ボツ台本ファミレス地獄変
「今日も今日とてファミレスで暇つぶし。仕事を辞めて、恋人もなく、大した趣味があるわけじゃなし、やりたいこともなく、貯金も底を尽きそうで、かといって働く意欲も湧かず、ただただ時計の針とにらめっこしてる日々、なんかもう疲れたな。うん。疲れちまった。人は何の為に生きているかなんて小学生みたいなこと考えちまう。このアイスコーヒー飲んだら、そうだな、スイッチ切っちまおうかなぁ。アハハ」
ドンガラガッシャーン。暗転
「あー、なんだ?停電か?雷かな。はぁーあ」
照明オン。変な人がいる。
「うん?なんだあれ。まあこんな時間のファミレスには変な奴多いからな。おれも含めて」
『私はファミレスの神である』
「ああ、あっち系の人か。まあよくいるよね。この時間のファミレスにはさ。この前なんか警察沙汰になってたからなぁ」
『君の願いを叶えてあげないこともない』
「うわ、近付いてきたよ。面倒だなぁ。ちょっと店員なんとかしてくれよ。お前等全員顔馴染みだろ?こいつともおれとも。どうせこの腐れニートが!なんて思って接客してんだろ?今日も来たよこの穀潰し、とかさ、ははは」
『私はファミレスの神である。名前はあるけど好きな神にしか教えない』
「なんだそのマイルール!?マイルーラーか?まあこういう人は細かく設定決まってる場合あるからなって、まあいいや、店員呼ぼ。すいませーん!」
『バイトは来やせん』
「はあ?すいませーん!ちょっと!」
『来やせん。よく周りを見てご覧なさい』
「ああ?きょろきょろ。うわ!周りの客みんな突っ伏してる!というか店員に至っては床に倒れてる!あっパンツ見放題じゃね?ってそんなことどうでもいい!ババアばかりだしってもう!なんだこれは!ちょっと!大丈夫ですか!?ちょっと!」
『しなびたニンジンみたいじゃろ』
「知らねえよ!ちょっと!ちょっと!うわ!死んでる?死んでる!」
『だから死んでるともう声に出したことを含めると15回は言っておろうに』
「何回声に出さずに言ったんだよ!伝わらねえよ!とにかく救急車…いや警察か?」
『ねえねえ馬場さん、もとい、聞いてくれる?』
「なんだよ!今お前につきあってる暇はねえ!」
『いやいや、ちょっと聞いて欲しいのだけれど』
「あーもうなんだよ!」
『殺したのわしじゃからね』
「ああ!?………殺したの?あんたが?」
『そうじゃ』
「まあ生き残っているのがおれとこいつで、おれが犯人じゃないとなるとってまさかな、そんな時間もなかったし………………なんで殺したの?って聞いちゃったよおれ」
『いや、神様じゃし格好よく登場しようかなって思って』
「はあ?はいはい」
『いや、神様じゃからわし。さっき暗くなったじゃろ?その隙に、こう、一人一人魂の緒をこの神様バサミでちょっきりちょっきりちょっきんなって具合に』
「おい!なんてことすんだよ!神様失格だろそんな奴!ってどうでもいいわ!つられちゃったよ!警察に電話だ。いや、その前にこいつを押さえつけるか」
『とりあえず警察に電話してみたらどうじゃろか』
「そうだな、なかなかいい提案だ。じゃあしよう。ポチっと…………あ、もしもし」
『もしもし』
「もしもし」
『もしもし』
「ちょっとうるさいよ!ったく、もしもし警察ですか?って警察ですよね」
『いえ違います。神様です』
「うるさい!少しでいいから黙ってろ!警察ですか?もしもーし」
『神様です。ファミレス担当しています。ちなみにこの番号はコンビニの神様しか知りません』
「……………あれ?おかしいな…ええ!?電話口からこいつの声が聞こえる…そんなバカな!警察は110番だよな。うん。消防は119番でって間違えるわけないんだ!なんだこれは!」
