ボツ台本さぶワゴン
「お、ここがあいつが働いているファミレスか。あ、いるいる。よし、ちょっとひやかしてやるか」
ガチャ
『いらっしゃいま…あ!』
「よう!久しぶりだな田中」
『!!……山…本?山本か?山本なのか!?』
「お、おう、山本だけど。おれ別に戦地から帰ってきたわけじゃないぞ」
『山本か!』
「久しぶりだな田中」
『いやぁ、良かったぁ、おれ、本当にお前が山本でよかった』
「はあ?まあ久しぶりだけど」
『本当に山本でよかったぁ。人喰い鮫だったら喰われてるわけだから』
「あ、ああ。…突っ込んで欲しいのかな…」
『人喰い鮫だったら喰われてるわけだからね』
「うわ、二回言った。お、お前、人喰い鮫がファミレスに入ってくるわけな」
『人喰い鮫だったら!ホオジロ…いや…メガロドンだったら!おれもお前も喰われて…いや人喰い鮫は陸にはいない…そうか、メガラニアの生き残りか!体長10メートルにもなり今なお目撃情報が絶えぬ伝説のオオトカゲ、メガラニアが!メガラニアだったら!いやいや、しかしあいつらはオーストラリアの大地に息づいているはず…何故日本に現れる…何故日本に現れた…』
「…田中お前こんな奴だったか?安心しろ。10メートルものオオトカゲが日本のこんなコンクリートジャングルに現れたらきっと」
『おれは東京に、この人口過密な東京に、メガラニアを放ちたいんだ。砂上の楼閣を、コンクリートの上に建つ楼閣を、根底から覆して欲しいんだ。メガラニアならそれが出来る。平和ボケ、安全ボケした日本に一匹の龍を放つことにより、刺激ある、生命の躍動を刺激し、生きる喜びをクィア理論的に感じ、少子化対策にもなるであろう』
「少子化?…ああ、ま、とりあえず」
『もはや神と崇め奉られるメガラニア。楢山節考ならぬメガラニア節考なんてものもでき、高齢化社会に一石を投じ、さらに赤ちゃんポスト社会にも、エクリチュールの崩壊した社会に於いて、まさしく一石二鳥、三鳥』
「……とりあえず席に案内してくれないかな?」
『あ?ああ、そうか。ごめんなハァー本』
「今なんて言った!?」
『え、なに?どうした山本』
「え!?ああ、いや、何でもない。…聞き間違えか?」
『えっと、喫煙席で良かったっけ?』
「へへへ、田中ぁ、おれはお客様だよ?客として来てるんだからそれなりの対応ってものをだな」
『ああ、わかったよ。山本相手だとちょっと照れくさいな』
「へへへ」
『ええ、ごほんごほん』
「へへ、声つくってら」
『ごほんごほん、ううん、うううん、ごほんごほん』
「長えな」
『ごほんごほん、ゴホゴホ、ひぃあーぐふ、かっ、がふがふ』
「むせるまでやるなよ」
『あ゛あ゛ー喫煙ごふごふえふぉあ』
「大失敗だなおい」
『ごふごふごふ』
「おいなんだ、気管になんか入ったか?大丈夫?」
『えほえほ、悪い、好きなごふ、好きな席に座ってごほぁ、くれ』
「わ、わかった。大丈夫なのか?あー行っちゃった」
『ごぼぉあーごぼぉあーげふげふ』
「でかい咳してるなぁ。ま、大丈夫か。えっとメニューメニュー、ま、コーヒーでいっか、よし、あのすいませーん!」
『う、ううん、ううううん、あーあー』
「すいませーん!」
『ううううんううんううううんあーあー』
「すいませーん!」
『ううううんううんううううんあーあーハァー』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
ミュージックスタート
「すいませーん♪それはいたわりの心♪」
『すいませーん♪それはことわりの言葉♪』
「すいませーん♪」
『すいませーん♪』
「ふたりの声が響くよ♪お前が働くファミレスに♪」
『お前の声が届くよ♪ふたりが揃ったファミレスに♪』
「ああ♪」
『ああ♪』
「コーヒーをおくれ♪」
『ただいまあなたに♪』
「ぶっかけるのさお前に熱くて黒い液体を♪」
『黒濁液をあなたから♪』
「ああ♪」
『たまらないわ♪』
「世界のどこにいても♪」
『ふたりの声が重なりあえばいつでも♪』
「都会の渇いた空気の中でも♪」
『潤い満たす熱いコーヒー♪』
「失恋の痛手を胸に刻まれた時にも♪」
『ふたり重なり分かち合おうよ♪』
「負け犬のような目をしていても♪」
『ニヒルなふりして生きていこうよ♪』
「どんな時でも♪」
『オオトカゲに襲われている時でも♪』
「あああ、そうだよ♪」
『ラララ、そうだね♪』
「ララララララ♪」
『ララララララ♪』
「ファミレスで会ったふたり久しぶり♪」
『あなたおかわりいかが熱いコーヒー♪』
「あなたおかわりないですか切ないストーリー♪」
『お互い何かいいことあったかい♪』
「そうだな最近♪」
『私も最近♪』
「お前に逢ったよ♪」
『あなたに逢ったわ♪』
『「注文したならこのファミレスで♪」』
……………
「ラララ歌おう♪」
『そうよふたりはいつでも♪』
「ラララ歌おう♪」
『歌よふたりをいつまでも♪』
「繋ぎあわせておくれ♪」
『ララララララ♪』
「ララララララ♪」
『ぶっかけていいかい♪』
「ぶっかけていいわ♪」『「ふたりの熱いコーヒー♪」』
「ララララララ♪」
