ボツ台本エゴ
わかる人にはわかるが、わかるからといっておもしろいとは限らない典型。あ、このブログに読者がいるのかわからないけど、前回ボツ記事で書いたことは生かしてないなぁ。あれ使うの頭使うし。その頭おれにはねえし。
『はじめの一歩って漫画あるだろ?』
「うん、あるね。少年マガジンで絶賛連載中」
『絶賛かどうかは』
「絶賛でいいだろ」
『おれ読んでんだけど、おれが考えるはじめの一歩の一番輝いていた時ってのは』
「輝いていた時って言うのやめろよ。よく言うだろ。インタビュアーにインタビューされたアーティストが」
『インタビュアーがインタビュー以外に何をするんだよ』
「あ、ああ、悪い悪い」
『うんこ投げつけてくるとでも言うのか?』
「動物園のゴリラじゃねえんだから」
『じゃあ、いじめられっ子だった少年がひょんなことからプロボクサーと出会い、強いって何だろう、って思ってボクシングを始め、ライバルと出会い、しかしすれ違い、本来闘争に向いてない、皮肉にもそれでいてその身に宿りし剛腕を持つ少年が、様々な葛藤の中で成長していくとでも言うのか?』
「はじめの一歩の説明な」
『あれの一番輝いていた時ってのは』
「だから、おれが言いたかったことは、アーティストがインタビューで“最高作はどの作品ですか?”って訊かれた時に“次の作品です”って答えるだろ?」
『……だから何だ?』
「だから、一番輝いていた時ってまだ連載中の作品に簡単に言うなよと。明日に、来週に、次巻のコミックに期待を持てよと」
『あっそう、で、おれが考えるはじめの一歩が一番輝いていた時ってのは』
「もういいや」
『一歩のデビュー戦の』
「そこ!?まだまだ始まりじゃん。あ、はじめの一歩だからまさしくはじめの一歩な時なんだな。そう考えれば確かにそのシーンでもおかしかないかな。しかしあのバトルシーンが一番か?」
『いやいや、ちょっと待って、戦ってない。戦ってないよ』
「はぁ?」
『おれが考えるはじめの一歩が一番輝いていた時ってのは一歩のデビュー戦』
「だろ?」
『のリングに上がる直前、一歩達の控え室に呼び出しに来た係員が登場したコマだよ』
「そこ!?コマかよ!しかも小さい、ストーリーになんの関係もないコマだろ!せめて一歩対千堂だろ」
『衝撃的だったろうが』
「いや、詳しくは知らん」
『詳しくはコミック3巻をチェックだ。で、ナルトって漫画あるだろ?』
「はじめの一歩の話終わりなのかよ」
『おれ子供の頃お小遣い制じゃなかったからか、貧乏ってわけじゃないんだけど、少年誌とかコミックを購読してなかったんだ。たまに友達が学校に持ってきたコミックを読んだりしてたんだよね。トイレの中とかでさ。やっぱりおもしろいんだよね。少年だったしさ。でも自由に使える金がなかったから購読には至らなかった。親に言えば買ってくれたんだろうけど、おれ物心ついた時には親に気を遣ってたから言い出せなかったんだよね。だからさ、大きくなって自由に使える金を手にすると、少年漫画に飢えてたんだろうね、王道漫画を、昔みんなが読んでた漫画を買い集めたんだ。それこそドラゴンボールとか。それまで兄が買った、吉田戦車とかいがらしみきおのシュールなの読んでたから新鮮だっあなぁ。もちろん今でもその二人は好きだけど』
「…うん。長えよ!ナルトの話はどうした!?」
『あいつらのことを天才って言うんだろうな』
「敬ってんならあいつらって呼ぶなよ」
『ま、ナルトは、実は買ってなくて、集めてる友達んちで読んでるんだけど』
「少年時代と変わってねえじゃねえか」
『新しいコミックが出るたびにそいつんち行って読んで帰る』
「そんなことするぐらいなら買えよ。余計手間だろ」
『なんならそいつが読む前に奪いとるからね』
「最悪だよ」
『それだけの友達、それだけ、その友人とはそれだけで顔も見たくないからそいつんちのトイレに立てこもって読むから』
「友達じゃねえよお前ら。なにがあったんだよ」
『そいつしょうがねえってんでトイレに行きたくなると近所のコンビニまで行くんだよ』
「いい奴、そいついい奴」
『コンビニ行ってトイレだけ借りるのも何だってんで飲みたくもねえ飲み物買って無駄してやんの』
