微笑シリーズ。タクシーという定番を試して大失敗。
そもそも短くしなきゃ駄目だよな。タクシーは。
『はい、どちらまで』
「ええっと、とりあえず大通りに出てください」
『そんな、道路はビールじゃねえんだから』
「いや、それを言うなら、タクシーは居酒屋じゃねえんだから、じゃないか?ま、じゃあ、大通りを上野方面に行ってください」
『はいはい』
「投げやり!?…なんか変な運転手だなぁ」
『右折します』
「え?まだ大通り出てないけど?」
『まあまあ』
「はあ、なんか裏道かな。上野方面に早くつくとか。だったら優しい運転手さんだなぁ」
『右折します』
「ふーん。あそこから上野に行くにはこう行くんだ」
『右折します』
「え?お、おい」
『右折します』
「おい!一回転!一回転だよ!一回転だよな!?元来た道に戻ってるだろ!」
『あ、わかります?』
「わかるよ!ほらおれそこで乗り込んだ!なんでだよ!」
『はい?』
「なんで右折で回ったんだよ!」
『ああ、ははは、ちょっとぼったくろうと思いつきましてね』
「あからさま!?そりゃ人間だから思いつきもするだろうけど思いついても実行するな!堂々と告白なされてまあ」
『ごめんなさい』
「ごめんなさいで済んだら警察いらねえんだよ!?」
『え?いや、告白の方はちょっとごめんなさいと』
「おれお前に愛の告白なんてしてねえよ!」
『あ、いきなり大きいの出されても、わたし愛のお釣りは払えませんから』
「わざわざタクシー風に言い直さなくていいんだよ!」
『いや、ピザの宅配ギャグですけど』
「小銭ぐらい用意してるだろピザは!なんでタクシードライバーがわざわざピザ屋のギャグを言わなきゃいけないんだよ!」
『言っちゃいけないんですか?わたしだってピザぐらい食べますよ』
「だけど!だけどだよ!」
『ああ、ピザだけどピザじゃなかったと』
「トトロのさつき!?夢だけど夢じゃなかった!?」
『トトロだけにピザはトロトロチーズだと』
「知らねえよ!」
『トッピングでトトロの肉を』
「イヤだよ!生態のよくわかってない獣の肉なんて食いたくねえよ!」
『しかし、あのカップードルに』
「カップヌードルな。ヌが抜けてんだよ」
『ああ、わたし昔からヌが抜けてると言われましてね』
「それは、ま、な。間が抜けてるだろ」
『はいはい』
「ああ!?」
『あのカップヌードルにのってた謎の肉、あれプードルの肉ですからね』
「トトロからプードルにシフトした!?そんなわけないだろ」
『最近変わったでしょ?あれね、乱獲によりトトロの生息数が減っちゃったかららしいですよ』
「だから、あの肉はプードルのなのかトトロのなのか統一しろよ!」
『なるほど、トトロとプードル、足して2でわると内館牧子であると』
「はあ!?確かになんか足して2で割ったら内館さんぽいかもしれないけど、だったらあの肉内館牧子さんの肉になっちゃうだろ!」
『内館さんの心臓の』
「やめなさいやめなさい」
『いや、近年内館さんから取れる肉もなくなってきちゃって、ついに心臓にまで手をだした』
「あの手術にはそんな秘密が!?ってやめとけ!」
『結局取り出し心臓も朝青龍が食べちゃったらしいですけどね』
「ちゃんちゃんってこら」
『ははは、なんかわたし気分がよくなってきたなぁ。じゃあもう一回右折で回りますか』
「なんでだよ!おれの気分を鑑みろよ!ぼったくんな!」
『たかだか数百円が払えないと?』
「払えるけど!払える能力を有してるけど!ぼったくりの分は払わねえからな!」
『お客さん、わたし共タクシー業界ももう大不況なんですよ。その数百円でわたしのレンタルビデオ代がまかなえると思ってひとつ』
「子供の飯代とか言われたら多少逡巡したけどそんなこと言われたら余計払いたくなくなったわ」
『そんな殺生な』
「おれそんなに悪人か!?日本の法律はお前を裁くぞ!」
『どうしても観たいDVDが、一生に一度は観ておかなくてはならないDVDがあるんですよ』
「だからどうした!なんでおれがその代金をまかなわなくちゃいけないんだよ!」
