、態度が悪いっつう会見な』
「なんでも、会見場にいたカメラマンは、カメラが腐るとまで言ったそうだよ」
『カメラが腐る?。最近のカメラはそう簡単に腐らないよ?』
「物理的な話じゃねえよ!。そんだけ態度が悪かったって喩えだよ!」
『ああ、目が腐るみたいなね。そいつは相当だな!』
「そうだよ」

『まったく、思い上がりも甚だしいカメラマンだな!』
「そっち!?」
『だって、それが人間だろ?、良いも悪いも汚いもきれいも混濁してぐちゃぐちゃになってるのが人間で、マーブル世界だろ?。あの時の国母は生き生きしてたろ、駄目な方にだけど生き生きしてたじゃん。それなのに、仮にもカメラマンと名乗るそいつが自分の気に食わないからってそれ言ったらおしまいだよ。そいつはそうやってさ、自分の思い描いた通りの画だけ撮ってりゃいいんだよ。品行方正で温和優順に白眉でいかにも紳士だって人だけ探して撮って小さくまとまってりゃいいんだよ。捏造してまで撮ってりゃいいんだよ。何がカメラマンだっつうの。思い上がりも甚だしいわ!』
「カメラのこと何も知らねえでよくそこまで言えるな」
『ごめんなさい!』
「謝っちゃったよ!」
『ところで、いかにも紳士、って言ったけど、イカにも紳士って書いてみると、慣用句みたいだね』
「何を発見してんだお前は」
『服装問題を一言で言えば、イカにも紳士、です。みたいな』
「早速使ったな」
『女子アナがそう言った横で堀尾正明が、視聴者のみなさんは“イカ以下”にならないように、なんて言ってね。おれの怒りをかう』
「堀尾正明が」
『おれの怒りをかう』
「わかったよ」
『おれの怒りをひどくかう』
「どうでもいいよ堀尾は」
『国母の外見が許されず、堀尾の品性は許されると言うのですか!!』
「うるせえ!。やめろ」
『結局、人は見た目なのですね』
「まあ、見た目以外目では見れないからな」
『だからヤワラちゃんは許されるのか』
「何をだよ!、やめろ!」
『国母も名字がちょっと変だからああなったんだよ』
「名字に移行すんの!?、見た目の話じゃなかったのか?」
『カントリーマアムだからな。そりゃ腰パンもするよ。そうです。今回の微笑シリーズのオチは彼の腰パンについてです』
「繋がってねえんだよさっきから一向に」
『彼氏もさ、謝罪会見だかなんだか知らないけど、あの会見時も腰パンで現れれば良かったんだよ』
「いや駄目だろ」
『そしてこう言うんだ。“もう二度とパンツは履きません”って』
「勝新か!」
『“腰パンは聖子に止められてるんですよ”』
「勝新か!」
『橋元聖子はおれの嫁』
「持ってけばかやろー!!」




終わり。ただただひどい。


友人から本体とソフトを譲り受け、ドラクエ9をはじめました。誰にもすれ違えません。すれ違いにすれ違いです。繋がるはずの世界で、僕はただひとりレベルを上げ、宝の地図に挑んでいます。そのレベルは50を超え、いずれ99に至るのでしょう。スキルの割り振り間違えました。ヒヒから人形盗めません。いい装備出来てません。何よりいい地図もらえません。今夜も宿屋は閑古鳥。歌丸です。誰か僕にドラクエ9の面白さを説いてください。心に永くしみつくような教えを僕に説いてください。


そんなことを思っていた折、僕の宿屋に客がひとりやって来ました。喜ばしいことですが、おかしい。その時僕はささいなことをきっかけにホームレスの人達に追っかけられていたというのに。周りには僕と彼等しかいなかったというのに。ああ、TOKYO砂漠。
宿屋にやって来たこのかわいらしげな女キャラクターを僕はどうすればいいのでしょうか。このたったひとりの大切な客を見る度に悔しさと怒りがこみ上げてくる僕はどうすればいいのでしょうか。説いてください。誰か僕に説いてください。らい麦畑で僕を捕まえ説いてください。気になって気になって、近所の人からされた挨拶をガン無視してしまいました。最悪です。今日も帰宅ルートが遠回り。歌丸です。こうしてどんどん帰宅ルートがなくなって、いずれ僕は自分の部屋に辿りつけなくなる。どんなにまわりまわっても、帰れなくなる。僕の部屋はどこ?。僕のホームはどこ?。DSの電池はどんどん減っていき、夜になります。すれ違いの電波は挨拶を無視した罪により、きっと誰のDSにも挨拶を届けることがないのでしょう。あわれに想ったお釈迦様は、きれいに咲いた蓮の花にとまった一匹の蜘蛛を……………………



はあ

終わります。嫌になるくらい僕は元気です。