「八割方おまえのせいだからな!残りの二割はそいつの弱さと優しさだ」
『コンビニの店員にカフェオトイレなんてあだ名つけられてまで、そいつは僕にトイレを貸してくれる』
「まーたトイレ借りてカフェオレ買ってったよってか!?貸してくれるっつうか奪ってんだろ」
『しまいには、ナルトの最新刊買って帰ったりしてきてな』
「もうめちゃくちゃだよ。そいつもそこまで諦めてんなら最初から二冊買っとけよ」
『お前にそれやるよって最近よく言われるけど、いらねえっつって。いらねえっつって』
「お前はなにがしたいんだよ!」
『どうしようもねえ奴でね』
「お前が言うなよ」
『ほんと、ざまぁみろってんだ』
「おい!むくわれねえな!駄目だろ感謝しろよ!冬なんか大変だろうに」
『あ、台風の時なんか』
「台風の時に行くな!災害だぞ!そいつにとってはもっと災害だ!二次災害発生だよ!」
『あいつベランダからしてな』
「しょうがない。そりゃしょうがないよ」
『大を』
「それは駄目、それは捕まる可能性があるから駄目」
『まーたカフェオトイレしてるよって』
「誰!?そいつ誰!?どこから声した!?ベランダだろ!?」
『いいよもうあいつほっといてケイドロしようぜケイドロ』
「だから誰だよそいつ…ら!?ケイドロってお前小学生か!?小学生ならなんでカフェオトイレ知ってんだよ!」
『ケイドロやってケロイドお化けに』
「やめなさい」
『そんでさ、そいつそれがまあナルトみたいな糞しててな』
「とぐろだろ!ナルトみたいな糞ってなんだよ!千歳飴方式かよ!切ったら渦巻き切ったら渦巻きかよ!そんな糞ねえよ!」
『うんこ切ったことないくせに知ったかぶってんじゃねえよ』
「いやまあ確かにうんこ切ったことないけど!つうかそれだとナルトみたいなうんこってやっぱり切ったら渦巻きがあるうんこなの!?」
『糞だうんこだうるせえなぁ。コアラの赤ちゃんかよ』
「わかりづれえよ」
『ナルト読んで思ったけど』
「あ、コアラの話はしないんだ」
『あれの輝いていた時はコミックのおまけページで作者が漫画論を吐いていた時だよな』
「ああ…なんかリアルだよ」
『次回作が楽しみです。色んな意味で』
「そういうこと言うなよ。まあもうそろそろナルト終わりそうだけど。あくまでもストーリー的に」
『いや、おれナルト楽しんでるのよ?王道ストーリーに飢えてるからさ。あまり深く考えずにそのまま読むからすげえ楽しめる。最新刊だって楽しく読んでんだから』
「トイレの中でだろ?しかも人んちの」
『いい読者だろ?それにナルトだってなんだかんだいい漫画だよ。ちゃんと値段に見合った楽しさを与えてくれる』
「お前金払ってねえだろ!」
『いいじゃねえか』
「どの口が言ったどの口が!」
『ジョジョは、まあグェスが出てきた時かな』
「なんでだよ!グェス大好きかお前」
『いや、おれGUESSの腕時計入れ(?)を筆箱にしてたんだよね』
「知らねえよそんなもん」
『使い勝手いいよ。で、バキは…まあ…あれだな』
「あれでいいのか?あれがあれならおれ買ってねえよ。つうか腕時計入れ筆箱として使い勝手いいんだ」
『まあペンケースとしてな、定規とか入んねえから。で、王道漫画といえば今はなんといってもワンピースでしょ』
「まあなあ」
『え?どっちのこと?筆箱かワンピースか』
「どっちもだよ!二重の会話に疲れただけだ!」
『まあ私も例に漏れずワンピース読んでます』
「…どこで?」
『いやおれんちでだよ』
「ああ、安心した」
『おれんちのトイレで』
「トイレでしか読めねえのかよ!思い返してみればお前子供の頃からトイレでしか漫画読んでねえよな!」
『そんな奴おまへんやろ』
「大木こだまひびきさんをパクるな!」
『てれれってててってー』
「そこはチッチキチーだろ!なんでドラクエのレベルアップの時の音だよ!」
『ああ、今ハッサンのレベルが上がったんだよ』
「現実の出来事いちいち言うなよ!同時進行か!?これとドラクエⅥ同時進行か!?」
『まあ、ちゃんとワンピース読んでます。裸にエプロンで読んでます』
「なぜセクシーさを追求した!?しかもトイレでだろ?なんでトイレで裸にエプロンなんだよ!」
『清潔だから。で、ワンピースの話だけど』
「さらりと言いのけたな。そんで?」