『そう言いますけどお客さん、そのDVDってのはトトロなんですよ』
「観たことなかったのかよ!」
『大通りを上野方面ですね』
「続くんだ」
『まだ目的地に着いてませんからね』
「まじめか!別に着くまで続けなくちゃいけないって決まりはないんだけどな。むしろ目的地に着かないからおもしろいんだろ?」
『タクシーコントで目的地にたどり着かない人達は今もまだずっとタクシーに乗ってるんですよ』
「乗ってねえよ!ちょっと怖いわ!」
『乗ってる間笑いのメーターは無慈悲に上がり続けるから、もうペイ出来なくなって乗り続けるしかないんですよ』
「意味わかんねえよ」
『私達も早く笑いの目的地にたどり着かないと、このまま一生タクシーに乗り続けないといけない』
「だから怖いよそれ。笑いを抜かせばちょっとした都市伝説だよ」
『都市伝説があるなら田舎現実っていうのも…あ、ほら、メーターが上がった』
「お前のせいだろ!お前がわけわかんないこと言うから!」
『夜歩いていると、後ろから足音がする。どんなに歩いても走ってもついてくる。ストーカーか変質者だと思い勇気を振り絞って後ろを振り返ると脱走した田所さんちの牛だった。それが田舎現実。あ、メーターが』
「もう払える限界を突破してるんじゃないか!?」
『…おれ達は一体どこに行くのでしょうか』
「…さようなら」
終わり。本当は上野動物園~パンダ~トトロを経由して白黒珍子落ちだった。白黒珍子ってなんだよな。パンダの目みたいなほくろがあるって話だったんだけど。あと「はいはい」で思いついたやつっていうか本来なら主軸に据えようとしたやつがあるのだけど、それはまた別のお話にしようと思った。いずれ登場することでしょう。だったら構成しなおせってことだけど、いいんじゃないかな別に。おれ一度自分の珍子と向き合いたくて油性のサインペンを用い亀の頭に目と口を描いてみたことがあるんだ。ニコちゃんマークみたく。なかなか消えなかったよ。かわいいね、なんてそんなまぼろし。おれはずっと罪ほろぼし。なんじゃそりゃ。
『はい、どちらまで』
「ええっと、とりあえず大通りに出てください」
『そんな、道路はビールじゃねえんだから』
「いや、それを言うなら、タクシーは居酒屋じゃねえんだから、じゃないか?ま、じゃあ、大通りを上野方面に行ってください」
『はいはい』
「投げやり!?…なんか変な運転手だなぁ」
『右折します』
「え?まだ大通り出てないけど?」
『まあまあ』
「はあ、なんか裏道かな。上野方面に早くつくとか。だったら優しい運転手さんだなぁ」
『右折します』
「ふーん。あそこから上野に行くにはこう行くんだ」
『右折します』
「え?お、おい」
『右折します』
「おい!一回転!一回転だよ!一回転だよな!?元来た道に戻ってるだろ!」
『あ、わかります?』
「わかるよ!ほらおれそこで乗り込んだ!なんでだよ!」
『はい?』
「なんで右折で回ったんだよ!」
『ああ、ははは、ちょっとぼったくろうと思いつきましてね』
「あからさま!?そりゃ人間だから思いつきもするだろうけど思いついても実行するな!堂々と告白なされてまあ」
『ごめんなさい』
「ごめんなさいで済んだら警察いらねえんだよ!?」
『え?いや、告白の方はちょっとごめんなさいと』
「おれお前に愛の告白なんてしてねえよ!」
『あ、いきなり大きいの出されても、わたし愛のお釣りは払えませんから』
「わざわざタクシー風に言い直さなくていいんだよ!」
『いや、ピザの宅配ギャグですけど』
「小銭ぐらい用意してるだろピザは!なんでタクシードライバーがわざわざピザ屋のギャグを言わなきゃいけないんだよ!」
『言っちゃいけないんですか?わたしだってピザぐらい食べますよ』
「だけど!だけどだよ!」
『ああ、ピザだけどピザじゃなかったと』
「トトロのさつき!?夢だけど夢じゃなかった!?」
『トトロだけにピザはトロトロチーズだと』
「知らねえよ!」
『トッピングでトトロの肉を』
