ザリガニ売りと俺。
ブログネタ:【MVP選出ネタ】500円しかなかったら何を食べる?
参加中ふと思い出した。俺が子供の頃、小学校低学年ぐらいまで世の中はバブルだった。ことあるごとに大人からお小遣いを貰っていた。お年玉なんか知らないおっさんからも貰った。一月中なら道行く大人に挨拶しただけで貰えたと言っても決して過言ではない。その証拠、と云うには大袈裟だが、子供の頃、夏休みなどになるとザリガニやカエルを捕まえては家の前で“売って”いたのだが、ある程度売れた記憶がある。言っておくが俺の家は東京23区の下町にあり、中華街とかではない。百円程度の売値だったはずであるが、今の不景気と言われる状況からすると、ガキの遊びに現金を出す程いかれた世の中だったのだろう。買い主がザリガニやカエルをどうしたかは知らない。たまに大量に買っていく人がいたが多分食ったのだと思う。そんな当時たまに祖母の兄、大伯父が家に泊まりにやってきた。酔っ払って自宅に帰るのが面倒くさくなるとうちに泊まるのだ。今、さらに思い出したが、大伯父は俺達家族と同居していた爺さんが死んでからうちに泊まりに来るようになった。うーむ、自己完結で悪いが納得だ。大伯父は食品会社を経営していて、中小企業だがやはり羽振りが良かったらしく、泊まりに来る度に酒と爺臭い息を吐きながら俺達兄弟にお小遣いをくれた。三人兄弟の俺達に、兄に一万、姉に五千、俺に千円、時には一万円を兄弟三人に一枚づつくれたりした。当然、結局は親の懐に消えるのだが。そんなある日、この日も夜中に突然大伯父がやって来た。腐った畳みたいな臭いがプンプンする。愛想笑いを浮かべて大伯父の支離滅裂な話に付き合う俺達。この時、なんでか忘れたが兄は居なくて姉と俺で相手をしていた。案の定お小遣いをくれた。今日はこれしかねえな、大伯父は財布から五千円札を出すと、二人で分けろ、と言った。俺は、わかった、と言うとすぐに行動を起こした。いつも親に持っていかれるのがお決まりで、そのパターンを崩してやりたかった。俺は姉から五千円札をふんだくると、折れ目のついた札の真ん中から一気に真っ二つにし、はい半分、と言って片方を姉に渡した。その場にいた母親や大伯父はびっくりしてたなぁ。大丈夫かこいつ、みたいな目でさ。そんなどうでもいい話を500円という文字を見てたら思い出した。大伯父はいつの間にやらうちに来なくなり、多分もう死んでるんじゃないかな。あ、500円あったらコンビニでトリス(ウィスキー)買います。残りは道でザリガニを買う為にとって置きます。