ランニングマシンでのトレーニングというと、

「単調」「きつい」「ただ走るだけ」というイメージを持たれやすいですが、実はちょっとした工夫で体感がかなり変わります。


そのポイントのひとつが、走るときに聴く音楽のテンポ(BPM)です。


スポーツ科学の研究でも、音楽を聴きながら運動すると、きつさの感じ方が軽くなり、運動を続けやすくなる傾向があることが分かっています。リズムが動きを安定させ、ペースを整えてくれるからです。


テンポの目安としては、


・軽いジョグ → 120〜140BPM

・通常のランニング → 130〜160BPM

・HIITや傾斜走 → 160〜180BPM


このあたりが合わせやすいゾーンになります。

テンポが合うと、脚の回転リズムと同期して、走りが安定します。


私自身の体感でも、アップテンポでビートがはっきりした曲は明らかに走りやすくなります。


特に Adoの「新時代」 はかなり走りやすい一曲です。テンポと勢いがあり、高強度でもリズムに乗って押し切りやすくなります。


さらに少し意外かもしれませんが、ファミコンの 「天地を喰らうⅡ」ラスボス戦のBGM も相性が良く、あの緊張感のあるループリズムはインターバルやHIITで集中力を保ちやすくなります。ゲーム音楽はテンポが安定しているものが多く、実はトレーニング向きです。


今日はアップテンポのランニング用ミックスを聴きながら、スキルランのHIIT(傾斜ありアドバンスコース)を実施しましたが、最後までペースを落とさず完走できました。


同じプログラムでも、音楽が変わるだけで体感は変わります。

走るときのBGM選びも、立派なトレーニング戦略のひとつです。


ランニングがきつく感じる方は、まず「テンポ」を変えてみてください。走りやすさが変わります。


小濱裕司


【筋肉痛が強いほど効いている?それ、半分正解で半分ちがいます】


トレーニングの翌日や翌々日に出てくる筋肉痛。

「しっかり効いた証拠だ」と感じる方は多いと思います。


たしかに、筋肉に刺激が入ったサインのひとつではあります。

ただし、筋肉痛が強ければ強いほど、トレーニング効果が高い――というわけではありません。


筋肉痛の多くは、運動によって筋線維や周囲の組織に起きた細かなダメージを、体が修復していく過程で起こる炎症反応です。以前は乳酸が原因と言われていましたが、今は主な原因ではないと考えられています。


特に、ゆっくり下ろす動作や、ブレーキをかけながら支える動きが多いトレーニングは刺激が強く、筋肉痛が出やすくなります。フォームを丁寧に行った日ほど、翌日つらいというのは珍しくありません。


ただ、毎回強い筋肉痛が出るやり方を続けると、


・次のトレーニングの質が落ちる

・動きが雑になる

・関節や腱に負担が移る


といったことも起こります。現場ではこちらのリスクの方をよく見ます。


回復を早めるためにまず必要なのは、特別な方法ではありません。

基本の積み重ねです。


しっかり食べること。

十分に眠ること。

たんぱく質を不足させないこと。


ここが整っている人は、回復が安定しています。


痛みが強い日は、同じ部位を無理に追い込まず、重量を調整するか、別の部位を行う。これだけでもトレーニングの流れは止まりません。


トレーニングは「どれだけ追い込んだか」だけでなく、

「どれだけ回復まで設計したか」で結果が変わります。


焦らず積み重ねた人が、最後にいちばん伸びます。


今日は脚のトレーニングを行いました。


現在は肩の状態を見ながらトレーニングを組んでいるため、スクワットのようにバーベルを肩に担ぐ種目はまだ行っていません。無理に続けるのではなく、使える種目で最大限の効果を出す形に切り替えています。


今回のメインはデッドリフト160kg×10回。

ワイドスタンスとナロースタンスの両方で行い、脚で床を押す意識を持って実施しました。スタンスを変えるだけでも、股関節や太ももへの入り方がかなり変わります。


ブルガリアンスクワットは32kgのダンベルを持って実施。片脚ずつしっかり負荷をかけました。左右差の確認にもとても有効な種目です。


レッグプレスは323kgで10回。下半身全体を使って押し切る形で行いました。


そのほかにも、

・レッグカール

・レッグエクステンション

・ヒップアブダクション

・ヒップアダクション

を行い、太もも前後と股関節まわりまでしっかり刺激を入れています。


肩に制限があっても、方法はいくらでもあります。

種目を調整すれば、下半身は問題なく強化できます。


できない種目ではなく、できる種目に集中する。

その積み重ねが、結局いちばん確実です。


小濱裕司