パオーン殺人事件2
ずでんどう、と音が玄関に近づいてくる。
「うん?これは…」
警官はそっといままで蹴り続けていた扉に手をあてた。ばふ、ばふ、ばふ、と音と振動が手を伝ってくる。一体なんだというのだ…。正解は象なのだが、ヒントもたくさんでてきたのだが、日常生活を営んでいればこそ家の中に象がいることなど思いつきもしない。
気配を感じて警官は後ろをふりむいた。応援のパトカーが来ていたのだ。パトカーはサイレンを鳴らしてきた訳ではないがそれでも“静かな朝”のこと、それに気づかぬとは、このやる気元気そして緊張感のまるで感じられない男も似合わぬことだが扉の前の異変に意識を深く集中していたのだろう。ただ警官にとってパトカーに気づいたことはよくないことになった。応援に来た警官たちに「やぁどうも」などと挨拶した時である。
声に反応したのか象は再び暴れ出したとみえる。ごずんずんばりばりばりばり。
玄関が前に動いた。警官も隣人たちも応援にきた警官たちも目をまろくしてそれを見ながら立ち尽くしている。中でも一番びっくりしているのは応援にきた警官たちであろう。カップラーメンを食いながらテレビのお天気おねぇさんをにやにやしながら観るのを邪魔されたのみならずこの大事変。なおも地響きをたて象は暴れる。
ごごんずばあ。
ついに玄関は破られ人々の前に象が姿を表した。でかい。でかいのなんの。まだ人が着物を着てい時代“スリ”のテクニックに出会い頭いきなり相手(女性)の陰部に手をいれる、というものがあったらしい。これをやられた女性は一瞬状況判断能力が混乱しポカンとした顔を浮かべて身動きがとれなくなるという。この時玄関から象が出てきたのを目撃した人々もおそらく似たようなものだ、ただただ口をあんぐりと開けポカンとしている。
象はそんな人々を鼻で笑うがごとくパオーンと唸ると、鼻をぶん回しパトカーを一撃、そのまま住宅街を走り去って言った。この間、象の口元や足下が黒い赤で染まっていたことに気づいた人間がいただろうか。象の姿が見えなくなってようやくあわただしく動き始めた始末であるからして誰も気づいていなかっただろう。そして最初に来たあの警官の姿が見えなくなっていることも。
続
「うん?これは…」
警官はそっといままで蹴り続けていた扉に手をあてた。ばふ、ばふ、ばふ、と音と振動が手を伝ってくる。一体なんだというのだ…。正解は象なのだが、ヒントもたくさんでてきたのだが、日常生活を営んでいればこそ家の中に象がいることなど思いつきもしない。
気配を感じて警官は後ろをふりむいた。応援のパトカーが来ていたのだ。パトカーはサイレンを鳴らしてきた訳ではないがそれでも“静かな朝”のこと、それに気づかぬとは、このやる気元気そして緊張感のまるで感じられない男も似合わぬことだが扉の前の異変に意識を深く集中していたのだろう。ただ警官にとってパトカーに気づいたことはよくないことになった。応援に来た警官たちに「やぁどうも」などと挨拶した時である。
声に反応したのか象は再び暴れ出したとみえる。ごずんずんばりばりばりばり。
玄関が前に動いた。警官も隣人たちも応援にきた警官たちも目をまろくしてそれを見ながら立ち尽くしている。中でも一番びっくりしているのは応援にきた警官たちであろう。カップラーメンを食いながらテレビのお天気おねぇさんをにやにやしながら観るのを邪魔されたのみならずこの大事変。なおも地響きをたて象は暴れる。
ごごんずばあ。
ついに玄関は破られ人々の前に象が姿を表した。でかい。でかいのなんの。まだ人が着物を着てい時代“スリ”のテクニックに出会い頭いきなり相手(女性)の陰部に手をいれる、というものがあったらしい。これをやられた女性は一瞬状況判断能力が混乱しポカンとした顔を浮かべて身動きがとれなくなるという。この時玄関から象が出てきたのを目撃した人々もおそらく似たようなものだ、ただただ口をあんぐりと開けポカンとしている。
象はそんな人々を鼻で笑うがごとくパオーンと唸ると、鼻をぶん回しパトカーを一撃、そのまま住宅街を走り去って言った。この間、象の口元や足下が黒い赤で染まっていたことに気づいた人間がいただろうか。象の姿が見えなくなってようやくあわただしく動き始めた始末であるからして誰も気づいていなかっただろう。そして最初に来たあの警官の姿が見えなくなっていることも。
続