微笑シリーズ。自動車販売店パート2 | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

微笑シリーズ。自動車販売店パート2

『お前なんか鳥取に帰れ!』
「だからおれはねずみ男じゃねえって」
『くせえんだよ!』
「お前な、おれが本当にねずみ男だったらお前気絶してるからな!」
『今から気絶すればいいのか!?』
「しなくていいけど!」
『ふん……むむむ』
「いきんで顔を赤くすんな!」
『ぷはぁ、まずい、もういっぱい』
「青汁飲んでたの!?」
『大体な!』
「なんだよ」
『我が車の国のパスポートも持ってねえ奴の言葉に力があると思ってんのか!?』
「あるんじゃねえの!?」
『…あると思います』
「うわあ…」
『この展開、無いと思います』
「連チャンでまあ、今の日本で高校生以上の奴は使っちゃいけない日常語をまあ」
『よろしい』
「なにが」
『あなたを人間と認めましょう』
「お前に認めてもらわなくても人間だよ!」
『人間、それは一体どこから来てどこへ向かうのか』
「何を突然」
『昔、テレビでファンダメンタリストの黒人女性がで言ってました。“人間が猿から生まれたなんて考えられない”と。しかし、なんという神のいたずら、その女性の顔はゴリラと生き写しだったのです。ああ、彼女は神に裏切られた』
「なんなんだよ…」
『見ればあなたも猿顔』
「ほっとけ!」
『ねずみではない』
「結局見た目判断だったのかよ!最初から気付け!」
『ようこそ、車の国へ』
「まあ、それはいいんだけど。もう適当なパンフだけもらえればおれは満足なんだが」
『…ひやかしですか?』
「ひやかしっつうか、車はでかい買い物だしさ。この行為をひやかしととるかどうかはお前らの教育次第だな」
『ひやかしですか?それとも目明かしですか?』
「目明かし!?それって岡っ引きのことだろ?」
『ひやかしですか?目明かしですか?それともお目こぼしですか?』
「なんなんだよ。どれでもねえけど」
『なるほど。ではお客様、冷やし中華始めますか?』
「おれが!?冷やし中華を!?おれ別に中華料理屋経営してないけど!?」
『では、冷やし中華終わりました、ということですね?』
「よくわかんねえけど終わっとけ終わっとけ」
『ええ、ピッピッピッ、プルルルル。あ、大将?今年の冷やし中華は終わりました』
「おい!なにやってんだよおい!」
『ピッ。はあ、なにって電話を』
「そういうこっちゃねえよ!」
『ああ、携帯電話を』
「日本語の使い方にうるさいわけでもねえよ!冷やし中華をどうした!?」
『終わりました』
「終わらすなよ!」
『しかしお客様のご要望では』
「おれが言ったら近所の中華料理屋のメニューから冷やし中華がなくなるの!?」
『はい。車の国は全国の冷やし中華発動の重責を担って』
「全国の!?なにその権限!?しかも一介の車屋が!」
『今年はまことに残念ながら』
「始めて!頼むから始めたげて!店側視点からも消費者視点からも頼むわ!」
『いいんですか?先程は』
「いいからいいから」
『そうですか、承りました。では後程、夕飯の買い出しに出かけたついでにでも』
「ついでにかよ!責務軽いな!さっきみたく、その大将やらに電話すればいいだろ」
『ははは、接客中に携帯電話をかけるなど出来るもんですか』
「さっきは!?さっきのは!?」
『はあ』
「…まあいいやなんかもう」
『は、ではどうですか?』
「なにが」
『せっかく御来訪なされたのですから、当社の車を見ていかれてはいかがですか?』
「当社って、国の概念どこいったんだよ」
『当店は車屋の中の東武ワールドスクウェアと呼ばれる程の、東へ西へ今昔、ありとあらゆる車種が展示及び販売されていますから、お客様のお車選びにきっと役立つと思いますよ』
「…へー」
『東~武ワールドスクウェア♪そこには~るるるるるるる広場がある~♪』
「うろ覚え!」
『東武ワールドスクウェア(笑)』
「半笑いで言うなよ!お前らの異名だろ!」
『言われる身にもなってくださいよ』
「いいじゃねえか東武ワールドスクウェア!」
『東武ワールドスクウェアと云えば、東武に対抗した西武が西武パラレルワールドスクウェアというテーマパークを造ったという』
「造ってねえよ!なんだよパラレルワールドスクウェアって!」
『………西~武パラレルワールドスクウェア♪』
「おどろおどろしい声で早口になるなよ!違和感あるだろ!」
『なんせパラレルワールドですからね』
「おう、どんなテーマパークなんだよ」
『そして西武ですから』
「おう」

『ライオンのちんことかを展示』
「ただの秘宝館じゃねえか!」


終わり。だけどまた続くのだ!

小さい頃親戚のおじさんに導かれイった記憶もとい行った記憶ありますよ東武ワールドスクウェア。今なお斬新さを保ってるテーマパークですよね。何かテーマパークを造ろうとした時に僕は絶対あんなの思いつきません。多分、たくさんの人は思いつかないと思う。だって、「で、それのどこが楽しいの?」ってなるじゃん。しかし、だからこそ貴重。どの分野でも後世評価されるのは天才、技巧、キャラの3っつのどれかがずば抜けているものなんですよ。ものをつくり出すとき、凡人は得てして平均点を取りにいくような………はっ…あれは楽しませるというより子供達の教育目的という大義名分の………。ちなみに大将ってのは中華料理屋の大将って意味ではなくて階級の大将ね。車の国軍の大将。主に冷やし中華統括における…まあいいか。