今日2月10日は、旧暦の1月1日にあたり、
ソルラルという1年の始まりを祝う韓国の名節です。
ソルラルの朝は新しい服を着て、
子供たちが揃って両親に大きな礼をします。
これは歳排(セべ)といって、
まず立って両手を合わせ、
そのまま腰を下ろして両手を床につけ、
頭が手に触れるくらいまで下げて新年の挨拶をするのです。
子供の頃、ソルラルが近付くと母と一緒に
新年を迎える準備に追われました。
お料理作りと共に大切にしていたのが、
ソルラルの朝に着る家族の新しい服や下着を整えることでした。
ソルラルの朝、冷たく澄んだ空気の中、
真新しい服や下着を身につけると、
心と体が生まれ変わるような神聖な気持ちになったことを
今でも思い出します。
それはいつも、明るく輝く日の光に包まれているような、
温かで幸せな光景です。
発売中の「スッカラ」さんの「お茶とお菓子の時間」の連載で、
ソルラルに用意するシッケというお茶とコンソルギという蒸し餅を
ご紹介しました。
シッケは米を麦芽粉で発酵させ、生姜を加えて甘味を付けた
日本の甘酒に似た味わいで、トロリとした飲み口のお茶です。
コンソルギは上新粉の生地に黒豆を加えて蒸した
ホロホロとした食感の蒸し餅です。
新しい年に福をたくさん受けてください。
韓国の新年の挨拶です。