ボツ台本ヤメヤメガール | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本ヤメヤメガール

「なにも投稿記事やブログの方針まで偽装するこたないんだよなぁ」


『もう一度会いたい人っている?』
「うーん、ま、もう死んでる人を除けば高校の頃の現国の先生かな」
『勝手に死んでる人を除くなよ』
「悪かったよ。でも死んでる人を含めてもその先生かな、今思いついたのは」
『なんで?』
「仲良かったんだよ。ま、卒業してから会ってないからなんとも言えないけどさ。女の先生で確かあの当時30代後半かなぁ。割と小綺麗な人でね。やわらかい感じで」
『おっぱいが?』
「おれが唐突にやわらかいなんて言ったのが悪かったよ。雰囲気がさ」
『ああ、おっぱいが』
「二度目はねえよ!二度目は!雰囲気が!」
『ああ、おっぱいね』
「まさかの三度目!?やめてくれ!おれはその先生のおっぱいの感触は知らない!ましてや体の関係なんかない!恥ずかしいけどどちらかというと母性に惹かれたというか雰囲気がやんわりしていて軽口を言い合えような仲だったの!」
『先生をお母さんって呼んじゃうような』
「いやそれは違うな」
『お父さんって呼ぶ奴はいないよな。言ったらどうなるんだろうな』
「確かにお父さんって呼んだらそりゃちょっとした事件になるだろうな」
『男の先生に言うならまだしもさ』
「女の先生に言っちゃうの?それは、もう他の生徒も空気読んでそのことに触れないんじゃないのか」
『男の先生ならお前にお父さんと呼ばれる筋合いはない!なんつってな』
「ああ、そのやり取りはちょっとおもしろいな」
『娘さんのお腹の中には僕の子供がいるんです』
「冗談じゃねえんだ。お父さんっつっても義父の方だな。大変だなおい」
『実はその生徒は昔愛人に生ませた子でね。本当は兄弟なんだよね』
「もう遅いよ!取り返しつかないとこまで来ちゃってるよ!」
『じゃあ先生が母親と出来ててさ。お前にお父さんと言われる筋合いはないがお前の一歳になる弟にはその資格がある。なんつって』
「まさかのカミングアウトだな。あびる優を超えるわ」
『ふざけるなぁ!なんつって』
「そうだわな。ま、とにかくおれはあの現国の先生と会いたいね。酒でも飲みながらさ」
『貴様の母親はもう私の色だ。貴様より私を信用しているのだよ!』
「まだ続くの!?つうか続いては無いよね!?せっかく話を元に戻したのに」
『ハハハハハぁ』
「もういいって」
『笑ってられるのも今のうちだ!わかるか?笑ってられるのも生きてるからこそなんだぞ!お前の勝ち誇った笑いも人生もなにもかもおれが終わりにしてやる!』
「殺人事件始まっちゃうよ」
『ふふん、私のことを知らないわけじゃあるまい。私は空手百段柔道百段そろばん八級の男だぞ』
「ガキの設定か!百段って。そろばん八級の奴がよく教師になれたな」
『学校でいじめられてた奴は教師にならないと思うんだ。いないことはないんだろうけど絶対的に少ないでしょ。あいつらはずぅーといじめてきた側の奴らなんだよ。しかも学校から出たことないんだ。たちの悪いガキなんだよ。教師間のいじめなんて見てられやしない。誰かをいじめていないと集団で生活出来ないんだ。そうすることが身についてるしそうすることしか知らないんだ。そんな人間にいじめ問題を解決出来るわけないんだよ。先生はわかってくれないとか裏切られた思いだとか当たり前だろって。そんなこと期待すんなよ。変に付き合わされるだけ時間の無駄だよ。信用なんかすんな。信用出来る人間なんていないんだ。信用なんかエゴイズムの幻想なんだよ。ネガティブなことを言ってるんじゃない。ベクトルはポジティブだ。むしろ信用しないからこそ深い関係になれるんだろ?適当にあしらっとけ』
「なんで突然まじめに語りだした!?わかりづらく語ったところはナイス判断だが」
『お前が武道の達人だってことは知ってら!だからおれはこの日の為に山の中に住む仙人と修行をし必殺の術を授かってきたんだ!』
「ガキの設定かっての!」
『そんなものが私に通用するかどうか試してみろ!』
「でた悪人の余裕!お前ら肝心な時に余裕かますから倒されるんだぞ!」
『食らえ!でやぁ、アンドロメダハイパービッグバンパーンチ!』
「仙人に教わった割に最低なネーミングだな。長いし」
『ぐわあぁぁ………なんてな』
「通用しなかったよ」
『ち、ちくしょう………なんてな』
「まさかのなんてな返し!」
『ふん、その余裕は一体どこから来るというんだ?お前に残された道はもう死しかないというのに………なんてな』
「そのなんてなはおかしいだろ!」
『おれはまだバリバリバリだぜ!………アンテナ』
「バリを三回言ったからおかしいなと思ったよ!」
『強がりもいい加減にしてもらいたいね。今から君に私のショーに参加してもらおう。どんなショーだと思うね………はてな』
「わざわざ声に出さなくていいんだよ!」
『ひょっとして………あれかな』
「察しつくのかよ!ていうかなんなんだよ!」
『そうだ!今から貴様には死のダンスを踊ってもらう!そう、貴様の父親と同じようにな!………みたいな』
「ふわふわしちゃったよ!」
『それは………嫌だな』
「それだけ!?そりゃ嫌だろうけど父親も殺されたのにそれだけ!?」
『では死ね。アルシンドクラッシャーデビルパーンチ!』
「パンチかよ!ダンスっていうからなにか色々勘ぐってたのに!相変わらず名前だせえし!」
『デビルパーンチ!…な、なんだと。足が動かない。…はっ、まさか貴様がさっき放ったパンチは時間差で効果が現れる系の技だったのか!』
「解説だな」
『その通り………なんてな』
「いつまで続くんだよ!おれの思い出話を返せ!ちくしょう」
『わかったよ………なんてな』
「ああもう」
『終わり』
「返せ!返せよぉ!」



終わり