ボツ台本タンクア没ト | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本タンクア没ト

おれは思うね。先日高校の頃のおれが唯一恩師と呼べる先生(おばさん)に、たまには酒でも、ってんでおれと他数名が呼び出されたんだ。プチ同窓会だよ。呼び出されたおれは会場に着くなり先生に向かってこう言ったんだ。なぜか言ってしまったんだ。気恥ずかしさを隠したかったんだろうね。我ながら、まさか、って感じ。続きはこの記事のラストに。うぜえ。



『タンクローリーベイベー!!』
「もう、もう駄目だよ」
『いいから聞きなベイブ』
「わかったよ、わかってんだよちくしょう」
『チャーハンの作り方を語ろうと思うんだけど』
「ああ。ちょっと安心したな」
『安心?じゃあタンクローリーについて』
「いいよチャーハンで!」
『ベイベー!!』
「やめろ!カッパが実験失敗して爆発したみたいな顔しやがって何言ってんだ!」
『芸術は爆発だ!』
「岡本太郎に飛ぶな!」
『いやしかし、最近カッパを見ませんね』
「カッパでもねえんだよ!」
『僕の子供の頃なんかそこいらの川や池、果ては水たまりにもいましたからね』
「ヤゴかよ!川と池はいいとして、いねえよ水たまりにはカッパ」
『まあ、水たまりにいたカッパも不思議そうな顔して水たまりの中に立っていましたからね』
「見たのかよ。つうかカッパはいいんだって」
『多分、本人もあれわからないんでしょうね』
「何が?」
『いや、いくら俺がカッパっていってもこれはしかし、って』
「じゃあ水辺に帰ればいいだろ」
『いやね、あるでしょ、水を飲みたくて立ち上がったら自然とトイレに行ってた、みたいな』
「まああるな、でもカッパがどうして水たまりに立ってるんだよ」
『そりゃ、カッパ社会の一流上場企業にリストラされて、でもそのことを家族には言えなくて、朝いつも通りの時間に川を泳いで会社に向かうと見せかけて、水たまりで茫然と立ち尽くしてたんだよ』
「さっきの例えとまるで違うじゃねえか!リストラされて出社したと見せかけて公園で定時まで時間潰すサラリーマンじゃねえかそれ!」
『サラリーマンっつっても頭の上の皿リーマンだけどね』
「まったく意味わかんねえよ!」
『株式会社皿、だよ』
「そんなとこ教えられても意味がわかんねえことには変わりねえよ!」
『哀愁漂う水たまりカッパ、きゅうりを差し出すとやるせない顔してタッパーに入れます』
「悲しいよ。なんか悲しいよ。でもカッパの話はどうでもいいんだよ!」
『二本入ります』
「少なくねぇかそのタッパー」
『無理すれば百本は入りますけどね、ふははははは』
「しょうもねえよ!やめちまえ!」
『えっと、確かピンクローターの話だったよね』
「タンクローリーだろ!ピンクローターってお前」
『ブブブブブブブブ』
「何やってんだよ!やめろ!」
『いや、スイッチの押すとこテロテロになっちゃってオフ出来ない。ブブブブブブブブ』
「うぜえよ!やめな本当に」
『はい』
「素直だな」
『電池がちょうど切れまして』
「あっそう!」
『恥ずかしながら弱酸性の海から帰ってまいりました!』
「うるせえ!」
『アルカリ電池で弱酸性の海を泳いでまいりました』
「ぎりぎり意味わかっちまうんだよ!」
『カッパのアナルから帰ってまいりました』
「じゃあわかんない。やっぱりわかんない。つうか12月25日になにやってんだお前」
『さて、ターバンの話ですが』
「チャーハンだろ!?」
『え?タンクローリー?』
「しつけえよ!おもしろくもなんともないからなタンクローリー!もう!よし、じゃあもうタンクローリーの話してみろよ、してみやがれよタンクローリーの話をよ!」
『チャーハンの作り方ですが』
「ほらな!やっぱりタンクローリーの話しねえよ!わかってたんだおれ!あーあ。もうあーあだよ!」
『はぁ、お前なぁ、一口にタンクローリーっつってもおれが言ってるタンクローリーはお前の思ってるタンクローリーじゃないからな?』
