＊ここまでの話
Mさんは
春人に対して言いたいことを
昨夜からずっと考えていたらしく
スマホのメモに箇条書きにして
全部言ってやろう！と
腹を決めて来ていたそうです。
車を走らせ、
「ね、アイツ、何も喋らないでしょ？
昔っからそうなの。
自分に都合が悪いことは
うつむいて、一切しゃべらないのよ。」
「ほんっとに喋りませんね！
もう、ムカツイてきました！！！」
「でしょ？だから言ったのよ！
どんなに言ったって、
あの人の心には
なんにも響かないんだから、、、
私がどれだけ、泣いて訴えたって
あの人はケロッとしてすぐに
同じことを繰り返す、、、
こっちの涙なんて、なんとも思って
居ないんだから、、」
「ほんとですよね、今までは
面と向かってケンカとか
した事なくて、いつもLINEだったから
知りませんでしたけど、
本当にムカつきますね」
「そうなのよ！私なんて、今日ね
Mさんとこうしてたくさんおしゃべり
できたからね、もうストレスが
スーって無くなってね、
イライラしなくなって
今、すっごく気分が
晴れ晴れしてるのよ
Mさん、体調悪いのに、
出て来てもらってありがとうね。
それに自転車を取り上げてしまって
本当にごめんなさい🙏
私はこれからも、自転車を見るたびに
フラッシュバックして
苦しくてたまらなくなるから、
それだけはどうしても
返してもらわないと
気が済まないの、、、」
「あーもう、大丈夫です！
私もそんなの、乗りたくないんで」
「本当にごめんなさいね、
また頑張って働いて、自分のお金で
買ってくれるかな？
それとも私が、買ってあげようか？」
「いえ、大丈夫です！
自分で買いますから、、、
今日は
本当にありがとうございました。」
「私もまだ彼氏は欲しいから、
またアプリやると思うけど、
この教訓を生かして、
今度こそは春人みたいなウソをつかない
素敵な人を見極めるよ！
Mさんも、これが勉強だったと
思って、もっと良い人
見つけてね」
Mさんの家の近くに到着したので、
車を停めました🚗
「はい、こはるさんこそ、
もっと素敵な人を見つけて
絶対に幸せになってくださいね♪」
「じゃあ、どっちが先に
良い人できるか？
Mさんと、競争だねっ
」
「ですねーー！」
これで、よほど用事はないけど、
今後、もしも何か用事がある時の為に
とりあえずLINEを交換しました
「じゃあ、良い人できたら
報告だよーーー！
どっちが先にできるかなぁーーー」
「いいですね」
「お互い、前向いて行きましょ
」
私が握手でお別れしようと
右手を差し出すと、
Mさんがびっくりして
慌てて、手を差し出してきました
寒空の下、春人と長時間話していた
そのMさんの手が
あまりにも冷たくて
可哀想で、、、😢
「あー
こんなに冷たくなるまで、、、
Mさん、可哀想に、、、」
そう言って、私の両手でこすって
温めてあげました
「ありがとうございます！
それでは、こはるさんも
お元気で！！！
良い恋しましょう！
」
「そうね、お互いにね！！！」
少し前に、
私の親愛なるkazuさんのブログで
〜別れを芸術に〜
と言う、とても深い言葉のブログを
読ませていただいたばかりでした。
Mさんとは
数ヶ月前から、
顔すら知りもしないのに
お互い憎しみ合ってきました
「コイツさえ、居なければ
春人は私のものになるのに」と
お互い思ってきたことでしょう〜
私は、Mさんを下ろして
車を走らせる時に
これは
Mさんと私の
別れを芸術に・・・
終われたのではないか？
なんだか、一人で
胸が熱くなりました
そうだ、絶対に春人よりも
素敵な男性を見つけて
友達になったMさんに
幸せ報告をするんだ
とても清々しい気分で
春人と自転車🚲の待つ、
駅裏へと車を走らせました。
続きます〜