ボツ台本かいつまんで
「かいつまんで」
A「お腹減ったなあ」
B『本当かよ!大丈夫か!?』
「いやそんな心配してくれるなよ、どっか食いに行こうぜ」
『おい大丈夫なのかよ、歩けるのか?』
「大丈夫だよ、腹減っただけなんだから」
『ちょっと見せてみろよ』
「なにを?」
『お腹に決まってるだろ?』
「いいよ!別に病気じゃねえんだから」
『なんだよ人騒がせな奴だな』
「お前だろ」
『まったく、無駄な労力使わせやがって、あーなんか腹減ってきたな』
「………本当かよ、ちょっと見せてみろよ」
『はあ?』
「へ?」
『お前なにがしたいわけ?』
「いやお前はさっきなにがしたかったんだよ!」
『まあお前が土下座して頼むなら見せてやらないわけじゃないけど』
「頼まねーよ!おれはアイドルのヌード写真集を手掛ける脱がせ屋か!」
『アイドルだろ!』
「は?」
『おれはスーパーアイドルだろうが!』
「なにわけわかんないこと言ってんだよ、もう」
『どうかいつまんでもおれはアイドルだろうが!』
「なに言ってんだよ、もういいって言ってんだろ!ったく、あー腹減ってるからいつもの三倍むかつくわ」
B土下座して
『お腹見せて下さい!』
「うわ、こいつやりやがったよ。やだよ」
『けっ、お前はもう清純派アイドルとしての価値なんか無いくせにプライドだけは高いんだな!』
「おれがいつ清純派アイドルだったんだよ!」
『え?違うの?』
「違うよ!」
『なんだよ、ずっとそうだと思ってたのに』
「意味わかんねーよ!つうかお前さっきおれに腹見せてくれって言ったの、なんか怖くなってきたよ!」
『へへへ』
「へへへじゃねえよ。あーもうおれメシ食ってくるからな」
『じゃあおれの分も食ってきてくれよ』
「はあ?」
『メシ食いに行くんだろ?おれも腹減ったからついでにおれの分も食ってきてくれよ』
「食ってきてくれってどういうことだよ」
『いや、かいつまんで』
「わかんねーよ!なにをかいつまんだんだよ!」
『説明はかいつまむ方向で』
「ああ!?」
『なんだよわかんねーのかよ』
「わかるか!」
『ったくかいつまめねえ奴だな』
「なんじゃそりゃ。逆にかいつまめる奴ってなんだよ」
『ツマンデル人だよ』
「は?なにネアンデルタール人みたいに言ってんだよ!」
『ネアンデルツマンデル人だよ』
「のるなのるな!なんだよネアンデルツマンデル人ってよぉ、聞いたことねーよ。それにかいつまんでの“かい”はどこいったんだって、はっ、まさか」
『かいつまんだんだよ』
「ああちくしょう、なんかちくしょう」
『ああーお腹ペコペコだよ、早くなんかかいつまんできてよ』
「だからなんなんだよそれ!ああ、でももういいや、とにかくメシ食ってくるから、じゃあな」
A、メシ食う。
「ったく、なにがかいつまんできて、だよ」
メシ食う。Bが腹をさする。ようはAとシンクロしている。
「あーなんか食いたりねえな。すいませんおかわり」
『ふーなんか食い足りねえな。甘いものでも食うか』
「あ、デザート食いたくなってきた。すいませんバニラアイスを……ふたつ」
『ふー』
「ふー」
『食った食った』
「食った食った」
……………………しばし沈黙
『あ、オチはかいつまんでね』
終わり
A「お腹減ったなあ」
B『本当かよ!大丈夫か!?』
「いやそんな心配してくれるなよ、どっか食いに行こうぜ」
『おい大丈夫なのかよ、歩けるのか?』
「大丈夫だよ、腹減っただけなんだから」
『ちょっと見せてみろよ』
「なにを?」
『お腹に決まってるだろ?』
「いいよ!別に病気じゃねえんだから」
『なんだよ人騒がせな奴だな』
「お前だろ」
『まったく、無駄な労力使わせやがって、あーなんか腹減ってきたな』
「………本当かよ、ちょっと見せてみろよ」
『はあ?』
「へ?」
『お前なにがしたいわけ?』
「いやお前はさっきなにがしたかったんだよ!」
『まあお前が土下座して頼むなら見せてやらないわけじゃないけど』
「頼まねーよ!おれはアイドルのヌード写真集を手掛ける脱がせ屋か!」
『アイドルだろ!』
「は?」
『おれはスーパーアイドルだろうが!』
「なにわけわかんないこと言ってんだよ、もう」
『どうかいつまんでもおれはアイドルだろうが!』
「なに言ってんだよ、もういいって言ってんだろ!ったく、あー腹減ってるからいつもの三倍むかつくわ」
B土下座して
『お腹見せて下さい!』
「うわ、こいつやりやがったよ。やだよ」
『けっ、お前はもう清純派アイドルとしての価値なんか無いくせにプライドだけは高いんだな!』
「おれがいつ清純派アイドルだったんだよ!」
『え?違うの?』
「違うよ!」
『なんだよ、ずっとそうだと思ってたのに』
「意味わかんねーよ!つうかお前さっきおれに腹見せてくれって言ったの、なんか怖くなってきたよ!」
『へへへ』
「へへへじゃねえよ。あーもうおれメシ食ってくるからな」
『じゃあおれの分も食ってきてくれよ』
「はあ?」
『メシ食いに行くんだろ?おれも腹減ったからついでにおれの分も食ってきてくれよ』
「食ってきてくれってどういうことだよ」
『いや、かいつまんで』
「わかんねーよ!なにをかいつまんだんだよ!」
『説明はかいつまむ方向で』
「ああ!?」
『なんだよわかんねーのかよ』
「わかるか!」
『ったくかいつまめねえ奴だな』
「なんじゃそりゃ。逆にかいつまめる奴ってなんだよ」
『ツマンデル人だよ』
「は?なにネアンデルタール人みたいに言ってんだよ!」
『ネアンデルツマンデル人だよ』
「のるなのるな!なんだよネアンデルツマンデル人ってよぉ、聞いたことねーよ。それにかいつまんでの“かい”はどこいったんだって、はっ、まさか」
『かいつまんだんだよ』
「ああちくしょう、なんかちくしょう」
『ああーお腹ペコペコだよ、早くなんかかいつまんできてよ』
「だからなんなんだよそれ!ああ、でももういいや、とにかくメシ食ってくるから、じゃあな」
A、メシ食う。
「ったく、なにがかいつまんできて、だよ」
メシ食う。Bが腹をさする。ようはAとシンクロしている。
「あーなんか食いたりねえな。すいませんおかわり」
『ふーなんか食い足りねえな。甘いものでも食うか』
「あ、デザート食いたくなってきた。すいませんバニラアイスを……ふたつ」
『ふー』
「ふー」
『食った食った』
「食った食った」
……………………しばし沈黙
『あ、オチはかいつまんでね』
終わり