よろよろ歩く私をみて、母が言った

ちょっと買い物に行こう

連れて行かれたのは、大きなスーパーの2階にある、福祉用具屋さん

「歳をとるとみんな杖を使う」「こういうのが便利らしい」と私のためと言わず、あれこれみてまわる

ほしいものがなくて、別の介護事業所へ


「誰でもどうぞ」と書いてあったが、入るとすぐみていることさえ遮られ、イスに座ることを勧められる


座ってすぐ「どなたがお使いで?」と聞かれ、涙が出てしまう


ああ、普通なら、歳をとった介助すべき高齢者とか親子なら親の今後のためとかあるのに


一通り話を聞いて帰宅する


「今のところはなしだね」と母は言う


うん、別にいいんだよ

当たり前のことを話してくれただけ

私は間違いなくこれから福祉のお世話になる


認めなくちゃ