ボツ台本エンジェルばばあ | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本エンジェルばばあ

「エンジェルばばあ」ボツ理由・悲しい気持ちが抜けないから。


男A「ああ金がねえ…どうしよう…腹減った…もう盗むしかないか…」
Bばばあ登場。美輪明宏風?
『ちょっと待てぇい』
「うわ」
Bカクカク動きながらAに迫る。決して早い動きではない。
B、Aの前を通り過ぎる。
「なんだ?」
『おのれ悪漢め!どこへ姿をくらました!』
「………逃げよ」
『あ、いたたたたた、あたたたたたた』
Bうずくまる。
「え?ちょっとお婆さん?大丈夫ですか?」
『チェストぉー!』
B、Aの頭をひっぱたく。
「うわぁ、ちょっとなんですか!?」
『黙れ小悪党!』
「うっ」
『おのれ貴様!話を聞いてりゃ、金がねえから盗みを働くだぁ?おっそろしいこと言いやがって!』
「げっ聞かれてる」
『この街で悪事を働くたぁ、たとえお天道様が見逃しても、このエンジェルダストばばあが許さないよ!』
「エンジェルダストて、良い言葉なのか自虐的な言葉なのかわかんねーな」
『あ、いてて、あたたたたたた』
「うわ、ちょっとお婆さん、大丈夫なの?」
A近付く。
『チェストぉー!』
B、Aの頭をひっぱたこうとするがAはその動きを読んでいてかわす。
「ああやっぱり」
『お、おのれ!エンジェル殺法虎バサミをかわすとは』
「エンジェル殺法って、つうか虎バサミってあのタヌキとかが引っかかるあのガチャンてなるやつだろ!?怖っ」
『いてて、あたたたたたた』
「それしかねーのかよ」
『あたたたたたた』
「あの、おれもう行くからね」
『うぇーん、孫があたしを見捨てるよぉ』
「いや、おれあんたの孫じゃねえし」
『恐ろしいよぉ、最近の若者は恐ろしいよぉ』
「はいはい、じゃあねお婆さん、お大事に」
『大事なことあるかぁ!こちとら長年患った大蛇のような痔のせいで肛門が6つもあるってのに!』
「肛門が6つって、そんなことあるのか!?」
『あるわいな!なんなら見せつけてやろうか!』
「いやいいですいいです」
『けつがモンブランの糸出すやつみたいになってるの見せつけてやろうかぁ!』
「いいですってもう」
『時に小僧』
「な、なんですか」
『あたしのうちはどこだったかしら』
「え?」
『あたしのうちはどこだったかのぉ』
「うち?お婆さん迷子になってるの?」
『ああもう歩き疲れて6つある肛門のうち2つから脱糞してるよぉ』
「ええ!?」
『歩けないよぉ、もう一歩たりとも歩けないよぉ、うちに帰りたいよぉ』
B泣き出す。
「うーん」
『後生だよぉ、後生だからうちに連れてってくれよぉ』
「う、うちってどこなんですか?」
『嫁が住所を教えてくれないからわからないよぉ』
「うわ、嫁怖っ!」
『ひろしだけがあたしの味方なんだよぉ、ねえひろしぃ』
「いや、おれひろしじゃないからね」
『ひろし!あんたもあの悪魔の手先なのかい!?ああ!血は争えないねぇ』
「ああ、ひろしって孫のことか」
『ひろしぃ、ひろしぃ、あたしを見捨てないでおくれよう。一年前にダーリンに先立たれて、もうあんたしか味方はいないんだよぉ』
「ダーリンってお爺さんのことだよな、結構ハイカラだな」
『嫁があたしの大事にしてる塩辛を隠すんだよぉ』
「塩辛を?」
『あたしの塩辛も、マスカラも、マラカスも隠すんだよぉ』
「マラカスって」
『マラカスっていっても違うほうのマラカスだけど』
「違うほうのマラカスってなんだよ!?」
『大人の』
「ああああああ!もうなに言ってんだよ!」
『6つある肛門に』
「ああああああ!言うな!想像したら絶対吐くわ!」
『おしりを振ると、シャンシャンシャン』
「やめろおおおお!」
少し間ができる。
B尻を振る。
「だからやめろおおおお!」
『なんだい?あたしの趣味に口出しするきかい!?』
「いや別にそれは勝手にしてもらって結構だけど、ここではするなよ!家でやれ家で!」
『だからぁ、うちに帰れないのよぉ、ひろしぃ教えてくれよぉ、あの悪魔にはひろしが教えてくれたなんて言わないからぁ』
「だからおれひろしじゃないってば」
『ひろしぃ』
「ああ、もうわかったよ。とりあえず交番に連れてこ」
『すまないねぇ』
「ああいいよ、じゃあ行くよ」
『歩けないよぉ』
「ああそうか、じゃあほら」
A、Bをおんぶする。
『すまないねぇ』
A、歩く。
『3、4、5』
「ん?」
『5、5、5…あぁ6』
「なになに?」
『いやぁおんぶの衝撃で6つある』
「ああ!ひょっとして!」
『大丈夫だよ。コントなんだから』
「言うな言うな!ったく」
歩く。
「よし、お婆ちゃん、着いたよ。あとはお巡りさんがなんとかしてくれるから」
『そうかいそうかい』
「うん、じゃあね」
『ちょいとお待ち』
「なに?まだなんかあるの?」
『あんたお金が無いって言ってなかったかい?』
「え?ああ、もう忘れてくれよ。血迷っただけだから」
B財布をだしAに渡す。
「え?」
『好きなだけ持っていきなさい』
「そんな…お婆ちゃん…いいの?」
『ああ、いいよいいよ、美味いもんでも食いなされ』
「…………ありがとうお婆ちゃん…おれ…」
A涙目。
『いいからいいから』
「うっうっ…………」
B後ろを向いて、
『助けてお巡りさーん!泥棒だよ!』
「なんじゃそりゃ」


終わり