読んだら損する「運命はテイクアウト」(23) | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

読んだら損する「運命はテイクアウト」(23)

「いやぁ、やめてぇええぇぇぇえぇ」
時子は身をよじる。股から液体が流れ落ちる。
「漏らしやがって、おら、てめえのもんはてめえで始末しな」
権蔵の太い前腕、時子の後ろ髪を掴むと一気に時子の顔を小便と愛液まみれの床に押しつけた。
「舐めまわせ、飲み干せ」
権蔵は時子の後ろに回ると、秘壺に刺さる電動茎を縦に思いきり動かした。
「きぃいあぁ」
時子は声にならない声をあげ、尻を突き出したまま突っ伏し、液まみれになった。
…………………………。
焦った。少し焦った。道助…なにやってんだお前…。
ペラペラとノートめくり。そういや小学生の時分に道助とスカートめくりしたな。あいつは誰からもスカートをめくられないブスのクラス代表の酒田さんのスカートをめくってたっけ。官能小説?が続く。400字詰め原稿用紙にして10枚程のものが5~6作はあったろうか。ノートは日記に変わった。味気ない日記、ただ、その日の食事内容、買ったものと値段。たまに日記らしい独り言が一行程度。二年くらい前のものだった。
日記は一ヶ月程で終わり、今度はなんてことない落書き、人物画や風景画のコーナーの始まり。下手すぎる。小学生並、いや、それ以下かもしれない。ぷぷぷ、笑うしかない。
落書きコーナーが終わると、ぽつぽつとポエムのようなものがあり、ノートは役割を終えた。
ノートの裏表紙をポンと叩いた僕に小山さんが「どうだい?」と、聞いてきた。どうだい?そう聞かれても…。大いに返答に困る。
「うぅっと、…内容は、小説…かな、小説ですね、それが数作ありまして、そして日記、が、一ヶ月程、日付は二年前ですね、まあ大したことは書かれてませんでした。あと、落書きがあって、なんか詩のようなものがありました」
僕の簡易な報告を聞き終えた小山さん、コーヒーカップのわっかに怒張したちんこみたいな指をにゅるにゅると押し込み一息一服。
「そうかい。…で、健一君はどう思う?親族に見せてもいいものかどうか、どうだい?」
いや、だから、どうだい?と聞かれてもさ。
「…迷いますね。まず小説というのが全て官能小説なんですよ。別に官能小説を否定するわけじゃありませんが、ペラペラ見たところ内容もかなりどぎついものでしたし。他の内容も、大したことは書かれていませんでしたし、まあこんなものでもおじさん達にとっては道助の思い出の品になるのかもしれませんが…僕はこのまま闇に秘すのがいいのではないかと…そう思います。道助も家族には見られたくないのではないかとも思います。少なくとも僕は家族に見られたくない内容です」
「なるほどね、ははは、官能小説ときたか。確かに僕も見せるのはどうかと思うね。うん。ははは、闇に秘す、知らぬが仏と言うからね。ははは、ところで、ものは相談だけど、これ、健一君が引き取ってもらえないかな?闇に秘す、だね。処分しちゃってもいいし、持っていてもいい。ははははは、しかし官能小説とは」
笑う。笑うしかない?小山さんの重低音が店内にこだまする。
結局、断る理由も無いので、僕がノートを引き取ることでマル秘ノート問題は決着した。
カップケーキを食べ終えて僕達は店を出た。
店内ではあの事件のことを話さなかったが、僕はまだ安心してない。小山さんの車に乗り込み、目指すは僕んち、のはずが、やっぱり…そうは問屋はおろさない。小山さんはちょこちょことハンドルを切り、着いたのはあの公園。