『おもしろいねあれ。ほら、おれ王道少年漫画に飢えてるから』
「もう何度も聞いたよ」
『少年時代に出来た心の溝ってやつは大人になって、ある程度満たされてから埋めようとしてもまるで埋まらないもんなんだ。いつまでも飢えが止まない』
「なんか難しい話始めちゃったよ」
『おれは仏教で云うところの餓鬼なんだ。どんだけ喰らっても飢えが止まない』
「そういうことあるかもな、子供の頃不自由していたことにより」
『範馬餓鬼だよね』
「おれうまいこと言おうとしたのにワンピースじゃなくてバキに戻ってるし!浦安鉄筋家族に垣くんいたよな」
『ある晩さ。布団に入りながらも眠れなくてワンピースの最終回、正確には最後の謎解きを考えてたんだ』
「ああ、Dの一族とか最後の島とかそれこそ“ワンピース”とかのことな」
『そう。んでさ、おれ凄いストーリーに思い至ったの。完全に現行のストーリーと一致してて、矛盾も無く、説得力があるものに』
「おお、凄いじゃん」
『凄くは無いだろ』
「ああ、ごめん。凄くは無い」
『じゃあ言わない』
「言って!そこは言ってよ!お前凄いよ、いや、凄くは無い、いやいやもうわかんねえけど言ってそこは!」
『じゃあ三回回って死んで』
「死ぬの!?じゃあおれ回っても回らなくても聞けないじゃん!」
『大丈夫。お前が三回回っている間に言うから』
「いや大丈夫じゃねえよ。死ぬんだから。つうか死ねねえよ。おれ三回回っただけじゃ死ねねえよ」
『わかったよじゃあ言えばいいんだろ』
「聞き分けいい奴で安心した」
『それがさぁ、布団に入ってたらいつの間にか寝ててさ。起きたら忘れてた』
「おい!それで許されると思うなよおい!このおれのモヤモヤした気持ちどうしてくれんだよ!」
『そんなこと言うけどな!お前!おれは一回思い至ったのに忘れたんだぞ!この気持ちお前にわかるかよ!思い出そうとしても思い出せないこの気持ち!なんとなくおれがその予想にいたく納得したって結果だけ覚えているこのおれの気持ちが!』
「ああ、まあ、そうかもな。例えていうなら、寝て起きたら隣に裸の美女が寝てたみたいな」
『そうまさにそれ!』
「わかっちゃったよ」
終わり。いやあ、忘れたね。どうでもいいけど。
『はじめの一歩って漫画あるだろ?』
「うん、あるね。少年マガジンで絶賛連載中」
『絶賛かどうかは』
「絶賛でいいだろ」
『おれ読んでんだけど、おれが考えるはじめの一歩の一番輝いていた時ってのは』
「輝いていた時って言うのやめろよ。よく言うだろ。インタビュアーにインタビューされたアーティストが」
『インタビュアーがインタビュー以外に何をするんだよ』
「あ、ああ、悪い悪い」
『うんこ投げつけてくるとでも言うのか?』
「動物園のゴリラじゃねえんだから」
『じゃあ、いじめられっ子だった少年がひょんなことからプロボクサーと出会い、強いって何だろう、って思ってボクシングを始め、ライバルと出会い、しかしすれ違い、本来闘争に向いてない、皮肉にもそれでいてその身に宿りし剛腕を持つ少年が、様々な葛藤の中で成長していくとでも言うのか?』
「はじめの一歩の説明な」
『あれの一番輝いていた時ってのは』
「だから、おれが言いたかったことは、アーティストがインタビューで“最高作はどの作品ですか?”って訊かれた時に“次の作品です”って答えるだろ?」
『……だから何だ?』
「だから、一番輝いていた時ってまだ連載中の作品に簡単に言うなよと。明日に、来週に、次巻のコミックに期待を持てよと」
『あっそう、で、おれが考えるはじめの一歩が一番輝いていた時ってのは』
「もういいや」
『一歩のデビュー戦の』
「そこ!?まだまだ始まりじゃん。あ、はじめの一歩だからまさしくはじめの一歩な時なんだな。そう考えれば確かにそのシーンでもおかしかないかな。しかしあのバトルシーンが一番か?」
『いやいや、ちょっと待って、戦ってない。戦ってないよ』
「はぁ?」
『おれが考えるはじめの一歩が一番輝いていた時ってのは一歩のデビュー戦』
「だろ?」
『のリングに上がる直前、一歩達の控え室に呼び出しに来た係員が登場したコマだよ』
「そこ!?コマかよ!しかも小さい、ストーリーになんの関係もないコマだろ!せめて一歩対千堂だろ」
