ボツ台本人形 | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本人形

「人形」注)置いてけぼりだから。



男A博士風のいでたち。隣に台がありそこから人形が出てくる。
「さーて今日はどんなことを疑問に思ったのかな?Oバック君」
人形Oバック君台から登場。人間の首上だけ台から出して手足胴体の人形部を台の下から棒で操る。
Oバック君、顔をOバックのOの部分から出している。
『博士ぇぼくわからないことが出来ちゃった』
「ほーう、なにがわからないんだい?」
『どうしてPTAの方々はぼくを見ると怒り出すのかなぁ?』
「それはねOバック君。君が下ネタだからだよ」
『博士ぇ下ネタってなぁに?』
「それはねOバック君。下ネタっていうのはモザイクのことだよ」
『モザイク?』
「そう。AVとかを観ていると大事な部分が見えなくなっているだろう?あれがモザイクだよ」
『あーあれのことかぁ!Oバック君またひとつ賢くなっちゃった』
「ははは、Oバック君は賢いねぇ」
『わーいわーい。でも博士ぇ、Oバック君にはモザイクがかかってないよ?あれぇ?』
「それはねOバック君。Oバック君がアナル的存在だからだよ」
『あ、なーるほど。ギリギリセーフってやつだね!』
「わかったかいOバック君」
『うん、わかったよ博士。へへOバック君今日もまたひとつ賢くなっちゃった。はははははは』
「ははははは」
暗転。楽屋へ。
「はぁ疲れた。おつかれ」
『…………………』
「どうした松井」
『もうやだよ』
「え?」
『もうやだって言ってんだよ!』
「な……………」
『なんだよOバック君って。うちの近所の人たちからおれがなんて言われてるか知ってるか!?顔面アナル男だぜ?おれ顔からウンコなんて出さねえよぉ』
「松井」
『お前はまだいいよ博士だもんな。Oバックから顔出しているおれに比べりゃお前なんて、月とスッポン、美女と野獣だよ!もう嫌だ!こんなのもうやめてやる!』
「松井!!」
『!!…………』
「一緒にやるって決めたじゃないかよぉ!この仕事やりきるって!たとえどれだけ世間からバカにされてもやりきるって決めたじゃないかよ!」
『鈴木…』
「おれOバック君をやってるお前のことかっこいいって思ってるからね!やりきってるお前かっこいいよ。誰もやりたがらないことを精一杯やりきってるお前すげーって思ってる。だのになんでそんなこと言うんだよ!今のお前すげーかっこ悪いよ!そんなお前なんか見たくねぇよ!」
『…鈴木……へ、かっこ悪い、か…………わりぃおれどうかしてたわ』
「松井……」
『そうだな。やるって決めちまったもんな。半端なことしちまうところだったぜ。鈴木、おれもうやめるなんて言わねえよ。やりきってやるぜ』
「松井………松井、おれ散々偉そうに言ってきたけど、実はおれもやめようと思ったことあ」
『鈴木!いや、博士!博士はなんでも教えてくれる。答えを間違ったりなんかしないのさ』
「松……Oバック君!」
『やりきってやろうぜ!もう半端なことはなしだ。…………やろう。あれを』
「Oバック君!まさか!?」
『ああ…やるよやってやるよ。へへ』
「Oバック君……」
暗転。舞台へ。
「さーて今日はどんなことを疑問に思ったのかな?Oバック君」
Oバック君登場。Oバック君、Oバックを尻に履き(普通の使用法通り)前屈状態。尻に顔を描いている?
Oバック君が登場したあと観客激怒。
「あ、ものを投げないで下さい!あ、ああ!Oバック君大丈夫か!?Oバック君!?」
Oバック君バランスを崩し倒れる。
Oバック君の素顔が晒される。
「……………」
『……………』
「Oバックく」
松井、博士の前に手を出す。
『Oバック君は…急用が出来たので帰りました…本日のOバック君ショーはこれで終わりにさせていただきます。ありがとうございました!』
「松井………」
『さぁ帰ろう鈴木』
松井が舞台からさがる為に後ろに振り向くとOバック君がまる見え。
『痛ぇ』
「ああ!ものを、ものを投げないでくださぁい!」


(終わり)