『まあわし神様じゃし。この空間、このファミレスは支配させてもらった。いちいち他人に見られるのも神様失格じゃし』
「だから周りの客とか店員殺したのか!?」
『いや、それはわしが格好よく登場する為に、まあ趣味じゃね』
「悪趣味な神様だな!………………神様なんですか?」
『どちらかというとサドルじゃな』
「サドル!?サドルってチャリンコの!?」
『はあ?何を言っておるんじゃ?サドル?さっきからサドルだの疲れただの神様格好いいだの神様最高だのコンビニの神様はうんこだのサチコストーカーしてごめんだの』
「八割方言ってねえ!サドルと疲れたしか言ってねえ!…え?疲れた?おれ疲れたなって声に出して言ったか?」
『まあ心の声ってやつじゃな。神様ぐらいになるとテレパシーぐらい標準装備じゃ。産まれた瞬間から聞こえたもんな。産まれた瞬間母親から全力で“キモっ!”って心の声が聞こえたから。ほらわし産まれた時からジジイじゃから』
「そう……なんですか?」
『うむ。それはそれとして、駄目じゃよ、若い奴が疲れただの死にたいだのウェルテル効果だのスイスのレマン湖だの』
「まあ後半は置いといて、お前一瞬の間に何人殺したんだよ!説得力無いよ!」
『ああ、そのこと?ははは、大丈夫、どうせ生き返らないし』
「って駄目じゃねえか!生き返らないの!?すげー怖ぇ!おれ今お前と出会って初めて凄い恐怖感に襲われた!」
『まあ生き返らすってそういうことは、足の短いデブ男に買われて切られたジーパンの裾の神様じゃないと』
「範囲狭いよ!でも力凄っ!」
『半分ぐらい切られちゃうからね』
「関係あんのそのことと神様の力と」
『表面積的な』
「意味わからないんですけど」
『まあ八百万の神様がいるわけで、ニッチを狙う神様もいるんじゃねぇ』
「ああ、そうですか。まあそりゃあ八百万の神様がいるんじゃあなぁ。でも能力的に切られたジーパンの裾の神様にしておくにはもったいない神様だ」
『足の短いデブ男に買われたを忘れるな。足の短い女に買われて切られた裾の神様もいるわけじゃし』
「細かいなぁ」
『切られたジーパンの裾だけでも他に、オサレの為に切られたジーパンの裾の神様もいるし、あとあれ、不倫された女が男のジーパンをズタズタに切り裂いた時の裾の神様なんて大人気でな、順番待ちじゃもんな』
「順番待ちするようなポジションか!?もうなんなんだよ!」
『ナンなんです』
「はあ?」
『カレーにはナンなんです』
「うるせえ!誰が今ナンの話してたよ!」
『いや、ナンの話じゃなくてカレーの話じゃろ』
「どっちでもいいよ!どっちにしろカレーの話もナンの話もしてない!」
『いや、お主の深層心理の声が言っておったじゃろ』
「深層心理までいかれたら否定出来ねえよ!表層だけ読み取れ!ったく、お前のテレパシー能力には不具合が多すぎる!」
『まあ一ナン去ってまた一ナン』
「意味わかんないよ!ただの食いしん坊じゃねえか!」
『ちなみにこいつに一難の難がナンだと理解出来たのはわしがテレパシーで』
「いちいちただの都合を説明しなくていいよ!」
『まあまあ、カリカリせずに。カレーだけに』
「カレーから離れろ!」
『チョゲロッポ!』
「…………はあ?」
『あ、いや、今隣のファミレスでバイトがコップを割りおってな。本社に代わってバイトを殺したんじゃよ』
「ああ!?なんで殺すんだよそんな単純な悪気の無いケアレスミスで!簡単に人殺しすぎだろ!人の命なんだと思ってるんだ!」
『なんだと思ってるんだって、そりゃあナンだと』
「言ったおれが悪かったよ!」
『ちなみに今のナンもわしのテレパシーで』
「それはいいから!」
『まあまあ、そんな怒らんと。若い奴がいじいじしているのはよくないぞ。何を悩んでいるのか知らないが』
