微笑シリーズ。季節のろくでなし
『四月ということで』
「おう」
『六月の話をしたいと思います』
「なんでだよ」
『おれ六月が好きなんだよ』
「それはいいけど、やっぱり四月なんだから」
『六月はいいよぉ』
「すんのかよ、まあいいけど」
『なんてったって梅雨ですからね!』
「…それだけ?それだけ!?」
『梅雨ですから』
「はあ、それはむしろ六月のマイナス要素なんじゃないか?」
『マイナス要素ってお前、九月の秋雨前線じゃないんだから』
「同じだろ!まったく同じだ」
『まあ、梅雨ですからね六月は』
「梅雨しか言わないなお前、他にもあるだろ六月」
『ないだろ』
「いやあるだろ!例えばジューンブライド、六月の花嫁ね。六月の大安なんてどこの式場も予約でいっぱいなんだから」
『で?』
「いや、で?って言われても。だけど六月なんてそれこそ雨振ってるだけの月だろ。暑いのか寒いのかわかんないし、そのくせジメジメしてるわ」
『ジメジメ、ジメジメでジューン』
「なんでもエロに結びつけようとするお前はなんなんだ!?頭の中に何人童貞中学生入ってんだ」
『靴の先に小さな鏡つけてな』
「は?」
『いや、中学生の頃さ、靴の先に鏡つけてさ』
「ああ、まあ駄目だけどやるよな。スカートの中覗こうってんで」
『やっぱり彼もそんな中学生だったのかな?』
「彼ってお前、手鏡おじさんのことだろ?まあ、そんな奴だったんじゃねえの?知らねえけど」
『彼がノーパンしゃぶしゃぶの常連だったかどうかで意見はわかれるな』
「ノーパンしゃぶしゃぶか、ノーパンしゃぶしゃぶって一体なんだったんだろうな」
『うーん、やっぱり行ってみないことにはわからないよな。当時おれ子供だったけど』
「まあ、なあ」
『やっぱり体験しないことにはわからないよ。こうミニスカート付けて』
「お前が!?お前がノーパンなの!?」
『そりゃそうだろ』
「いやおかしいだろそれは」
『ああ、やっぱ金玉じゃ食欲わかないか』
「どっちみちしゃぶしゃぶはおまけなんじゃねえの!?あれみても食欲はわかないだろ」
『いや、だからそこはわからないだろ?行ったことないんだから』
「まあ、そうだけども」
『陰毛が落ちて鍋に入ったらイヤだな』
「陰毛は剃ってるだろ」
『なにその微妙な衛生管理』
「いや、衛生管理もそうだけど、エロ的に見て剛毛な女だったらノーパンの意味ないだろ」
『生真面目か』
「しかし、見えるのはあれだけじゃなく肛門もだろ?それ見ながらしゃぶしゃぶ食うんだろ?ホント、ノーパンしゃぶしゃぶってなんだったんだろうな」
『ま、それはいいとして、靴の先に鏡つけてもおれはスカートの中なんて覗かなかなったけどな』
「じゃあなに見てたんだよ」
『未来のおれの姿』
「どんな都市伝説だよ!」
『とにかく六月が好きなんですよおれは』
「そんな話だったな。しかしやっぱり六月ってそんないい月じゃないだろ。休みの日ないよな、確か」
『六月の他になんかいい月あんのかよ』
「そりゃあ、近いところで五月とか」
『ああ、金玉な』
「それじゃゴールデンボールだろ。ボケが直球だなおい。ゴールデンウィークな」
『でも五月には五月病ってもんがあるだろ』
「ああ、新年度から新しい生活が始まりちょうど五月頃になんか張り合いがなくなっちゃうやつな。それこそ大型連休で張りつめていたものが一気になくなっちゃうというか」
『ええ、実は僕は持病を抱えてまして』
「あの会見かよ。わかりづらいし、しょうもないよ」
『五月病なんです』
「持病になるような病気じゃないだろ五月病は。五月ってついてる意味を考える努力をしろよ」
『もう年中やる気がわかなくて、とにかくだるい』
「ただの鬱だろ。早く病院に行け」
『もうだるくてだるくて、もうダルビッシュ!』
「…どうした?さっきからお前、どうしようもなくしょうもないが」
『もうダルビッシュ!横漏れダルビッシュ!』
「どうしたんだよ!まったくもってつまらないんだけど」
『ダルビッシュ!後ろから前からダルビッシュ!』
「…前からも後ろからもダルビッシュが来たら、それは怖い以外の何者でもないな」
『挟み撃ちだよ。前も後ろもダルビッシュに塞がれて逃げ道がない。そんな時あなたどうしますか?』
「どうもこうもないけど」
『もうダルビッシュ!って叫ぶしかないでしょ?』
「それは、そうかもしれないけど」
『な?』
「……だからなんだよ」
『はぁ。想像してごらんよ。ダルビッシュに挟み撃ちされて、奴は投げつけてくるんだよ?時速160キロで金玉投げつけて』
