高校生の時に、二週間程度ニュージーランドへ語学研修へ行ったことがある。
高校が英語科で、英語科の特徴として夏の時期にホームステイするカリキュラムがあったのだ。
これが私の中で人生初の海外渡航となった。
シンガポールで二泊三日したのちにニュージーランド直行の便で現地へ渡った。
私はかなり裕福な家へホームステイすることになって、毎日美味しい食事をいただいた。
日本へ帰国した時は五キロ近く体重が増加したくらいだ。
基本的にはホームステイ先の食事を毎日食べていたけれど、お休みの日となると一緒に行った同級生とともに街へ出かけて外食をした。
ある休日のお昼に私たちはマクドナルドを食べた。
今覚えばわざわざニュージーランドまで行ってマクドナルドなんて行かなくてよかったと思うけれど、あの頃は何だって良かった。
しかし、ちょっとすごいと自分でも思うのだけれど、私は人生初のマクドナルドをニュージーランドで食べたのだ。
私の育った村(今では町)は街に出てもマクドナルドなんてなかった。
ゆえにニュージーランドで人生初のマクドナルドとなったのだ。
ちょっとかっこいい。
話を戻そう。
そのニュージーランドのマクドナルドで普通のハンバーガーを頼んだ。
しかし、そのハンバーガーが本当にひどかったのだ。
正方形の紙に包まれたハンバーガー。
ハンバーガーというものはパンみたいなバンズに肉が挟まっているんですよね?
でもそのハンバーガーは挟まれてなくて、とりあええず正方形の紙にハンバーガーを形成している食材をぶち込んだだけだった。
何じゃこりゃと思った。
マクドナルドというものは安いけれどひどい店だと思った。
そして超絶不味かった。
だから日本に帰ってから、もっと大きな街に行ってマクドナルドを見かけても私は入ろうとも思わなかった。
マクドナルドは不味いという先入観がニュージーランドで植え付けられてしまったからだ。
大学生になって上京。
駅付近には必ずと言っていいほどマクドナルドがあった。
それでもしばらく行かなかったけれど、若者の溜まり場でもあったマクドナルドへ私はついに入ることになった。
みんなが照り焼きチキンバーガーを頼んでいたので、私もそれに便乗した。
それが日本で食べたマクドナルド第一号だ。
照り焼きチキンバーガー。
とっても美味しかった。
サイドメニューのポテトもとても美味しかった。
ニュージーランドのあの不味いハンバーガーと言えないハンバーガーは一体なんだったんだろう。
日本に来た外国人の方も日本のマクドナルドは美味しいと言うらしい。
メニューも味付けも違うんだろうね。
その国に合わせた味付けやメニューになっているのだろう。
日本って本当に丁寧だし美味しいし、ファストフードにおいても「おもてなし」がきちんとできている。
日本に生まれ育って本当に良かったと思う。
マクドナルド一つでこんなに染み染みできる私って本当に暇人だ、笑。
いや、しかし!
日本に感謝!