「知らねえのかよ。読め読め」
『そんな気持ちはナンをパでもして』
「ナンから離れろ!なんだよナンをパでもするってよ!」
『ウッチャンナンなんです』
「いつかウッチャンナンチャン言うと思ってたよ!」
『ナンナンナン♪カレーとナンで♪フランス人♪』
「古いしそこはインド人だろ!」
『まあ命なんてナンより軽いんじゃから粗末にしとるとあっちゅう間に飛んでいってしまうぞい』
「今までのナン押しを引いても微妙に納得出来ねえよ!どういう説教だよ……………どうせならさっき店員とか客じゃなくておれを殺してくれればよかったのに」
『なんじゃって!あ、今のなんはナンのなんじゃないから』
「面倒くせえよ!」
『幾億のレースに勝ち抜きせっかく生まれ出たというに、お主命をなんだと思っとるんじゃ!』
「その言葉ノシつけてお前に返すよ!」
『だからナンだと』
「律儀に返答すんな!」
『(・ω・)ノシ』
「そのノシじゃねえ!なんでバイバイなんだよ!」
『顔文字一から作るの面倒なんじゃよね』
「知ったこっちゃねえよ!ああもうなんなんだよ!殺してくれよ!もう生きてるのに疲れたんだよ!お前の能力なら楽に殺してくれるんだろ!いつでもいいぜ!殺してくれ!」
『ふむ、まあわしその為に来たんじゃし、いいじゃろ』
「随分遠回りしたな」
『じゃあ行くぞい。最期にナンは食べたくないか?』
「いらねえから早くしてくれ」
『ナンもいらないってわけじゃな』
「そういうことじゃ…」
『ちょっきりちょっきりちょっきんなっと』
暗転 証明オン
「……………は、きょろきょろ、………普通だ…………な、なんだったんだ一体、いつものファミレス……夢か?ああそうか…嫌な夢だったなぁ。ははは、さて、そろそろ帰るか。………バイトでも探すかな。…カレー屋とか…」
『ぬふふ。こいつが生きてるか死んでるかなど意味を持たない。奴はこのまま一生ナンでもない生涯をナンとなく過ごして行くのじゃ。そしてナンてことはない死を迎え、その棺には次々とナンが入れられ、炎と共に自身もナンとなる。その時、煙になって初めて気付くんじゃ…ぬふふ…』
終わり
ドンガラガッシャーン。暗転
「あー、なんだ?停電か?雷かな。はぁーあ」
照明オン。変な人がいる。
「うん?なんだあれ。まあこんな時間のファミレスには変な奴多いからな。おれも含めて」
『私はファミレスの神である』
「ああ、あっち系の人か。まあよくいるよね。この時間のファミレスにはさ。この前なんか警察沙汰になってたからなぁ」
『君の願いを叶えてあげないこともない』
「うわ、近付いてきたよ。面倒だなぁ。ちょっと店員なんとかしてくれよ。お前等全員顔馴染みだろ?こいつともおれとも。どうせこの腐れニートが!なんて思って接客してんだろ?今日も来たよこの穀潰し、とかさ、ははは」
『私はファミレスの神である。名前はあるけど好きな神にしか教えない』
「なんだそのマイルール!?マイルーラーか?まあこういう人は細かく設定決まってる場合あるからなって、まあいいや、店員呼ぼ。すいませーん!」
『バイトは来やせん』
「はあ?すいませーん!ちょっと!」
『来やせん。よく周りを見てご覧なさい』
「ああ?きょろきょろ。うわ!周りの客みんな突っ伏してる!というか店員に至っては床に倒れてる!あっパンツ見放題じゃね?ってそんなことどうでもいい!ババアばかりだしってもう!なんだこれは!ちょっと!大丈夫ですか!?ちょっと!」
『しなびたニンジンみたいじゃろ』
「知らねえよ!ちょっと!ちょっと!うわ!死んでる?死んでる!」
『だから死んでるともう声に出したことを含めると15回は言っておろうに』
「何回声に出さずに言ったんだよ!伝わらねえよ!とにかく救急車…いや警察か?」
