スピンオフ(ちゃんと恥ずかしいよ)
『………』
「………」
『………』
「その…腕の機械、凄いですねぇ」
『そうかい?これは凄いだろう?』
「これはって」
『…これも凄いだろう?いつでも仲間と話せるんだ…仲間と』
「い、いやぁ、子供の頃憧れましたねぇ。父親の腕時計を無断で借りて遊んでたら怒られたりしましてねぇ。まあ、今の子供は携帯電話がありますからねぇ。携帯ならメールも出来ますし、絵文字とか、あぁ、GPS機能もあって位置もわかるんでしょ?それにプランによっては通話料無料だし。いやぁ便利な世の中になったもんですねぇ、あ」
『……いや、音質いいしね、これ。それになんていうか、ステイタスっていうの?ヒーローとしてのさ』
「…そうですよね。確か合体とかにも使い…」
『…俺…乗り物無いし…呼ばないし…』
「…いや、はは、あ、ミドレンジャーさんは携帯電話持ってるんですか?」
『カバンに入ってる』
「…ミドレンジャーさんともなればアドレスに登録されてる人も凄いんでしょうねぇ」
『10件ぐらいかな…』
「…まあ…まあ、そうでしょうね!件数は!なんせヒーローの携帯ですからね!ヒーローの携帯番号なんか世に知られた日には」
『…そうだね!いやぁ、ははは!俺も信頼出来る人にしか教えないしね!そりゃ出会った人出会った人に教えるわけにゃいかないからね!』
「そうでしょうそうでしょう。なんかヒーローの携帯ですもんね」
『そうなんだよ!世に知られた日にゃパンクしちゃうよ!ピンポンダッシュの比じゃないよ!?ガハハ!あ、だから表向きはこれで、この腕のやつでカムフラージュ?してるのよ』
「さっきはステイタスとまで言ったのに」
『何!?』
「あ、…いやぁ、誰が登録されてるのか知りたいなぁなんて」
『そうかい!?そうだろうなぁ!へへへ、特別サービスで教えちゃおうかなぁ、へへへ、よーし、これも何かの縁だ。特別だよ!』
「あ、教えてくれるんですか?」
『…教えて欲しいんじゃないの?』
「!?教えて欲しいです…はい、とっても」
『だろう!?特別だよ本当に!あー、まず行きつけのスナック“はらわた”の番号だろ、えーとそれから』
「スナックって…調子に乗らすんじゃなかったなぁ」
『それにそこのママ、とチーママ、そしてそう!ミキちゃん!いやぁミキちゃんの番号知るのは大変だったなぁ。この三人の番号コンプリートしてるのは俺とカネヤンっていう爺さんだけなんだ!』
「へぇ…そうなんですかぁ」
『ミキちゃんの番号を知るにはまず言葉を勉強しないといけないからねぇ。タガログ語』
「ミキちゃんって日本人じゃないんですか!?タガログ語って確か」
『フィリピーナだよ!当たり前じゃない』
「はぁ」
『カネヤンは戦時中色々あったらしく少し喋れるんだよ、あのジジイ』
「はぁ」
『オトサンオトサンとか呼ばれやがってあのジジイ!ちくしょう!ハァハァ。俺なんて喋れないからさ。最後はもう土下座だよね』
「土下座…ですか」
『そうだよぉ。男ってやつぁかわいこちゃんにならなんでも出来るもんなんだ』
「……」
『昨日なんてずっと土下座してね。教えてくれるまで動かないっつってやっと教えてもらったんだから!へへへ、あ』
「それで遅刻してるのかこのオヤジ」
『…それと近所の蕎麦屋だろ…あとすし屋、宅配の…タクシー会社に宅急便だろ…あとは弟と大家さんとこと、ああ、クリーニング屋に』
「あの」
『何?』
「10件ぐらい登録されてるんですよね?」
『そうだよぉ。なんせヒーローの携帯だからね。高嶺の花ってやつか!』
「ミキちゃんには通じなかったみたい」
『ミキちゃんのそれとは話が別だろ!俺はヒーローの前にひとりのちんこだ!』
「最低だろ!」
『き、君も大人になればわかる!』
「もう大人なんですが…」
『何!?』
「あ、いや」
『で!?何か言いかけてたけど!?』
「ああ、10件ぐらい登録されてるんですよね」
『そうだよ!』
「ていうことは、あの、入ってませんよね?」
『何が!?』
「いや、4人の、お仲間の」
『……今、手元にないから…』
「はあ…………」
『…………』