「しょうもねえよ!」
『…そんな五月病なんです』
「わけわかんねえよもう」
『もうだるくてだるくて、でも六月は元気!ははは!』
「なんなんだよ!」
『豪速球も打ち返さんばかりに元気!』
「打つなよ。誰かがかわいそうだろ」
『え?』
「いや、豪速球って金玉だろ?その金玉の持ち主かわいそうだろ」
『え?』
「いやだから」
『ダルビッシュの持ってる金玉って、誰か他の男のなの?』
「…あ、そうじゃねえんだ」
『………もう六月は元気でね!』
「で、でも六月以外は元気じゃないんだろ?」
『六月以外五月病なんですよ』
「めんどくさいよ!六月以外五月病ってなんか違う病気だろ!なんかカレンダー的な!」
『カレンダー的な?』
「あの、なんか、六月以外全部五月のカレンダー作っちゃうみたいな」
『なんだよそれ』
「いや、ごめん」
『売ってないだろそんなカレンダー』
「そうだけど、ちょっとな」
『ちょっとなってなんだよ』
「うるさいよ!お前が六月以外五月病だなんてわけわかんねえ病名つけるからだろ!」
『病名?』
「そうだよ!六月以外五月病!」
『ああ、おれ「六月以外五月病」っていう病名を言ったわけじゃなくて、六月以外は五月病なんですよって意味で言ったんですけど』
「あ…そう」
『うん』
「ああ…ごめんな」
『……うん』
「そ、それで、お前六月以外に、あ、いや、六月の他に好きな月ないの?」
『別に六月以外って普通に使っていいんだぜ?』
「そうか、じゃあ六月以外に好きな月ないのか?」
『ないよ』
「即答だな」
『ないからな』
「じゃあ誕生日のある月とかは?」
『六月』
「ああ、じゃあなんか記念日のある月とか」
『大体六月』
「そうだろうな。六月好きなんだもんなお前。じゃあ、じゃあそうだな、夏休みに丸々一ヶ月休みになる月は?」
『八月だけど、なに?』
「あ、いや、まあまあ」
『なんだよ!おれが六月とでも言うと思ったわけ?』
「まあまあ、なんかちょっと、ごめん」
『……どうやらおれ達、相性が悪いようだな』
「そう…らしいな」
『やめるか、コンビ』
「…それがお互いの為かもな」
『へ、六月の記念日がまたひとつ増えちまったな』
「まだ六月きてないけど!?」
終わり。うーん…。
「おう」
『六月の話をしたいと思います』
「なんでだよ」
『おれ六月が好きなんだよ』
「それはいいけど、やっぱり四月なんだから」
『六月はいいよぉ』
「すんのかよ、まあいいけど」
『なんてったって梅雨ですからね!』
「…それだけ?それだけ!?」
『梅雨ですから』
「はあ、それはむしろ六月のマイナス要素なんじゃないか?」
『マイナス要素ってお前、九月の秋雨前線じゃないんだから』
「同じだろ!まったく同じだ」
『まあ、梅雨ですからね六月は』
「梅雨しか言わないなお前、他にもあるだろ六月」
『ないだろ』
「いやあるだろ!例えばジューンブライド、六月の花嫁ね。六月の大安なんてどこの式場も予約でいっぱいなんだから」
『で?』
「いや、で?って言われても。だけど六月なんてそれこそ雨振ってるだけの月だろ。暑いのか寒いのかわかんないし、そのくせジメジメしてるわ」
『ジメジメ、ジメジメでジューン』
「なんでもエロに結びつけようとするお前はなんなんだ!?頭の中に何人童貞中学生入ってんだ」
『靴の先に小さな鏡つけてな』
「は?」
『いや、中学生の頃さ、靴の先に鏡つけてさ』
「ああ、まあ駄目だけどやるよな。スカートの中覗こうってんで」
『やっぱり彼もそんな中学生だったのかな?』
「彼ってお前、手鏡おじさんのことだろ?まあ、そんな奴だったんじゃねえの?知らねえけど」
『彼がノーパンしゃぶしゃぶの常連だったかどうかで意見はわかれるな』
「ノーパンしゃぶしゃぶか、ノーパンしゃぶしゃぶって一体なんだったんだろうな」
『うーん、やっぱり行ってみないことにはわからないよな。当時おれ子供だったけど』
「まあ、なあ」
『やっぱり体験しないことにはわからないよ。こうミニスカート付けて』
「お前が!?お前がノーパンなの!?」
『そりゃそうだろ』
「いやおかしいだろそれは」
『ああ、やっぱ金玉じゃ食欲わかないか』
「どっちみちしゃぶしゃぶはおまけなんじゃねえの!?あれみても食欲はわかないだろ」
『いや、だからそこはわからないだろ?行ったことないんだから』
「まあ、そうだけども」
『陰毛が落ちて鍋に入ったらイヤだな』
「陰毛は剃ってるだろ」
『なにその微妙な衛生管理』