『ねえねえ馬場さん、もとい、聞いてくれる?』
「なんだよ!今お前につきあってる暇はねえ!」
『いやいや、ちょっと聞いて欲しいのだけれど』
「あーもうなんだよ!」
『殺したのわしじゃからね』
「ああ!?………殺したの?あんたが?」
『そうじゃ』
「まあ生き残っているのがおれとこいつで、おれが犯人じゃないとなるとってまさかな、そんな時間もなかったし………………なんで殺したの?って聞いちゃったよおれ」
『いや、神様じゃし格好よく登場しようかなって思って』
「はあ?はいはい」
『いや、神様じゃからわし。さっき暗くなったじゃろ?その隙に、こう、一人一人魂の緒をこの神様バサミでちょっきりちょっきりちょっきんなって具合に』
「おい!なんてことすんだよ!神様失格だろそんな奴!ってどうでもいいわ!つられちゃったよ!警察に電話だ。いや、その前にこいつを押さえつけるか」
『とりあえず警察に電話してみたらどうじゃろか』
「そうだな、なかなかいい提案だ。じゃあしよう。ポチっと…………あ、もしもし」
『もしもし』
「もしもし」
『もしもし』
「ちょっとうるさいよ!ったく、もしもし警察ですか?って警察ですよね」
『いえ違います。神様です』
「うるさい!少しでいいから黙ってろ!警察ですか?もしもーし」
『神様です。ファミレス担当しています。ちなみにこの番号はコンビニの神様しか知りません』
「……………あれ?おかしいな…ええ!?電話口からこいつの声が聞こえる…そんなバカな!警察は110番だよな。うん。消防は119番でって間違えるわけないんだ!なんだこれは!」
『まあわし神様じゃし。この空間、このファミレスは支配させてもらった。いちいち他人に見られるのも神様失格じゃし』
「だから周りの客とか店員殺したのか!?」
『いや、それはわしが格好よく登場する為に、まあ趣味じゃね』
「悪趣味な神様だな!………………神様なんですか?」
『どちらかというとサドルじゃな』
「サドル!?サドルってチャリンコの!?」
『はあ?何を言っておるんじゃ?サドル?さっきからサドルだの疲れただの神様格好いいだの神様最高だのコンビニの神様はうんこだのサチコストーカーしてごめんだの』
「八割方言ってねえ!サドルと疲れたしか言ってねえ!…え?疲れた?おれ疲れたなって声に出して言ったか?」
『まあ心の声ってやつじゃな。神様ぐらいになるとテレパシーぐらい標準装備じゃ。産まれた瞬間から聞こえたもんな。産まれた瞬間母親から全力で“キモっ!”って心の声が聞こえたから。ほらわし産まれた時からジジイじゃから』
「そう……なんですか?」
『うむ。それはそれとして、駄目じゃよ、若い奴が疲れただの死にたいだのウェルテル効果だのスイスのレマン湖だの』
「まあ後半は置いといて、お前一瞬の間に何人殺したんだよ!説得力無いよ!」
『ああ、そのこと?ははは、大丈夫、どうせ生き返らないし』
「って駄目じゃねえか!生き返らないの!?すげー怖ぇ!おれ今お前と出会って初めて凄い恐怖感に襲われた!」
『まあ生き返らすってそういうことは、足の短いデブ男に買われて切られたジーパンの裾の神様じゃないと』
「範囲狭いよ!でも力凄っ!」
『半分ぐらい切られちゃうからね』
「関係あんのそのことと神様の力と」
『表面積的な』
「意味わからないんですけど」
『まあ八百万の神様がいるわけで、ニッチを狙う神様もいるんじゃねぇ』
「ああ、そうですか。まあそりゃあ八百万の神様がいるんじゃあなぁ。でも能力的に切られたジーパンの裾の神様にしておくにはもったいない神様だ」
『足の短いデブ男に買われたを忘れるな。足の短い女に買われて切られた裾の神様もいるわけじゃし』
「細かいなぁ」
