赤いボート
知らせを聞いた女は、漁師に頼み浜辺
昼下がり鳥の海、繰り返し鳴くカモメ
彼氏を乗せた赤いボート、昨夜の嵐で難破
突然の嵐に遭い、海の真ん中で難破
写真をぎゅっとにぎりしめ、夜通し男の無事を祈る
篝火、揺れる遠い浜辺、炎は女を赤く染める
しかし時間は無常に流れ
知らせを聞いた女は、漁師に頼み海へ
打ち切られた捜索の、結果は自ずと知れた
彼氏を乗せた赤いボート、今逢いに行くから
私が見つけてあげる、納得するまで帰らない
写真をぎゅっとにぎりしめ、女は男に話しかけた
生死を超えて繋がっていたい、その時、奇跡起こった
波間に揺れる赤い糸
手作りのお守りが、赤い板切れに乗って
お守りの中にはリング、ふたりで買ったエンゲージリング
お守りをぎゅっとにぎりしめ、女はリングを指にはめた
愛した日々の淡い記憶、今はっきりと、指を見つめ浮かび上がる
将来また幸せになればいいと、みんなはきっと言うのでしょう
大丈夫、よかれといいたげな顔、だけれど、ラララララ
これからも愛してあげるからね、これからも愛されてあげるからね
女は家に帰ると、時の流れを思った
月より丸く転がり、釘より尖るようだと
彼氏を乗せた赤いボート、いつかの嵐で難破
結局遺体あがらず、しかし女は上向く
彼氏を乗せた赤いボート、永遠の愛モーターボート
赤い板切れになって、お守り運ぶ赤いボート
彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート
終わり。モヤモヤ。本当はいつか書いた、彼氏の遺体があがらないから事故のあった周辺水域のシャコを食いまくる女、という内容になるはずだった。それか、これもまたいつか書いた深海ひきこもり物語にする予定もあった。どっちにしようか決めかね、なるようになれとこのふたつを脳内で同時進行した結果、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるように、プラスなものになった。人間って不思議。
昼下がり鳥の海、繰り返し鳴くカモメ
彼氏を乗せた赤いボート、昨夜の嵐で難破
突然の嵐に遭い、海の真ん中で難破
写真をぎゅっとにぎりしめ、夜通し男の無事を祈る
篝火、揺れる遠い浜辺、炎は女を赤く染める
しかし時間は無常に流れ
知らせを聞いた女は、漁師に頼み海へ
打ち切られた捜索の、結果は自ずと知れた
彼氏を乗せた赤いボート、今逢いに行くから
私が見つけてあげる、納得するまで帰らない
写真をぎゅっとにぎりしめ、女は男に話しかけた
生死を超えて繋がっていたい、その時、奇跡起こった
波間に揺れる赤い糸
手作りのお守りが、赤い板切れに乗って
お守りの中にはリング、ふたりで買ったエンゲージリング
お守りをぎゅっとにぎりしめ、女はリングを指にはめた
愛した日々の淡い記憶、今はっきりと、指を見つめ浮かび上がる
将来また幸せになればいいと、みんなはきっと言うのでしょう
大丈夫、よかれといいたげな顔、だけれど、ラララララ
これからも愛してあげるからね、これからも愛されてあげるからね
女は家に帰ると、時の流れを思った
月より丸く転がり、釘より尖るようだと
彼氏を乗せた赤いボート、いつかの嵐で難破
結局遺体あがらず、しかし女は上向く
彼氏を乗せた赤いボート、永遠の愛モーターボート
赤い板切れになって、お守り運ぶ赤いボート
彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート、彼氏を乗せた赤いボート
終わり。モヤモヤ。本当はいつか書いた、彼氏の遺体があがらないから事故のあった周辺水域のシャコを食いまくる女、という内容になるはずだった。それか、これもまたいつか書いた深海ひきこもり物語にする予定もあった。どっちにしようか決めかね、なるようになれとこのふたつを脳内で同時進行した結果、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるように、プラスなものになった。人間って不思議。