『ララララララ♪』
終わり。最悪中の最悪。
ガチャ
『いらっしゃいま…あ!』
「よう!久しぶりだな田中」
『!!……山…本?山本か?山本なのか!?』
「お、おう、山本だけど。おれ別に戦地から帰ってきたわけじゃないぞ」
『山本か!』
「久しぶりだな田中」
『いやぁ、良かったぁ、おれ、本当にお前が山本でよかった』
「はあ?まあ久しぶりだけど」
『本当に山本でよかったぁ。人喰い鮫だったら喰われてるわけだから』
「あ、ああ。…突っ込んで欲しいのかな…」
『人喰い鮫だったら喰われてるわけだからね』
「うわ、二回言った。お、お前、人喰い鮫がファミレスに入ってくるわけな」
『人喰い鮫だったら!ホオジロ…いや…メガロドンだったら!おれもお前も喰われて…いや人喰い鮫は陸にはいない…そうか、メガラニアの生き残りか!体長10メートルにもなり今なお目撃情報が絶えぬ伝説のオオトカゲ、メガラニアが!メガラニアだったら!いやいや、しかしあいつらはオーストラリアの大地に息づいているはず…何故日本に現れる…何故日本に現れた…』
「…田中お前こんな奴だったか?安心しろ。10メートルものオオトカゲが日本のこんなコンクリートジャングルに現れたらきっと」
『おれは東京に、この人口過密な東京に、メガラニアを放ちたいんだ。砂上の楼閣を、コンクリートの上に建つ楼閣を、根底から覆して欲しいんだ。メガラニアならそれが出来る。平和ボケ、安全ボケした日本に一匹の龍を放つことにより、刺激ある、生命の躍動を刺激し、生きる喜びをクィア理論的に感じ、少子化対策にもなるであろう』
「少子化?…ああ、ま、とりあえず」
『もはや神と崇め奉られるメガラニア。楢山節考ならぬメガラニア節考なんてものもでき、高齢化社会に一石を投じ、さらに赤ちゃんポスト社会にも、エクリチュールの崩壊した社会に於いて、まさしく一石二鳥、三鳥』
「……とりあえず席に案内してくれないかな?」
『あ?ああ、そうか。ごめんなハァー本』
「今なんて言った!?」
『え、なに?どうした山本』
「え!?ああ、いや、何でもない。…聞き間違えか?」
『えっと、喫煙席で良かったっけ?』
「へへへ、田中ぁ、おれはお客様だよ?客として来てるんだからそれなりの対応ってものをだな」
『ああ、わかったよ。山本相手だとちょっと照れくさいな』
「へへへ」
『ええ、ごほんごほん』
「へへ、声つくってら」
『ごほんごほん、ううん、うううん、ごほんごほん』
「長えな」
『ごほんごほん、ゴホゴホ、ひぃあーぐふ、かっ、がふがふ』
「むせるまでやるなよ」
『あ゛あ゛ー喫煙ごふごふえふぉあ』
「大失敗だなおい」
『ごふごふごふ』
「おいなんだ、気管になんか入ったか?大丈夫?」
『えほえほ、悪い、好きなごふ、好きな席に座ってごほぁ、くれ』
「わ、わかった。大丈夫なのか?あー行っちゃった」
『ごぼぉあーごぼぉあーげふげふ』
「でかい咳してるなぁ。ま、大丈夫か。えっとメニューメニュー、ま、コーヒーでいっか、よし、あのすいませーん!」
『う、ううん、ううううん、あーあー』
「すいませーん!」
『ううううんううんううううんあーあー』
「すいませーん!」
『ううううんううんううううんあーあーハァー』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
「すいませーん!」
『すいませーん!』
ミュージックスタート
「すいませーん♪それはいたわりの心♪」
『すいませーん♪それはことわりの言葉♪』
「すいませーん♪」
『すいませーん♪』
「ふたりの声が響くよ♪お前が働くファミレスに♪」
『お前の声が届くよ♪ふたりが揃ったファミレスに♪』
「ああ♪」
『ああ♪』
「コーヒーをおくれ♪」
『ただいまあなたに♪』
「ぶっかけるのさお前に熱くて黒い液体を♪」
『黒濁液をあなたから♪』
「ああ♪」
『たまらないわ♪』
「世界のどこにいても♪」
『ふたりの声が重なりあえばいつでも♪』
「都会の渇いた空気の中でも♪」
『潤い満たす熱いコーヒー♪』
「失恋の痛手を胸に刻まれた時にも♪」
『ふたり重なり分かち合おうよ♪』
「負け犬のような目をしていても♪」
『ニヒルなふりして生きていこうよ♪』
「どんな時でも♪」
『オオトカゲに襲われている時でも♪』
「あああ、そうだよ♪」
『ラララ、そうだね♪』
「ララララララ♪」
『ララララララ♪』
「ファミレスで会ったふたり久しぶり♪」
『あなたおかわりいかが熱いコーヒー♪』
「あなたおかわりないですか切ないストーリー♪」
『お互い何かいいことあったかい♪』
「そうだな最近♪」
『私も最近♪』
「お前に逢ったよ♪」
『あなたに逢ったわ♪』
『「注文したならこのファミレスで♪」』
……………
「ラララ歌おう♪」
『そうよふたりはいつでも♪』
「ラララ歌おう♪」
『歌よふたりをいつまでも♪』
「繋ぎあわせておくれ♪」
『ララララララ♪』
「ララララララ♪」
『ぶっかけていいかい♪』
「ぶっかけていいわ♪」『「ふたりの熱いコーヒー♪」』
「ララララララ♪」
『ララララララ♪』
終わり。最悪中の最悪。