『衝撃的だったろうが』
「いや、詳しくは知らん」
『詳しくはコミック3巻をチェックだ。で、ナルトって漫画あるだろ?』
「はじめの一歩の話終わりなのかよ」
『おれ子供の頃お小遣い制じゃなかったからか、貧乏ってわけじゃないんだけど、少年誌とかコミックを購読してなかったんだ。たまに友達が学校に持ってきたコミックを読んだりしてたんだよね。トイレの中とかでさ。やっぱりおもしろいんだよね。少年だったしさ。でも自由に使える金がなかったから購読には至らなかった。親に言えば買ってくれたんだろうけど、おれ物心ついた時には親に気を遣ってたから言い出せなかったんだよね。だからさ、大きくなって自由に使える金を手にすると、少年漫画に飢えてたんだろうね、王道漫画を、昔みんなが読んでた漫画を買い集めたんだ。それこそドラゴンボールとか。それまで兄が買った、吉田戦車とかいがらしみきおのシュールなの読んでたから新鮮だっあなぁ。もちろん今でもその二人は好きだけど』
「…うん。長えよ!ナルトの話はどうした!?」
『あいつらのことを天才って言うんだろうな』
「敬ってんならあいつらって呼ぶなよ」
『ま、ナルトは、実は買ってなくて、集めてる友達んちで読んでるんだけど』
「少年時代と変わってねえじゃねえか」
『新しいコミックが出るたびにそいつんち行って読んで帰る』
「そんなことするぐらいなら買えよ。余計手間だろ」
『なんならそいつが読む前に奪いとるからね』
「最悪だよ」
『それだけの友達、それだけ、その友人とはそれだけで顔も見たくないからそいつんちのトイレに立てこもって読むから』
「友達じゃねえよお前ら。なにがあったんだよ」
『そいつしょうがねえってんでトイレに行きたくなると近所のコンビニまで行くんだよ』
「いい奴、そいついい奴」
『コンビニ行ってトイレだけ借りるのも何だってんで飲みたくもねえ飲み物買って無駄してやんの』
「八割方おまえのせいだからな!残りの二割はそいつの弱さと優しさだ」
『コンビニの店員にカフェオトイレなんてあだ名つけられてまで、そいつは僕にトイレを貸してくれる』
「まーたトイレ借りてカフェオレ買ってったよってか!?貸してくれるっつうか奪ってんだろ」
『しまいには、ナルトの最新刊買って帰ったりしてきてな』
「もうめちゃくちゃだよ。そいつもそこまで諦めてんなら最初から二冊買っとけよ」
『お前にそれやるよって最近よく言われるけど、いらねえっつって。いらねえっつって』
「お前はなにがしたいんだよ!」
『どうしようもねえ奴でね』
「お前が言うなよ」
『ほんと、ざまぁみろってんだ』
「おい!むくわれねえな!駄目だろ感謝しろよ!冬なんか大変だろうに」
『あ、台風の時なんか』
「台風の時に行くな!災害だぞ!そいつにとってはもっと災害だ!二次災害発生だよ!」
『あいつベランダからしてな』
「しょうがない。そりゃしょうがないよ」
『大を』
「それは駄目、それは捕まる可能性があるから駄目」
『まーたカフェオトイレしてるよって』
「誰!?そいつ誰!?どこから声した!?ベランダだろ!?」
『いいよもうあいつほっといてケイドロしようぜケイドロ』
「だから誰だよそいつ…ら!?ケイドロってお前小学生か!?小学生ならなんでカフェオトイレ知ってんだよ!」
『ケイドロやってケロイドお化けに』
「やめなさい」
『そんでさ、そいつそれがまあナルトみたいな糞しててな』
「とぐろだろ!ナルトみたいな糞ってなんだよ!千歳飴方式かよ!切ったら渦巻き切ったら渦巻きかよ!そんな糞ねえよ!」
『うんこ切ったことないくせに知ったかぶってんじゃねえよ』
「いやまあ確かにうんこ切ったことないけど!つうかそれだとナルトみたいなうんこってやっぱり切ったら渦巻きがあるうんこなの!?」
『糞だうんこだうるせえなぁ。コアラの赤ちゃんかよ』
「わかりづれえよ」
『ナルト読んで思ったけど』
「あ、コアラの話はしないんだ」
『あれの輝いていた時はコミックのおまけページで作者が漫画論を吐いていた時だよな』
「ああ…なんかリアルだよ」
『次回作が楽しみです。色んな意味で』
「そういうこと言うなよ。まあもうそろそろナルト終わりそうだけど。あくまでもストーリー的に」
