“コスメティックもろざし”職業は力士(六) | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

“コスメティックもろざし”職業は力士(六)

ブタクマ、本名猪熊健一、またの名を熊若丸、四股名だ。幕内前頭五枚目までいった元力士である。
ブタクマの相撲人生の前半は輝きに満ちている。子供の頃から体の大きかったブタクマは、親の相撲好きもあいまって、小学校入学と共に地元の相撲道場に通うことになる。入った当初こそ中学生や小学校高学年の先輩達にこてんぱんにされ続けたが、3ヶ月もすると小6の先輩から初勝利を挙げ、半年後には中学生に勝った。1年後にはわんぱく相撲小学生の部で優勝。3年後には全国大会で優勝する。
その後もブタクマは勝ち続け、小学生横綱、中学生横綱、高校生横綱、学生横綱、アマチュア横綱を獲得し、その間の全国と名が付く相撲大会で無敗を誇り、12連覇を成し遂げた。大学卒業と同時に、中学生の時分から唾をつけられていた部屋へ入門した。入門に際し、ブタクマ以外に1人、“かわいがり”用に大学の同期が入門するほどの特別扱いをうける。入門してからも順調に勝ち続け、出世し、史上最速で入幕を果たす。ブタクマもとい熊若丸は未来の大横綱になる逸材として期待と注目を一身に浴び、熊若丸自身も遠くない未来に横綱になる自分を想像せずにはいられなかった。