「ああ!?なんだよ、あのコンクリ回してるタンクローリーじゃないの?じゃあなんだよ?お前なぁ、それこそ、カッパっつってもお前の思ってるカッパじゃない、って言われてるようなもんだぞ」
『意味がわからないな』
「おれもなんとはなしに勢いで言っただけだよ!」
『カッパじゃないよ♪………タンクローリーだよ』
「カエルじゃないのかよ!そこはカエルだろ!葉っぱがカッパになったとしても!例え会話の内容が破綻したとしても!そこはカエルだろ!カエルへ繋がる枕詞だろ今のは!」
『カエルじゃないよ♪』
「アヒルだよ♪って今更だよ!」
『チャーハンの作り方ですが』
「結局タンクローリーの話しなかったな」
『パラパラに作りたいもんですね』
「まあな、モチモチしてるチャーハンは所謂焼き飯って呼ばれるのかな?」
『死ね!』
「おれがちょっと憶測でものを言ったぐらいでそれ!?」
『で、パラパラにしようとしてもなかなかうまくいかないからパラパラにする情報が錯綜しているわけですが』
「何事もなかったようにペラペラとまあ」
『くだらねえこと言うな!』
「別にパラパラとペラペラをかけたわけじゃねえけどそう受け取ったなら発言者として謝るしかないわ。ごめんな」
『その錯綜している情報の中のひとつに、ご飯をあらかじめ溶いた卵の海につける…弱酸性の海から帰ってまいりました!』
「食べ物と下ネタを繋ぐのはやめようよ気持ち悪い」
『カッパのアナルから帰ってまいりました!』
「もうなにがしてえんだよ!枕詞かよ!」
『あれはまずくなるだけですね』
「ご飯をあらかじめ溶き卵につける作り方ね」
『あんなのただの焼き卵かけご飯だからね』
「そりゃそうだろうな」
『うるせえ黙れ!何も知らねえくせにしたり顔かよ!』
「悪かったよ!」
『あれだと、確かにご飯が一粒一粒別れるけど、パラパラになるというよりパサパサになんだよな。味もさ、卵が邪魔して具や調味料と、なんていうか渾然一体とならない。』
「まじめか。あ、いや、悪かったよ。睨むなよ」
『あれは駄目。やっぱりシンプルに作るのが一番なんだよ』
「でもシンプルに作るから失敗すんだろ?」
『その通りだよハカセ!』
「いや逆だろ。お前がハカセじゃないのか?まあ怒鳴られるよりましか」
『ハカセは本当にバカだね』
「うん、まあいいや」
『ベチャベチャになるのは単純に米の水分量が多いからなんだよ。そこで、もうね、最初からご飯を固めに炊いちゃうわけ。固めに炊くのはもったいないとか言う奴はチャーハン諦めろ!ま、米の水分量を減らせばいいわけだからふっくら炊き上がった米でもやり方あるけどそれはてめえで考えろ。で、炊けたらジャーから出して少し蒸気を飛ばすように置いといたら、もう出来上がり』
「おれの目の前には固めの冷めたご飯しかないが」
『あとは普通に作ればいいだろが!わかれよ!脳みそアリクイに吸われたか!?お前はその固めの冷めたご飯で死ね!』
「おい!おれは固めの冷めたご飯で何して死ぬんだよ」
『死ね!』
「なんなんだよもう」
『もしくは、死ね!』
「選択肢ねえのかよ」
『ショッカーの中のパシリになっちまえ!そしてライダーが変身中に悪ふざけした先輩に浣腸されて死ね!』
「もういいよ」


終わり。おれは思うね。なんにも思うことがないことを思うね。なんてありきたりを君に捧ぐ。なんだろうか、吐き気がしたはず。
あ、あの話ね。ごめんね。うざいことしてみたくなっちゃってさ。もう簡潔に言っちまうと久しぶりに会う恩師(おばさん)に向かって、「呼び出さレ・マン湖」って言ったんだおれは。死んでしまいたいなって久しぶりに思ったよ。注記しておくけど、おれはそんなくだらない人間だよ。うん。否定しねえんだおれ……会?どっちらけだよ。おれの全てはどっちらけだよ。じゃあさよおならぶぶ。


書いてて、なんかもうね、これはあれかな、あれしかおれを救えないかなぁ、恋、しかおれを救えないかなぁ。うん。こ。はぁ…