流しそうめんのあった日
浦和から東北道に乗って北へ
8月の熱い路面の上を車はひた走る
このペースだと昼前に着くだろう、父がつぶやいた、那須のお山は今日も雨
着いた次の日は決まって流しそうめん
8月の青い空の下みんなで流す
井戸水は冷たくてうまいな、コップいっぱい、周りは山だらけ
朝早く起きてクワガタ捕まえながら裏山へ
竹を一本切り倒して、肩に担いでおりる
鉈をあてがい竹を割る、そして節を削る
流せよ、水流に乗ってそうめん一口大
逃したものはいずれざるに拾われる
僕ももう大人だから気が付けば叔父さんで
8月に実家へ帰れば、あの日のよう視点は違うけど
都会じゃ出来ないよね、姉がつぶやいた、一息でそっと
流せよ、思い悩む日々など、たゆたえひとえに
愛した日々はいずれざるの中のように
8月の熱い陽射しの木漏れ日、目に染みて涙、僕は悔いを残すだけ
切りがない淡いせつなさが漏れだして、逃げた僕のその先に救いはないから、きっと
流せよ、洗いざらいに流しておくれよ
逃した人はいずれざるに拾われるのか
高いところから低いところへ流れ落ちるのが世の常ならば
あの日の流しそうめんはこの世の縮図であったのか
ああ流しそうめんよ冷たい井戸水に乗って僕らを満たしておくれ
はしゃぎ回る日々の頂に僕を連れて行ってくれ、オオスズメバチは大きくて怖いなあ、タマムシは総出で捕まえるんだ、ああ、どうして僕はもっともっと、ああ。
流せよ、流しそうめんよ落ちぶれ人生
逃したものはいずれこの世に残るのか
流そう、洗いざらいに流してしまおう
涙も過去も憎しみもみんな、流してしまおう
ざるの中にまで
ざるの中のように
モヤモヤ。
8月の熱い路面の上を車はひた走る
このペースだと昼前に着くだろう、父がつぶやいた、那須のお山は今日も雨
着いた次の日は決まって流しそうめん
8月の青い空の下みんなで流す
井戸水は冷たくてうまいな、コップいっぱい、周りは山だらけ
朝早く起きてクワガタ捕まえながら裏山へ
竹を一本切り倒して、肩に担いでおりる
鉈をあてがい竹を割る、そして節を削る
流せよ、水流に乗ってそうめん一口大
逃したものはいずれざるに拾われる
僕ももう大人だから気が付けば叔父さんで
8月に実家へ帰れば、あの日のよう視点は違うけど
都会じゃ出来ないよね、姉がつぶやいた、一息でそっと
流せよ、思い悩む日々など、たゆたえひとえに
愛した日々はいずれざるの中のように
8月の熱い陽射しの木漏れ日、目に染みて涙、僕は悔いを残すだけ
切りがない淡いせつなさが漏れだして、逃げた僕のその先に救いはないから、きっと
流せよ、洗いざらいに流しておくれよ
逃した人はいずれざるに拾われるのか
高いところから低いところへ流れ落ちるのが世の常ならば
あの日の流しそうめんはこの世の縮図であったのか
ああ流しそうめんよ冷たい井戸水に乗って僕らを満たしておくれ
はしゃぎ回る日々の頂に僕を連れて行ってくれ、オオスズメバチは大きくて怖いなあ、タマムシは総出で捕まえるんだ、ああ、どうして僕はもっともっと、ああ。
流せよ、流しそうめんよ落ちぶれ人生
逃したものはいずれこの世に残るのか
流そう、洗いざらいに流してしまおう
涙も過去も憎しみもみんな、流してしまおう
ざるの中にまで
ざるの中のように
モヤモヤ。