偽かつまでかつよ
「おい、歌えよ」
「やだよ」
「ああん!?歌えって」
「いやだよ」
「ちょっと男子、なにもめてんのよ先生に言うよ」
「あ」
「こいつが歌わねえのが悪いんだよ」
「ああ、またやってんの。あんたも減るもんじゃないんだから歌えばいいのに」
「そうだそうだ。減るもんじゃねえ」
「早く歌いなよ」
「え?」
「早く歌えって言ってんだよ!」
「でも」
「いいから歌えよ殴っちゃうよ?」
「歌っちゃいなよ早くさ」
「…………猫とアヒルがちからを」
「もっと本気で歌えよ、マスクもとれよ。そんなんで金もらってんのかよ」
「君からはもらって」
「ああ!?お前の悪い噂ネットにばらまくぞ!?こっちはばらまかないでやってんだよ。それが代金だ」
「そうねそうそう」
「…………猫とアヒルがちからをあわせてみんなの幸せを~まねきねこだっく♪」
「………別に、だな」
「そうね」
「あーあ、なんか興醒めしちまったよ。スター様のご機嫌うかがいも楽じゃねえや」
「いえてるぅ」
「もうお前あっちいけよ。スターはあっちいけ」
「じゃあね」
「……………」
「あら○○。おかえり」
「ただいま」
「今日もちゃんとマスクしてた?○○くんの声は大切なんですからね」
「ちゃんとつけてたよ」
「大声出さなかった?」
「出すわけないじゃんそんなの」
「そう、なんか元気ないわね。まさか風邪ひいた?」
「元気だよ」
「そう!じゃあお仕事の準備しましょうね。今日はねえ、CDの発売イベントをやるのよ」
「歌うの?」
「そう、みんなの前で歌うの。○○くん歌うの好きだもんねえ」
「うん!………」
「ああ、忙しい忙しい。さ、ほらほら着替えて着替えて」
「ねえママ」
「なあに?」
「ちょっとお腹痛い」
「はあ!?さっき元気っていったでしょ!?」
「でも」
「○○くんね、お仕事があるのよお仕事!そういうこと言わないでママもうこんがらがっちゃうでしょ!!ああもうなんなのよ!!元気だよね!?」
「…うん」
「じゃあいくよ!まったく」
「……」
「なにぐずってんのよ!目が腫れちゃうでしょ!なんであんたはママを困らせるのよ!ほら、まねきねこなに!?まねきねこなに!?」
「だっく」
「はあ!?あんたこの歌好きって言ってたじゃん!まねきねこなに!?」
「…まねきねこだっく♪」
「それでいいのよ、ったく。お姉さんと歌うときもちゃんとやるのよ!」
「僕」
「なに!?」
「んん、なんでもない」
「あっそう」
この日、少年がいつもつけているマスクの下にある唇に、ひとつポツリと赤黒いおできができた。そのおできは日をおうごとに巨大化し………………………………ついには少年に語りかけるようになり…………………………………云々
そんなまねきねこだっく。少年少女スターが世にでてくるたびにこんなことを思う。
一分一秒も無駄にはできないから、さあ、寝よう!!一分一秒でも長く寝よう。おれにはそれが必要なんだ。時間を無駄にはできない。一分一秒でも長くだらだらしよう。
「やだよ」
「ああん!?歌えって」
「いやだよ」
「ちょっと男子、なにもめてんのよ先生に言うよ」
「あ」
「こいつが歌わねえのが悪いんだよ」
「ああ、またやってんの。あんたも減るもんじゃないんだから歌えばいいのに」
「そうだそうだ。減るもんじゃねえ」
「早く歌いなよ」
「え?」
「早く歌えって言ってんだよ!」
「でも」
「いいから歌えよ殴っちゃうよ?」
「歌っちゃいなよ早くさ」
「…………猫とアヒルがちからを」
「もっと本気で歌えよ、マスクもとれよ。そんなんで金もらってんのかよ」
「君からはもらって」
「ああ!?お前の悪い噂ネットにばらまくぞ!?こっちはばらまかないでやってんだよ。それが代金だ」
「そうねそうそう」
「…………猫とアヒルがちからをあわせてみんなの幸せを~まねきねこだっく♪」
「………別に、だな」
「そうね」
「あーあ、なんか興醒めしちまったよ。スター様のご機嫌うかがいも楽じゃねえや」
「いえてるぅ」
「もうお前あっちいけよ。スターはあっちいけ」
「じゃあね」
「……………」
「あら○○。おかえり」
「ただいま」
「今日もちゃんとマスクしてた?○○くんの声は大切なんですからね」
「ちゃんとつけてたよ」
「大声出さなかった?」
「出すわけないじゃんそんなの」
「そう、なんか元気ないわね。まさか風邪ひいた?」
「元気だよ」
「そう!じゃあお仕事の準備しましょうね。今日はねえ、CDの発売イベントをやるのよ」
「歌うの?」
「そう、みんなの前で歌うの。○○くん歌うの好きだもんねえ」
「うん!………」
「ああ、忙しい忙しい。さ、ほらほら着替えて着替えて」
「ねえママ」
「なあに?」
「ちょっとお腹痛い」
「はあ!?さっき元気っていったでしょ!?」
「でも」
「○○くんね、お仕事があるのよお仕事!そういうこと言わないでママもうこんがらがっちゃうでしょ!!ああもうなんなのよ!!元気だよね!?」
「…うん」
「じゃあいくよ!まったく」
「……」
「なにぐずってんのよ!目が腫れちゃうでしょ!なんであんたはママを困らせるのよ!ほら、まねきねこなに!?まねきねこなに!?」
「だっく」
「はあ!?あんたこの歌好きって言ってたじゃん!まねきねこなに!?」
「…まねきねこだっく♪」
「それでいいのよ、ったく。お姉さんと歌うときもちゃんとやるのよ!」
「僕」
「なに!?」
「んん、なんでもない」
「あっそう」
この日、少年がいつもつけているマスクの下にある唇に、ひとつポツリと赤黒いおできができた。そのおできは日をおうごとに巨大化し………………………………ついには少年に語りかけるようになり…………………………………云々
そんなまねきねこだっく。少年少女スターが世にでてくるたびにこんなことを思う。
一分一秒も無駄にはできないから、さあ、寝よう!!一分一秒でも長く寝よう。おれにはそれが必要なんだ。時間を無駄にはできない。一分一秒でも長くだらだらしよう。