『切られたジーパンの裾だけでも他に、オサレの為に切られたジーパンの裾の神様もいるし、あとあれ、不倫された女が男のジーパンをズタズタに切り裂いた時の裾の神様なんて大人気でな、順番待ちじゃもんな』
「順番待ちするようなポジションか!?もうなんなんだよ!」
『ナンなんです』
「はあ?」
『カレーにはナンなんです』
「うるせえ!誰が今ナンの話してたよ!」
『いや、ナンの話じゃなくてカレーの話じゃろ』
「どっちでもいいよ!どっちにしろカレーの話もナンの話もしてない!」
『いや、お主の深層心理の声が言っておったじゃろ』
「深層心理までいかれたら否定出来ねえよ!表層だけ読み取れ!ったく、お前のテレパシー能力には不具合が多すぎる!」
『まあ一ナン去ってまた一ナン』
「意味わかんないよ!ただの食いしん坊じゃねえか!」
『ちなみにこいつに一難の難がナンだと理解出来たのはわしがテレパシーで』
「いちいちただの都合を説明しなくていいよ!」
『まあまあ、カリカリせずに。カレーだけに』
「カレーから離れろ!」
『チョゲロッポ!』
「…………はあ?」
『あ、いや、今隣のファミレスでバイトがコップを割りおってな。本社に代わってバイトを殺したんじゃよ』
「ああ!?なんで殺すんだよそんな単純な悪気の無いケアレスミスで!簡単に人殺しすぎだろ!人の命なんだと思ってるんだ!」
『なんだと思ってるんだって、そりゃあナンだと』
「言ったおれが悪かったよ!」
『ちなみに今のナンもわしのテレパシーで』
「それはいいから!」
『まあまあ、そんな怒らんと。若い奴がいじいじしているのはよくないぞ。何を悩んでいるのか知らないが』
「知らねえのかよ。読め読め」
『そんな気持ちはナンをパでもして』
「ナンから離れろ!なんだよナンをパでもするってよ!」
『ウッチャンナンなんです』
「いつかウッチャンナンチャン言うと思ってたよ!」
『ナンナンナン♪カレーとナンで♪フランス人♪』
「古いしそこはインド人だろ!」
『まあ命なんてナンより軽いんじゃから粗末にしとるとあっちゅう間に飛んでいってしまうぞい』
「今までのナン押しを引いても微妙に納得出来ねえよ!どういう説教だよ……………どうせならさっき店員とか客じゃなくておれを殺してくれればよかったのに」
『なんじゃって!あ、今のなんはナンのなんじゃないから』
「面倒くせえよ!」
『幾億のレースに勝ち抜きせっかく生まれ出たというに、お主命をなんだと思っとるんじゃ!』
「その言葉ノシつけてお前に返すよ!」
『だからナンだと』
「律儀に返答すんな!」
『(・ω・)ノシ』
「そのノシじゃねえ!なんでバイバイなんだよ!」
『顔文字一から作るの面倒なんじゃよね』
「知ったこっちゃねえよ!ああもうなんなんだよ!殺してくれよ!もう生きてるのに疲れたんだよ!お前の能力なら楽に殺してくれるんだろ!いつでもいいぜ!殺してくれ!」
『ふむ、まあわしその為に来たんじゃし、いいじゃろ』
「随分遠回りしたな」
『じゃあ行くぞい。最期にナンは食べたくないか?』
「いらねえから早くしてくれ」
『ナンもいらないってわけじゃな』
「そういうことじゃ…」
『ちょっきりちょっきりちょっきんなっと』
暗転 証明オン
「……………は、きょろきょろ、………普通だ…………な、なんだったんだ一体、いつものファミレス……夢か?ああそうか…嫌な夢だったなぁ。ははは、さて、そろそろ帰るか。………バイトでも探すかな。…カレー屋とか…」
『ぬふふ。こいつが生きてるか死んでるかなど意味を持たない。奴はこのまま一生ナンでもない生涯をナンとなく過ごして行くのじゃ。そしてナンてことはない死を迎え、その棺には次々とナンが入れられ、炎と共に自身もナンとなる。その時、煙になって初めて気付くんじゃ…ぬふふ…』
終わり