微笑シリーズ。反風物詩 | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

微笑シリーズ。反風物詩

『怖い話しようぜ!』
「いまお前、半袖いっちょで外出しなくなって久しいことぐらいわかってるよな、その通りいま冬だけど?」
『わかってるよ。でもいいじゃねえか。怖い話を夏しかしてはいけないなんて誰が決めたんだ』
「まあそうだけど」
『稲川淳二か?』
「いや、稲川さんは怖い話の季節は夏だというのを利用した形だろ。シーズン毎に現れるという」
『ああ、チューブみたいな』
「まあ…な」
『チューブね、チューブといや』
「ああ、なんかどうせ悪口めいたこと言う気なんだろ。いいからもう怖い話しようぜ!」
『チューブの悪口なんか言わないよ。おれは広瀬香美じゃねえんだから』
「そういうのも含めておれは危惧してたんだよ!」
『いやさ、同じ夏の季語同士なら』
「夏の季語、まあそうだな」
『ね、夏の季語同士ならチューブと稲川淳二はコラボすりゃいいのにねって話』
「すげえ短絡的な考えだなおい。例えばどういう形で」
『そりゃまあチューブのPVに稲川淳二出演とか』
「思ったより普通だな。でも、チューブの夏っぽさが出たノリノリの曲に稲川さんがあわないんじゃないか?」
『いや、稲川さん虎に襲われてるから』
「昔!、昔のまだ夏のイメージないころの稲川さんかよ!意味ないだろ!」
『いや、怖い話をしてるところで虎に襲われてるから』
「どこで怖い話してんだよ稲川淳二!」
『ノリノリで襲われてるから』
「貪欲か!、リアクション芸人の血は忘れてなかったな!」
『ストップザシーズンインザサン♪』
「太陽の季節よりまず虎を止めろよ!」
『心潤してくれ♪』
「血で!?、怖いよ!、ていうか今更それのPV撮らねえだろ」
『じゃあ、ああ夏休みで』
「じゃあってなんだよ!」
『チューブと稲川淳二が揃って夏休みを取りました』
「チューブと稲川淳二が夏休みを取りますって、なんていうか世も末だなおい(笑)。なんだその少年誌の投稿コーナーの一言ネタみたいなのは。ダメだよ!、他の季節休んでるんだから夏まで休んだらダメだろ!」
『それを広瀬香美が見て笑ってる』
「もう仲良し!、うんみんな仲良し!」
『ほかにも、稲川淳二がチューブの新曲の作詞作曲したりね』
「もうチューブと稲川淳二はいいんだよ」
『全編語りになって』
「それもう稲川淳二の怖い話をチューブがやっただけだろきっと!、怖い話したいんだろならば早くしろ!」
『でも、おれが怖い話のネタをやり始めたら、もうあんまりおもしろくはならないぜ?』
「言わなくていいよ!、ていうかなるだけおもしろくしろよ!タップすんの早いよ!高速タップかよ、あきらめるな!」
『ていうか冬だし』
「それを言うかお前が」
『まあわかったよ。怖い話な』
「お前がしたいって言った話だぞ」
『そうだなあ、メリーさんって、もう知ってるか?』
「ああ、確か電話の」
『そうそう、いまあなたの後ろにいるの!ってやつなんだけど、…ある日の朝、とある青年の携帯電話に着信があった』
「えっ、その話すんの!?、いま話のオチ言っちゃったけど?」
『青年が電話にでると“あたしメリー、いまゴミ捨て場にいるの”ってすすり泣くような少女の声で言っうと切ったんだ。そう、その青年は変な奴だったんだ。終わり』
「投げやり!」



その通り、途中で投げた。もうなんも考えられない。というか、ケータイぽちぽちし続ける気力がわかない。まあ最終的にメリーはいま稲川淳二と打ち合わせしてるってオチが妥協点じゃないかな。なにと妥協したんだよ。