『いや、おれナルト楽しんでるのよ?王道ストーリーに飢えてるからさ。あまり深く考えずにそのまま読むからすげえ楽しめる。最新刊だって楽しく読んでんだから』
「トイレの中でだろ?しかも人んちの」
『いい読者だろ?それにナルトだってなんだかんだいい漫画だよ。ちゃんと値段に見合った楽しさを与えてくれる』
「お前金払ってねえだろ!」
『いいじゃねえか』
「どの口が言ったどの口が!」
『ジョジョは、まあグェスが出てきた時かな』
「なんでだよ!グェス大好きかお前」
『いや、おれGUESSの腕時計入れ(?)を筆箱にしてたんだよね』
「知らねえよそんなもん」
『使い勝手いいよ。で、バキは…まあ…あれだな』
「あれでいいのか?あれがあれならおれ買ってねえよ。つうか腕時計入れ筆箱として使い勝手いいんだ」
『まあペンケースとしてな、定規とか入んねえから。で、王道漫画といえば今はなんといってもワンピースでしょ』
「まあなあ」
『え?どっちのこと?筆箱かワンピースか』
「どっちもだよ!二重の会話に疲れただけだ!」
『まあ私も例に漏れずワンピース読んでます』
「…どこで?」
『いやおれんちでだよ』
「ああ、安心した」
『おれんちのトイレで』
「トイレでしか読めねえのかよ!思い返してみればお前子供の頃からトイレでしか漫画読んでねえよな!」
『そんな奴おまへんやろ』
「大木こだまひびきさんをパクるな!」
『てれれってててってー』
「そこはチッチキチーだろ!なんでドラクエのレベルアップの時の音だよ!」
『ああ、今ハッサンのレベルが上がったんだよ』
「現実の出来事いちいち言うなよ!同時進行か!?これとドラクエⅥ同時進行か!?」
『まあ、ちゃんとワンピース読んでます。裸にエプロンで読んでます』
「なぜセクシーさを追求した!?しかもトイレでだろ?なんでトイレで裸にエプロンなんだよ!」
『清潔だから。で、ワンピースの話だけど』
「さらりと言いのけたな。そんで?」
『おもしろいねあれ。ほら、おれ王道少年漫画に飢えてるから』
「もう何度も聞いたよ」
『少年時代に出来た心の溝ってやつは大人になって、ある程度満たされてから埋めようとしてもまるで埋まらないもんなんだ。いつまでも飢えが止まない』
「なんか難しい話始めちゃったよ」
『おれは仏教で云うところの餓鬼なんだ。どんだけ喰らっても飢えが止まない』
「そういうことあるかもな、子供の頃不自由していたことにより」
『範馬餓鬼だよね』
「おれうまいこと言おうとしたのにワンピースじゃなくてバキに戻ってるし!浦安鉄筋家族に垣くんいたよな」
『ある晩さ。布団に入りながらも眠れなくてワンピースの最終回、正確には最後の謎解きを考えてたんだ』
「ああ、Dの一族とか最後の島とかそれこそ“ワンピース”とかのことな」
『そう。んでさ、おれ凄いストーリーに思い至ったの。完全に現行のストーリーと一致してて、矛盾も無く、説得力があるものに』
「おお、凄いじゃん」
『凄くは無いだろ』
「ああ、ごめん。凄くは無い」
『じゃあ言わない』
「言って!そこは言ってよ!お前凄いよ、いや、凄くは無い、いやいやもうわかんねえけど言ってそこは!」
『じゃあ三回回って死んで』
「死ぬの!?じゃあおれ回っても回らなくても聞けないじゃん!」
『大丈夫。お前が三回回っている間に言うから』
「いや大丈夫じゃねえよ。死ぬんだから。つうか死ねねえよ。おれ三回回っただけじゃ死ねねえよ」
『わかったよじゃあ言えばいいんだろ』
「聞き分けいい奴で安心した」
『それがさぁ、布団に入ってたらいつの間にか寝ててさ。起きたら忘れてた』
「おい!それで許されると思うなよおい!このおれのモヤモヤした気持ちどうしてくれんだよ!」
『そんなこと言うけどな!お前!おれは一回思い至ったのに忘れたんだぞ!この気持ちお前にわかるかよ!思い出そうとしても思い出せないこの気持ち!なんとなくおれがその予想にいたく納得したって結果だけ覚えているこのおれの気持ちが!』
「ああ、まあ、そうかもな。例えていうなら、寝て起きたら隣に裸の美女が寝てたみたいな」
『そうまさにそれ!』
「わかっちゃったよ」
終わり。いやあ、忘れたね。どうでもいいけど。