湖畔と少女
静かな湖畔に少女がひとり住んでいる。
物好き少年、ポッケにクッキー、旅に出た
湖畔はいつも霧の海、迷いの森の奥地さ
辿り着ければ少年は少女に愛を告げようと
本好き少年、調べた文献、少女はひとり
湖畔はいつも霧の海、もう何年もただひとり
大人達は少年を殴った「あんなものに興味を持つな」
じいさんの昔から、もう何人も帰らずの森
旅人いつか話してた「森の奥から歌が聴こえた」
とてもさびしそうで美しいメロディー
迷い道何を捨てる、少年はひとりけもの道
木陰で休憩、ポッケのクッキー、ひとかけ口に
たちこめる霧足元に、視界はやがて白の世界
辿り着ければ少年は、少女に愛を告げようと
本好き少年、イラストに恋、少女はひとり
さびしそうな面もちで霧の中、もう何年もひとり、戯れ、歌をうたっている
真っ白な世界の中では、自分の体さえ朧気で
ふわふわした意識頼りない、誰か僕を導いてくれ
この白い世界の中で、少女はひとり過ごしてきたのか
少年の瞳に涙が溢れた、誰か彼女を救ってくれ
少年はどうと音をたてて地面に伏した
「このまま僕は…」意識を失う寸前、見上げた霧の中、少年は確かに黒い人影をみた
ゆらゆらたゆとうゆらゆらたゆとうたゆとうたゆとうたゆとうたゆとう
目を覚ました少年は古ぼけたロッジの簡素なベッドの上にいた
静かな湖畔に少女がひとり住んでいる
物好き少年、耳を澄ませば、遠くで聴こえる
辿り着ければ少年は、少女に愛を告げようと
聴こえるメロディー、さびしげなメロディー、今すぐに
扉を開けたら霧の海、人影踊ってる
手を伸ばせば届きそうさ「この時をずっと待っていた」
ゆらゆらと揺れる、もう月明かり照らす湖
人影、すっと動きを止め「あなたもひとりなの?」
少女は霧の中、ウフフと笑った
あのね、僕は君のイラストをみた時から君にホの字さ
ドキドキして夜も寝られないんだ、ドキドキが苦しいんだ
この白い世界の中で、君はひとり過ごしてきたのか
これから僕がそばにいてあげる、君の姿を見せておくれ
思いのたけをぶつけながら、少年はゆっくり少女に近づいた
その時、霧が晴れて、少女は月に照らされた
うれしい、この世界の中で、これからふたり楽しく暮らしましょう
だけどひとつ約束してね、わたしの姿を見て驚かないで
そんなの当たり前じゃないか、少女はいざなう湖面の上
赤い月明かりがひるがえると、少年は少女の姿を見た
そこには白い髪の老婆が、少年は悲鳴をあげた
その瞬間、老婆はうつむいた。そして少年はぶくぶくと湖に沈みもう二度と浮かび上がることはなかった。
少年は沈みながら老婆の顔を見た。老婆は悲しそうな顔をして、白く濁った目から涙を流していた。少年の意識が消え、老婆はまた霧の中に戻った。そしてまたさびしげなメロディーを口ずさみ始めた
物好き少年、ポッケにクッキー、旅に出た
湖畔はいつも霧の海、迷いの森の奥地さ
辿り着ければ少年は少女に愛を告げようと
本好き少年、調べた文献、少女はひとり
湖畔はいつも霧の海、もう何年もただひとり
大人達は少年を殴った「あんなものに興味を持つな」
じいさんの昔から、もう何人も帰らずの森
旅人いつか話してた「森の奥から歌が聴こえた」
とてもさびしそうで美しいメロディー
迷い道何を捨てる、少年はひとりけもの道
木陰で休憩、ポッケのクッキー、ひとかけ口に
たちこめる霧足元に、視界はやがて白の世界
辿り着ければ少年は、少女に愛を告げようと
本好き少年、イラストに恋、少女はひとり
さびしそうな面もちで霧の中、もう何年もひとり、戯れ、歌をうたっている
真っ白な世界の中では、自分の体さえ朧気で
ふわふわした意識頼りない、誰か僕を導いてくれ
この白い世界の中で、少女はひとり過ごしてきたのか
少年の瞳に涙が溢れた、誰か彼女を救ってくれ
少年はどうと音をたてて地面に伏した
「このまま僕は…」意識を失う寸前、見上げた霧の中、少年は確かに黒い人影をみた
ゆらゆらたゆとうゆらゆらたゆとうたゆとうたゆとうたゆとうたゆとう
目を覚ました少年は古ぼけたロッジの簡素なベッドの上にいた
静かな湖畔に少女がひとり住んでいる
物好き少年、耳を澄ませば、遠くで聴こえる
辿り着ければ少年は、少女に愛を告げようと
聴こえるメロディー、さびしげなメロディー、今すぐに
扉を開けたら霧の海、人影踊ってる
手を伸ばせば届きそうさ「この時をずっと待っていた」
ゆらゆらと揺れる、もう月明かり照らす湖
人影、すっと動きを止め「あなたもひとりなの?」
少女は霧の中、ウフフと笑った
あのね、僕は君のイラストをみた時から君にホの字さ
ドキドキして夜も寝られないんだ、ドキドキが苦しいんだ
この白い世界の中で、君はひとり過ごしてきたのか
これから僕がそばにいてあげる、君の姿を見せておくれ
思いのたけをぶつけながら、少年はゆっくり少女に近づいた
その時、霧が晴れて、少女は月に照らされた
うれしい、この世界の中で、これからふたり楽しく暮らしましょう
だけどひとつ約束してね、わたしの姿を見て驚かないで
そんなの当たり前じゃないか、少女はいざなう湖面の上
赤い月明かりがひるがえると、少年は少女の姿を見た
そこには白い髪の老婆が、少年は悲鳴をあげた
その瞬間、老婆はうつむいた。そして少年はぶくぶくと湖に沈みもう二度と浮かび上がることはなかった。
少年は沈みながら老婆の顔を見た。老婆は悲しそうな顔をして、白く濁った目から涙を流していた。少年の意識が消え、老婆はまた霧の中に戻った。そしてまたさびしげなメロディーを口ずさみ始めた