ふと耳を澄ますと、
庭からコオロギの声が聞こえます。
部屋の明かりを消して、
庭のキャンドルに火を灯して、
コオロギの声に耳を傾けながら、
しばらく庭の椅子に座って、庭で過ごしました。
日中は蝉の声も聞こえてきます。
まだまだ暑いけれど、
コオロギの声の涼やかな音色が、
ゆるやかに、でも確実に秋が近付いていることを教えてくれます。
秋の季語でもあるコオロギ。
こうしてリレーのように、
季節のバトンが繋がっていくのです。
その担い手でもあるわたしたち、
責任をもって繋いでいかなければ、そんな風に感じるのです。