「…………」
終わり
「………」
『………』
「その…腕の機械、凄いですねぇ」
『そうかい?これは凄いだろう?』
「これはって」
『…これも凄いだろう?いつでも仲間と話せるんだ…仲間と』
「い、いやぁ、子供の頃憧れましたねぇ。父親の腕時計を無断で借りて遊んでたら怒られたりしましてねぇ。まあ、今の子供は携帯電話がありますからねぇ。携帯ならメールも出来ますし、絵文字とか、あぁ、GPS機能もあって位置もわかるんでしょ?それにプランによっては通話料無料だし。いやぁ便利な世の中になったもんですねぇ、あ」
『……いや、音質いいしね、これ。それになんていうか、ステイタスっていうの?ヒーローとしてのさ』
「…そうですよね。確か合体とかにも使い…」
『…俺…乗り物無いし…呼ばないし…』
「…いや、はは、あ、ミドレンジャーさんは携帯電話持ってるんですか?」
『カバンに入ってる』
「…ミドレンジャーさんともなればアドレスに登録されてる人も凄いんでしょうねぇ」
『10件ぐらいかな…』
「…まあ…まあ、そうでしょうね!件数は!なんせヒーローの携帯ですからね!ヒーローの携帯番号なんか世に知られた日には」
『…そうだね!いやぁ、ははは!俺も信頼出来る人にしか教えないしね!そりゃ出会った人出会った人に教えるわけにゃいかないからね!』
「そうでしょうそうでしょう。なんかヒーローの携帯ですもんね」
『そうなんだよ!世に知られた日にゃパンクしちゃうよ!ピンポンダッシュの比じゃないよ!?ガハハ!あ、だから表向きはこれで、この腕のやつでカムフラージュ?してるのよ』
「さっきはステイタスとまで言ったのに」
『何!?』
「あ、…いやぁ、誰が登録されてるのか知りたいなぁなんて」
『そうかい!?そうだろうなぁ!へへへ、特別サービスで教えちゃおうかなぁ、へへへ、よーし、これも何かの縁だ。特別だよ!』
「あ、教えてくれるんですか?」
『…教えて欲しいんじゃないの?』
「!?教えて欲しいです…はい、とっても」
『だろう!?特別だよ本当に!あー、まず行きつけのスナック“はらわた”の番号だろ、えーとそれから』
「スナックって…調子に乗らすんじゃなかったなぁ」
『それにそこのママ、とチーママ、そしてそう!ミキちゃん!いやぁミキちゃんの番号知るのは大変だったなぁ。この三人の番号コンプリートしてるのは俺とカネヤンっていう爺さんだけなんだ!』
「へぇ…そうなんですかぁ」
『ミキちゃんの番号を知るにはまず言葉を勉強しないといけないからねぇ。タガログ語』
「ミキちゃんって日本人じゃないんですか!?タガログ語って確か」
『フィリピーナだよ!当たり前じゃない』
「はぁ」
『カネヤンは戦時中色々あったらしく少し喋れるんだよ、あのジジイ』
「はぁ」
『オトサンオトサンとか呼ばれやがってあのジジイ!ちくしょう!ハァハァ。俺なんて喋れないからさ。最後はもう土下座だよね』
「土下座…ですか」
『そうだよぉ。男ってやつぁかわいこちゃんにならなんでも出来るもんなんだ』
「……」
『昨日なんてずっと土下座してね。教えてくれるまで動かないっつってやっと教えてもらったんだから!へへへ、あ』
「それで遅刻してるのかこのオヤジ」
『…それと近所の蕎麦屋だろ…あとすし屋、宅配の…タクシー会社に宅急便だろ…あとは弟と大家さんとこと、ああ、クリーニング屋に』
「あの」
『何?』
「10件ぐらい登録されてるんですよね?」
『そうだよぉ。なんせヒーローの携帯だからね。高嶺の花ってやつか!』
「ミキちゃんには通じなかったみたい」
『ミキちゃんのそれとは話が別だろ!俺はヒーローの前にひとりのちんこだ!』
「最低だろ!」
『き、君も大人になればわかる!』
「もう大人なんですが…」
『何!?』
「あ、いや」
『で!?何か言いかけてたけど!?』
「ああ、10件ぐらい登録されてるんですよね」
『そうだよ!』
「ていうことは、あの、入ってませんよね?」
『何が!?』
「いや、4人の、お仲間の」
『……今、手元にないから…』
「はあ…………」
『…………』
「…………」
終わり