「いや、衛生管理もそうだけど、エロ的に見て剛毛な女だったらノーパンの意味ないだろ」
『生真面目か』
「しかし、見えるのはあれだけじゃなく肛門もだろ?それ見ながらしゃぶしゃぶ食うんだろ?ホント、ノーパンしゃぶしゃぶってなんだったんだろうな」
『ま、それはいいとして、靴の先に鏡つけてもおれはスカートの中なんて覗かなかなったけどな』
「じゃあなに見てたんだよ」
『未来のおれの姿』
「どんな都市伝説だよ!」
『とにかく六月が好きなんですよおれは』
「そんな話だったな。しかしやっぱり六月ってそんないい月じゃないだろ。休みの日ないよな、確か」
『六月の他になんかいい月あんのかよ』
「そりゃあ、近いところで五月とか」
『ああ、金玉な』
「それじゃゴールデンボールだろ。ボケが直球だなおい。ゴールデンウィークな」
『でも五月には五月病ってもんがあるだろ』
「ああ、新年度から新しい生活が始まりちょうど五月頃になんか張り合いがなくなっちゃうやつな。それこそ大型連休で張りつめていたものが一気になくなっちゃうというか」
『ええ、実は僕は持病を抱えてまして』
「あの会見かよ。わかりづらいし、しょうもないよ」
『五月病なんです』
「持病になるような病気じゃないだろ五月病は。五月ってついてる意味を考える努力をしろよ」
『もう年中やる気がわかなくて、とにかくだるい』
「ただの鬱だろ。早く病院に行け」
『もうだるくてだるくて、もうダルビッシュ!』
「…どうした?さっきからお前、どうしようもなくしょうもないが」
『もうダルビッシュ!横漏れダルビッシュ!』
「どうしたんだよ!まったくもってつまらないんだけど」
『ダルビッシュ!後ろから前からダルビッシュ!』
「…前からも後ろからもダルビッシュが来たら、それは怖い以外の何者でもないな」
『挟み撃ちだよ。前も後ろもダルビッシュに塞がれて逃げ道がない。そんな時あなたどうしますか?』
「どうもこうもないけど」
『もうダルビッシュ!って叫ぶしかないでしょ?』
「それは、そうかもしれないけど」
『な?』
「……だからなんだよ」
『はぁ。想像してごらんよ。ダルビッシュに挟み撃ちされて、奴は投げつけてくるんだよ?時速160キロで金玉投げつけて』
「しょうもねえよ!」
『…そんな五月病なんです』
「わけわかんねえよもう」
『もうだるくてだるくて、でも六月は元気!ははは!』
「なんなんだよ!」
『豪速球も打ち返さんばかりに元気!』
「打つなよ。誰かがかわいそうだろ」
『え?』
「いや、豪速球って金玉だろ?その金玉の持ち主かわいそうだろ」
『え?』
「いやだから」
『ダルビッシュの持ってる金玉って、誰か他の男のなの?』
「…あ、そうじゃねえんだ」
『………もう六月は元気でね!』
「で、でも六月以外は元気じゃないんだろ?」
『六月以外五月病なんですよ』
「めんどくさいよ!六月以外五月病ってなんか違う病気だろ!なんかカレンダー的な!」
『カレンダー的な?』
「あの、なんか、六月以外全部五月のカレンダー作っちゃうみたいな」
『なんだよそれ』
「いや、ごめん」
『売ってないだろそんなカレンダー』
「そうだけど、ちょっとな」
『ちょっとなってなんだよ』
「うるさいよ!お前が六月以外五月病だなんてわけわかんねえ病名つけるからだろ!」
『病名?』
「そうだよ!六月以外五月病!」
『ああ、おれ「六月以外五月病」っていう病名を言ったわけじゃなくて、六月以外は五月病なんですよって意味で言ったんですけど』
「あ…そう」
『うん』
「ああ…ごめんな」
『……うん』
「そ、それで、お前六月以外に、あ、いや、六月の他に好きな月ないの?」
『別に六月以外って普通に使っていいんだぜ?』
「そうか、じゃあ六月以外に好きな月ないのか?」
『ないよ』
「即答だな」
『ないからな』
「じゃあ誕生日のある月とかは?」
『六月』
「ああ、じゃあなんか記念日のある月とか」
『大体六月』
「そうだろうな。六月好きなんだもんなお前。じゃあ、じゃあそうだな、夏休みに丸々一ヶ月休みになる月は?」
『八月だけど、なに?』
「あ、いや、まあまあ」
『なんだよ!おれが六月とでも言うと思ったわけ?』
「まあまあ、なんかちょっと、ごめん」
『……どうやらおれ達、相性が悪いようだな』
「そう…らしいな」
『やめるか、コンビ』
「…それがお互いの為かもな」
『へ、六月の記念日がまたひとつ増えちまったな』
「まだ六月きてないけど!?」
終わり。うーん…。