モヤモヤシリーズ思い出せない風? | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

モヤモヤシリーズ思い出せない風?

わたし、先日道を歩いておりましたらね。まぁしなびた駅前商店街なんでござぁますが、やたらと目につくんですなぁ、ありゃなんていうんですか、うーんなんていうのか、ちょっとど忘れしちゃいましたが、うーんなんだっけなぁ、えー、うん、もう少しで桜が咲く頃合いですな。桜ってぇと花見ってもんがこの国にはございまして、時期がくると公園やら桜並木やらにたくさんの人たちが集まるもんです。しかし人間の都合なんか桜は知ったこっちゃありませんからね、なんせ桜にしてみりゃ一年に一回の大放出、七月六日乙姫様は蜘蛛の巣退治の棒探し、ってな具合で、まぁまだつぼみだらけの桜並木の下で花見もないだろうにそれでもその日しか都合がつかなかったのだからしょうがありません。隙間だらけの空を見ながら酒を呑むわけです。花より団子って言葉があるように花見の目的ってやつは呑んで騒ぐことでありますから、まぁ咲いてるか咲いてないかなんて関係ないんでございますが。運がよければ満開の桜の下で宴会になりますなぁ。去年わたしが参加した花見でこんなことがありまして、わたしの日頃の行いを神さまはちゃんと見てくださっていたみたいでもう見渡す
限り満開の桜、そんな中わたしの親戚で九十になる爺様がいるんでございますが、宴会が始まって少ししたところでその爺様が上を向いて桜を見ているんです。その様子を見て誰かが爺様に言いました。「じいさんなにしてるんだい?」「うむ、桜を見ておる」爺様がそう言った途端周りの空気が変わって、えんやわんやの盛り上がりが一瞬にしてささぁーと退いていきます。時間が止まったような静けさの中、爺様のご家族が言います。「ありゃ、今朝出たときはじいさんまともだったのに…」するってぇと爺様、真っ赤になって言うわけです。「馬鹿者!わしゃ正気じゃ!花見に来て花を見てなにがいけない!」一同「まだ、あんなこと言ってら」爺様が再度烈火の如く言葉を荒げようとした時、爺様の前に孫だかひ孫だか玄孫だかとにかく幼稚園か小学校かというぐらいの男の子が立ちまして、爺様の口、言葉を発しようとしておりましたから半開きで露わになった歯に、まぁ入れ歯でございますが、その歯に向かって息をふぅーっと吹きつけたんです。爺様わけがわからなかったんでしょう。「な、なんじゃ」といった具合に慌てふためいていると男の子が「壊れたファミコンのカセ
ットはこうするとなおるんだよ」
さて、一度壊れたものというのはまずなおりません。まぁなおせなくなったものを壊れたと言うのですが…。ここにひとりの………