「イヤだよ!生態のよくわかってない獣の肉なんて食いたくねえよ!」
『しかし、あのカップードルに』
「カップヌードルな。ヌが抜けてんだよ」
『ああ、わたし昔からヌが抜けてると言われましてね』
「それは、ま、な。間が抜けてるだろ」
『はいはい』
「ああ!?」
『あのカップヌードルにのってた謎の肉、あれプードルの肉ですからね』
「トトロからプードルにシフトした!?そんなわけないだろ」
『最近変わったでしょ?あれね、乱獲によりトトロの生息数が減っちゃったかららしいですよ』
「だから、あの肉はプードルのなのかトトロのなのか統一しろよ!」
『なるほど、トトロとプードル、足して2でわると内館牧子であると』
「はあ!?確かになんか足して2で割ったら内館さんぽいかもしれないけど、だったらあの肉内館牧子さんの肉になっちゃうだろ!」
『内館さんの心臓の』
「やめなさいやめなさい」
『いや、近年内館さんから取れる肉もなくなってきちゃって、ついに心臓にまで手をだした』
「あの手術にはそんな秘密が!?ってやめとけ!」
『結局取り出し心臓も朝青龍が食べちゃったらしいですけどね』
「ちゃんちゃんってこら」
『ははは、なんかわたし気分がよくなってきたなぁ。じゃあもう一回右折で回りますか』
「なんでだよ!おれの気分を鑑みろよ!ぼったくんな!」
『たかだか数百円が払えないと?』
「払えるけど!払える能力を有してるけど!ぼったくりの分は払わねえからな!」
『お客さん、わたし共タクシー業界ももう大不況なんですよ。その数百円でわたしのレンタルビデオ代がまかなえると思ってひとつ』
「子供の飯代とか言われたら多少逡巡したけどそんなこと言われたら余計払いたくなくなったわ」
『そんな殺生な』
「おれそんなに悪人か!?日本の法律はお前を裁くぞ!」
『どうしても観たいDVDが、一生に一度は観ておかなくてはならないDVDがあるんですよ』
「だからどうした!なんでおれがその代金をまかなわなくちゃいけないんだよ!」
『そう言いますけどお客さん、そのDVDってのはトトロなんですよ』
「観たことなかったのかよ!」
『大通りを上野方面ですね』
「続くんだ」
『まだ目的地に着いてませんからね』
「まじめか!別に着くまで続けなくちゃいけないって決まりはないんだけどな。むしろ目的地に着かないからおもしろいんだろ?」
『タクシーコントで目的地にたどり着かない人達は今もまだずっとタクシーに乗ってるんですよ』
「乗ってねえよ!ちょっと怖いわ!」
『乗ってる間笑いのメーターは無慈悲に上がり続けるから、もうペイ出来なくなって乗り続けるしかないんですよ』
「意味わかんねえよ」
『私達も早く笑いの目的地にたどり着かないと、このまま一生タクシーに乗り続けないといけない』
「だから怖いよそれ。笑いを抜かせばちょっとした都市伝説だよ」
『都市伝説があるなら田舎現実っていうのも…あ、ほら、メーターが上がった』
「お前のせいだろ!お前がわけわかんないこと言うから!」
『夜歩いていると、後ろから足音がする。どんなに歩いても走ってもついてくる。ストーカーか変質者だと思い勇気を振り絞って後ろを振り返ると脱走した田所さんちの牛だった。それが田舎現実。あ、メーターが』
「もう払える限界を突破してるんじゃないか!?」
『…おれ達は一体どこに行くのでしょうか』
「…さようなら」
終わり。本当は上野動物園~パンダ~トトロを経由して白黒珍子落ちだった。白黒珍子ってなんだよな。パンダの目みたいなほくろがあるって話だったんだけど。あと「はいはい」で思いついたやつっていうか本来なら主軸に据えようとしたやつがあるのだけど、それはまた別のお話にしようと思った。いずれ登場することでしょう。だったら構成しなおせってことだけど、いいんじゃないかな別に。おれ一度自分の珍子と向き合いたくて油性のサインペンを用い亀の頭に目と口を描いてみたことがあるんだ。ニコちゃんマークみたく。なかなか消えなかったよ。かわいいね、なんてそんなまぼろし。おれはずっと罪ほろぼし。なんじゃそりゃ。